ベニテングタケは可愛いきのこ!富士山で出会ったきのこたち

ベニテングタケは可愛いきのこ!富士山で出会ったきのこたち

つゆきのこ(露木 啓)@関東きのこの会

つゆきのこ(露木 啓)@関東きのこの会

富士山で出会えるきのこにすっかり魅了されて、ここ何年か毎年きのこを見に行っています。

時期がぴったり合えば『どこを向いても視界のどこかにきのこが佇んでいる』と言うくらい、多くのきのこが見られ、種類も豊富。

そして大型だったり、形がかわいかったり、色がきれいだったりと存在感のあるきのこが多いんです。

どうりで、たくさんの人が富士山のきのこに魅了されるわけですね。

そんなわけで今年も『富士山きのこ散策』に行ってまいりました。

ベニテングタケに遭遇

9月中旬、富士山の森の中に足を踏み入れます。

前週に長雨が続いたこともあり、周囲からきのこの気配が感じられます。

そして富士山で最初に出会ったきのこが……

ベニテングタケの幼菌でした!

かわいい!しかも二人組です。

ベニテングタケとは

ベニテングタケは、鮮やかな赤いカサに白い斑点(イボ)という可愛らしい見た目で、とても人気のあるきのこです。

グッズのモチーフに使われていたり、童話や絵本、ゲームなどにもよく登場します。

海外では、幸運のモチーフになっているそう。

こんなかわいくて人気のあるベニテングタケですが、実は毒きのこ

嘔吐や腹痛、幻覚症状などを起こすといわれているので、間違っても食べないようにしてください。

富士山のベニテングタケ達

ベニテングタケは毒きのこですが、やっぱり出会うとその可愛さにテンションが上がります。

うーん、人気があるのが良くわかる。

今回の富士山散策では、ベニテングタケにたくさん出会うことができました。

苔の中に佇むベニテングタケ。

富士山には苔が豊富に生えていて、苔ときのこが同時に見られるのも魅力の一つだと思います。

雨で傘の斑点(イボ)が流れ落ちたベニテングタケ。

一見、食べられるタマゴタケと見間違えそうですが、ベニテングタケは軸の色が白色なので見分けることが出来ます。

タマゴタケはこちら。

ご覧の通り、オレンジ色の軸をしています。

ちなみに、このタマゴタケも富士山で出会った美菌のひとつです。

三連ベニテングタケ

可愛い幼菌と立派な成菌が、きれいに並んでいました。

ベニテングタケは、こんな風に群生していることもあります。

たくさんのベニテングタケに出会えて、とても幸せな1日でした。

さすが幸運のモチーフ!

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富士山で出会ったきのこ達

今回の富士山散策では、ベニテングタケ以外のきのこもたくさん見ることが出来ました。

富士山は苔が生えている場所が多く、そこから生えるきのこはとても写真映えします。

地面に這いつくばって、たくさん写真を撮りました。

ということで、富士山で出会ったきのこ達を紹介いたします。

タマゴタケ

ベニテングタケと並んで人気のきのこ。

鮮やかな赤色のカサを持ち、軸はオレンジ色をしています。

出会えると、とてもテンションの上がるきのこのひとつです。

この派手な色のため毒きのこと思われがちですが、実は食べられます。

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クロカワ

クロカワ(黒皮)の名の通り、表皮が黒いきのこ。

固めのきのこで、触っていても簡単には崩れません。

食用になり、独特な苦みで一部の層に人気があります。

今年はこのクロカワが大量発生していました。

もっとカサが地面すれすれにべったり開いているものが多いですが、写真のようにきのこらしい形状をしているものもありました。

クロカワのカサ裏は、スポンジの様な菅孔状になっています。

名前分からず

苔むした倒木から生えた白いきのこ。

富士山でよく見かけます。

すごい透明感でした。

コテングタケモドキ

この形状のきのこはかなり強力な毒きのこが多く、これもおそらく毒きのこ。

でも写真を撮るだけなら、とても良い被写体です。

ツボも軸もかなり太く、この後きっと立派なカサを広げるでしょう。

ヒイロチャワンタケ

その名の通り、緋色で茶碗型のきのこ。

美しい色で目を引きました。

クロラッパタケ

黒いラッパ状のきのこ。

以前、炊き込みご飯にしたら、とても良いダシが出ました。

海外では『死者のトランペット』と呼ばれています。

たぶん、地面の下からラッパを吹いているように見えるからでしょうね。

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ホウキタケ

森に生えたサンゴのようなホウキタケ。

掃除用具の箒(ほうき)と名付けるのはちょっともったいない、美しいきのこだと思います。

なお、富士山には数種類のホウキタケが生えていて、食べられるものと食べられないものがあります。

こちらは食べられないホウキタケ。

お腹を壊すので、ご注意ください。

ウスタケ

臼……というか、ショットグラスのような形のきのこです。

ただ、毒きのこですので、このコップで飲み物を飲むのは避けましょう。

ニカワハリタケ

別名『猫の舌』と呼ばれているきのこ。

裏側がザラザラしているためだと思われます。

ロクショウグサレキン

これは緑青腐菌(ロクショウグサレキン)というきのこで、美しいエメラルドのような色をしています。

たくさん集めれば染物にも使えるそうです。

ハナイグチ

ハナイグチは、ナメコのようなぬめりがあり、汁物や鍋にすると美味しいきのこです。

別名、ラクヨウやリコボウと呼ばれています。

このように、富士山は本当にきのこの山

また行きたいです!

まとめ

  1. 富士山は多種多様なきのこに会えるきのこの山
  2. 苔の生えた森の中ではフォトジェニックなきのこ写真を撮りやすい
  3. ベニテングタケは毒きのこですがみんなから好かれる可愛いきのこ!

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この記事のライター

つゆきのこ(露木 啓)@関東きのこの会

”キノコ”といったら露木までっ! もともときのこ問屋の営業マンでしたが退職し、今はIT業界に勤めています。 ただ、それでサヨナラは寂しいので、キノコの記事を書いたり、YouTubeなどで情報発信することにしました。 きのこの歌も歌います♪ ≪関東きのこの会 代表/ライター≫ https://www.kanto-kinoko.com/home ≪ヨコハマきのこ大祭 実行委員≫ https://kinoko.yokohama/ ≪ポートフォリオサイト≫ https://tsuyukinoko.com/

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