バッハ、平均律クラヴィーア曲集1巻を購入してみた。

増田朋美
まだまだ暑いですが、少しずつ朝晩涼しくなってきて、季節も変わり始めてるなぁと感じるようになりました。もちろんまだ暑いんだけど、もう前みたいなジリジリした夏の暑さではありません。
さて、今回はJ.Sバッハの平均律クラヴィーア曲集1巻を購入してみたという話題。
音大を受験するときに何曲かやりましたが、いずれも使ったのはヘンレ版であり、先生の指示だけが頼りという学習でした。その先生が音楽的に優れて居たらよいのかもしれませんが、私が師事したのは、本当に派手に弾くことしか教えない、そんなに大した先生ではありませんでした。いま考えるとなんで、そんな人にバカみたいに従っていたんだろと思いますが、そうするしか他になかったですね。本当に学生時代はろくなことがなく、良縁に恵まれなかった時代でした。
いまになって、ピアノサークルなどで、ただ、激しい演奏だけやっていればいい、というのは間違いなんだなと分かってきたわけですが、平均律クラヴィーア曲集も、多分間違いだらけの解釈を押し付けられたりしたと思い、それなら、きちんとした校訂版で、もう一回やり直そうと思ったわけです。
そんなわけで、今回購入したのは、世界最古の出版社とよばれるブライトコプフ・ウント・ヘルテルから出ている、ムジェリー二校訂版。他にも、チェルニー校訂版、ブゾーニ校訂版など、さまざまなものがありますが、これが1番解説が丁寧かなと思いました。

いつの間にか、ブライトコプフ・ウント・ヘルテルの、表紙が変わっていました。
でも、なんだか洗練されて、読みやすそうな表紙になっていました。
もしかしたら、本当に初学者か?なんて笑う人もいるかもしれませんが、平均律クラヴィーア曲集も、やったのは、4声の、本当に難しいと思われる曲ばかりで、基礎的なことは学んでいないのです。
音大時代は、2名の先生に習いましたが、とくに平均律クラヴィーア曲集などは、解釈が全然違い、使い分けに非常に苦労しました。とくに、女性の先生は、大変な見栄っ張りで、難しいのをやらなければ、習いに来るなといつも怒鳴っていたので、本当に、授業とはいえないのではないか?と思われるほどでした。
やっとそう言う先生から解放されて、こういう基礎的な教科書を使えるようになったのは、うれしい限りです。なんか、学生のときって、本当に勉強するのは私自身なのですが、先生方がかっこつけるために、利用されていただけだったような。とくに音大はそれが出やすいかもしれないね。普通の一般的な学部では、なかなか体験できないことです。
まあ、そんなわけでですね、やっと本当にしたい勉強というか、必要に迫られて演奏するようになって、こういう教材をしっかり手に入れられるようになりました。こんどこそ、先生方がかっこつける道具ではなく、私らしく演奏できるようになりたいなと思います。そのために、教科書があるのですからね。
今回も、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。それでは今日はこの辺で、とっぴんぱらりのぷう。