
結論から言うと、1ヶ月を超える海外滞在なら、最初の2〜3週間は楽天モバイルの追加データ購入で様子を見て、それ以上の長さになりそうなら現地SIMかeSIMに切り替える、というのがまめ研究員のいまの答えです。
今回は、駐在や長期出張、ワーキングホリデーなどで1ヶ月前後海外に滞在する方向けに、楽天モバイルの追加データ購入と現地SIM(物理SIM・eSIM)のどちらが得なのかを整理します。まめ研究員が2026年5月8日から28日まで、台湾・台北に21日間滞在した実測データをもとに、料金と使い勝手を比較しました。結論は上の吹き出しである程度書きましたが、実際の数字を見ると判断が変わる方もいると思うので、最後まで読んでもらえるとうれしいです。
余談ですが、5月の台北は日本の梅雨入り前よりひと足先に蒸し暑くなっていて、到着した日は空港からホテルまでの短い移動だけで汗だくになりました。通信環境の話とは関係ないんですが、荷物に半袖を多めに入れておいて正解でした。
海外ローミングの無料枠、まず仕組みを整理します
楽天モバイルの最強プランには、海外ローミングが標準で付いています。対象は執筆時点で66の国と地域、無料で使えるデータ量は月2GBです。この2GBを使い切ると、通信速度が128kbpsまで落ちます。128kbpsというと数字だけだとピンとこないかもしれませんが、地図アプリの現在地表示やLINEのテキストのやり取りは何とか耐えられる一方、地図の読み込みや写真の送信は正直かなり待たされる速度です。無料枠を超えたあとにもう少し快適に使いたい場合は、my 楽天モバイルアプリから追加データを購入できて、価格は2GBで500円です。この500円という金額、国内で使う感覚だと安く感じますが、海外での通信コストとしては十分戦える水準だと思います。

ちなみに、この無料2GBと追加購入の500円/2GBは、Rakuten Linkの通話とは別枠です。Rakuten LinkはWi-Fi環境があれば海外でも国内と同じように無料で通話できるので、宿のWi-Fiにさえ繋がれば家族との連絡はほぼ困りません。
追加データ購入 vs 現地SIM、まず料金表で比べます
| 方式 | 滞在21日間の費用目安 | データ容量 | 特徴 |
| 楽天モバイル 追加データのみ | 1,500円(500円×3回、無料2GB込み) | 2GB無料+2GBごと追加購入 | 契約変更不要、SIM差し替え不要、番号もそのまま |
| 現地 物理SIM(台湾・中華電信 7日券) | 約2,850円(199台湾ドル×3回) | 7日間8GB×3回分 | 現地の電波状況に強いが、日本の番号での着信・SMS認証が受けられなくなる |
| 現地 eSIM(Airalo 台湾10GBプラン) | 1,980円(30日間) | 10GB/30日 | 事前にアプリでアクティベート、SIM差し替え不要 |
| 国際ローミング無料枠のみ | 0円 | 2GB/月(超過後128kbps) | 短期・軽い利用向け、動画視聴には不向き |
- 滞在21日間で実際に使ったデータ量は合計およそ8.2GBでした(地図・LINE・メール中心、動画はほぼ宿のWi-Fi)
- 楽天モバイルの追加データだけで運用すると、無料2GB+追加購入3回(1,500円)で対応できました
- 現地物理SIMに差し替えると、日本の電話番号での着信・SMS認証が受けられなくなる点がネックでした
- eSIMは出国前に日本でアクティベートのテストができるので、現地到着後すぐ使える安心感があります
- Rakuten Linkの通話品質は、宿や現地カフェのWi-Fiでは問題なし、地下鉄構内では途切れることがありました
実際に台北で21日間試してみた結果
- 1週目(5月8日〜14日): 無料2GBの範囲でほぼ収まり、追加購入なし
- 2週目(5月15日〜21日): 現地取材で地図を多用して2GBを超過、追加データを2回購入(1,000円)
- 3週目(5月22日〜28日): サブ機のPixel 7aにAiraloのeSIMを入れて並行運用、メイン回線の追加購入は1回(500円)で済みました
- 通話は宿・カフェのWi-Fi下ならRakuten Linkで問題なし、母への長電話も普段どおり0円でした
- 帰国後の請求は追加データ購入分1,500円のみの上乗せで、eSIM代1,980円と合わせても3,480円。現地SIMだけで運用した場合の見積り(7日券を3回、約2,850円)とほぼ同じ水準でした

出発前は、現地SIMのほうが安いだろうと思い込んでいたんですが、実際に数字を出してみると、21日間程度の滞在なら楽天モバイルの追加データだけでもコスト差はそこまで大きくなく、正直ちょっと意外でした。
ここに注意⚠️
- 対象国・対象地域や無料データ量は変更されることがあるので、渡航前に公式サイトの最新情報を確認しておくと安心です
- 現地SIMに差し替えている間は、日本の電話番号宛のSMS認証(銀行やクレジットカードのワンタイムパスワードなど)が受け取れなくなります
- 128kbpsまで速度が落ちた状態での地図アプリのナビは、表示が遅れて道を間違えやすいので気をつけてください
- eSIMは対応機種が限られるので、iPhoneでもモデルによっては使えないケースがあります。事前に対応状況を確認しておくと安心です
- 滞在が1ヶ月を大きく超える場合は、今回の21日間のデータがそのまま当てはまらない可能性があります。長期になるほど現地SIM側の割安感が増す傾向は感じています

滞在日数と『日本番号での認証をどれだけ使うか』という2つの軸で選べば、大きく損することはないはずです。目安としては、3週間前後までは楽天モバイルの追加データ運用、それ以上の滞在ならeSIM併用に倒す、というくらいで考えています。
💬 個別の質問はLINEで(チートシートPDF配布中)
長期滞在の通信プランは、出発直前に『これで合ってるかな』と不安になりがちなところだと思います。まめ研究員のLINEでは、楽天モバイル申込み前の質問にAIが24時間以内に即返信します(無料)。友だち追加していただくと、渡航前に確認しておきたいチェック項目をまとめたPDFも即お届けしています。実体験は18ヶ月分のデータがベースになっていますが、内容によってはオーナー本人が個別に補足することもあります。


次回は、帰国後にeSIMをどう解約・再利用するか、そのあたりの後片付け事情も書いてみようと思います。長期滞在から帰ってきたばかりの方、少し気が早いですが参考にしてもらえたらうれしいです。
