🎋かぐや姫💖は配信中 ~竹林スタジオから愛(※スパちゃー)を求めて~
第一章:光る竹の中には、リングライトと美少女ライバー
小章①:竹林スタジオ、爆誕の瞬間
今は昔、竹取の翁(たけとりのおきな)という者がいた。野山に交じって竹を取り、よろずの事に使っていた。彼の名前を、さぬきの造(みやつこ)といった。……というのは、教科書に載っている退屈な前置きである。
時は令和、いや、時空の歪んだ平安のパラレルワールドとでも言うべきか。さぬきの造、通称「お爺さん」は、今日も今日とて腰をトントンと叩きながら、鬱蒼と茂る竹林へと足を踏み入れていた。 「やれやれ、今日も良い竹をスパッと切って、ザルでも編むかのぅ。年金だけじゃ推し活の資金が足りんからな」
お爺さんが愛用の最新型チェーンソー(※平安時代にそんなものはないが、気にしない)の手入れをしていたその時である。竹林の奥深く、ひときわ太く、そして異様なほどにピカピカと七色に発光している竹を発見した。
「おや? なんだあの竹は。ゲーミングPCのように眩しく光っておるぞ。もしや、中に金銀財宝が……!」
お爺さんは目を輝かせ、その光る竹に歩み寄った。そして、チェーンソーのエンジンをふかし、竹の根元に刃を当てようとした瞬間――。
『ちょっ、待って待って! ストーーーップ!!』
竹の中から、鈴を転がすような、しかしひどく焦った若い娘の声が響いた。 驚いたお爺さんがチェーンソーを止めると、光る竹が「パッカーン!」と縦に真っ二つに割れたではないか。
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