もし楽譜に集中できなかったら?
増田朋美
皆さんこんにちは。本当に毎週のごとく台風がきて、なんだか疲れてしまう気候ですね。どうなってしまうのか、毎日不安を持って生きている私です。
今回は、それも関わってくるのかもしれませんが、最近、昔みたいに、ピアノを弾いていると100%集中していることができなくなりました。ご飯のこととか、時間のこととかふっと思い出して演奏が止まってしまうことばかりなのです。そういうところは、学生時代はできたのですが、いまになってはなくなってしまったことの一つだと思います。さらには、精神状態も重なって、不安な気持ちがわいてきて、演奏が止まるとか、どこを弾いていたのか分からなくなるとか、そういうこともざらにある。100%集中して弾けていた時代は終わってしまいました。
それを嘆いても仕方ないので、なにか対策を取らなければならないなと思うのですが、とにかく楽譜から目を離さないこと、が最前線だとはよくいわれます。しかし、楽譜が目に入っても、弾いている間に、ほかの考えが入ってきてしまって弾くことができない。ピアノを弾くというのはただ、指をうごかすだけではなく、弾いているという自分の意識と、楽譜をしっかり目で追っていること、そして指がその意思にきちんと従ってうごいていること。この3つが揃わなければできないのです。
そんなわけですから、自分の意識をしっかり楽譜に向けなければならないので、周りは静かでなければ弾けないんですよ。話し声が聞こえていたりしたら、意識を楽譜に向けることができなくなります。
それさえ確保できていれば弾けるのかと思われますが、健康な人ならできると思います。ですが、私は障害があり、なかなか意識を楽譜に持っていくことができない。すぐ不安な気持ちがわき出したり、変な雑念がわいてきて弾けなかったりする。スタミナが切れてしまうと、雑念がすぐわいてきてしまいます。
それを消し去る方法は、薬を飲むのが早いですが、できるだけ頼らないでなんとかしたいなと思いますよね。とにかく視野的に楽譜から目を離さないこともだいじなのですが、楽譜にかいてあるおとを口の中で歌ってみる、右手でも左手でもどこでもよいから、声に出して歌う。そして、自分の演奏をよく聞くことが大事だなと思います。意外に自分の演奏を弾きながら聞くというのは難しいことですが、そうすれば嫌でも楽譜に目がいくようになり、雑念はとれます。ときには、なんでこんなに集中できないんだろう?と思われるくらいひどい演奏になるときもありますが、そういうときには、メロディを歌いながら弾いてみると、また楽譜に意識が向いてくるようです。それでも、だめなら敢えて練習せず、休んでしまうことも大切。今日はできないけれどまあいいや、くらいにして、できるときに頑張ろう、くらいの軽い気持ちにとどめて置くことも大切です。
今回は、ピアノを練習するとき、どうしても沸いてしまう雑念をできるだけ少なくするにはどうしたらよいか、を書いてみました。私が勝手にやっているやり方なので、あんまり役に立たないかもしれませんが、弾いているときに気をつけることとしては、ピアノの演奏は、弾こうとする意識と、目が楽譜を正確に追っていること、それに指がついていけるように動いていることの3つが揃って初めて成り立つこと。そして、弾いているときに、雑念が湧いてこないようにするために、口に出してメロディを謳ってみたり、自分の音楽をできるだけ聴くようにする姿勢になったり、と、工夫しています。昔みたいに、100%集中して弾くことはもうできなくなってしまいましたので、年をとったら杖をつくみたいに、工夫が必要になってくるのでしょう。
そうしてみると、練習曲にしても何にしても、ちゃんと目的を持って書かれている曲はすごいなあ。
こんな初歩的なことを書いてなにをやっているんだと思われる方もいらっしゃると思いますが、精神状態を病むとはこういうことなんです。目から入ってきたことを感じとって、表現する部分が病むのです。
いつも思うのですが、このサイトも誰かの役にたつのではなく、自分が忘れないように書き留めているだけであって、人からみればばかばかしいことを書いているのかもしれません。それでもよいです。今回は、ピアノを弾くときに発生してしまう雑念をできるだけ回避する方法というか、工夫を書かせていただきました。どこか変だなと思いましたら、遠慮なく読み流してくださいね。
