
結論:月額料金だけを見ると、2台持ちと1台+サブ回線の差はほとんどありません。効いてくるのは端末代・充電の手間・eSIMが使えるかどうか、この3つなんですね。
スマホを2台ポケットに入れて歩いている方もいれば、1台に2回線を入れて済ませている方もいます。では、あなたはいま毎月いくらを「回線2本分」として払っているでしょうか。この記事は、仕事用とプライベート用を分けたい方、通話用と大容量データ用を使い分けたい方に向けて、2台持ち(端末2台+SIM2枚)と1台+サブ回線(端末1台にSIM2枚)のコストを、公開されている料金表の数字を並べながら比べていきます。先に結論の置きどころを言うと、「月額はほぼ互角、初期費用と運用の手間で決める」です。なお、個別に質問できる窓口を記事の最後に載せています。
分かれ道は、端末が2つか1つかだけ
どちらの構成も、契約する回線は2本です。ここが最初の誤解ポイントで、「1台にまとめれば回線代が安くなる」わけではありません。楽天モバイルとpovo2.0を1本ずつ契約するなら、端末が2台でも1台でも、請求される月額は同じ2回線分です。違うのは、その2本のSIMをどこに挿すか。2台持ちは物理SIMを2台の端末に1枚ずつ、1台+サブ回線は1台の端末に物理SIM1枚とeSIM1つ(あるいはeSIM2つ)を同居させるデュアルSIM構成になります。iPhoneはXS・XR(2018年発売)以降がeSIMに対応し、iPhone 13以降はeSIMを2つ同時に有効化できます。Androidは機種ごとに対応が分かれるので、手持ちの端末の仕様を先に見ておくと話が早いです。

つまり「どっちが安いか」は回線料金ではなく、端末をもう1台用意するかどうかで決まる、というのがまめ研究員の見立てです。
回線2本分の月額を、公式料金表で並べる
以下は各社が公開している料金表(税込・2026年8月時点)を、月額・データ・通話・海外の4軸で並べたものです。キャンペーンや料金改定で動く部分なので、申し込む前に各社の公式サイトで最新の数字を確認してくださいね。
- 楽天モバイル Rakuten最強プラン|月額1,078円(3GBまで)/2,178円(20GBまで)/3,278円(20GB超は無制限)|通話:Rakuten Linkアプリ経由の国内通話は0円、アプリを使わない発信は22円/30秒|海外:対象の国と地域で毎月2GBまで追加料金なし(対象地域は更新されるため公式で確認)
- povo2.0|基本料0円+トッピング制。データ1GB/7日間で390円、3GB/30日間で990円、20GB/30日間で2,700円|通話:22円/30秒(かけ放題トッピングあり)|海外:別途、海外用トッピングの購入が必要
- IIJmio ギガプラン|月額850円(2GB)/990円(5GB)/1,500円(10GB)|通話:11円/30秒|海外:国際ローミングは事前手続きが必要
- 組み合わせ例A(データ主体):楽天モバイル3,278円+povo2.0を0円で待機=月3,278円。データが要る月だけpovo2.0に990円を足す
- 組み合わせ例B(通話とデータを分離):楽天モバイル1,078円(3GBまで・Link通話0円)+IIJmio 990円(5GB)=月2,068円
組み合わせ例Bを年間で計算すると、月2,068円×12か月で24,816円です。これを2台持ちでやる場合、中古のサブ端末を20,000円で買って24か月使う前提なら、月あたり833円が毎月上乗せされます。年間では9,996円、2年間の合計では19,992円の差です。つまり最初の2年で見ると、1台+サブ回線のほうが2万円近く安く収まる、というのが前提を揃えたときの姿になります。ただしこれは「サブ端末を新しく買う」前提の話で、家に使っていない端末が眠っているなら、この差はほとんど消えます。

補足すると、2台持ちで買った端末は2年後も手元に残ります。売れば数千円になることもあるので、端末代の全部が消えて無くなるコストというわけでもないんですね。
端末代と充電の手間 — 月額の外側にあるコスト
2台持ちで確実に増えるのが端末まわりの出費です。先ほどの833円は本体代だけの計算で、充電器やケース、外出時のモバイルバッテリーまで数えると、初期費用は20,000円では収まらないこともあります。一方、1台+サブ回線は端末代0円で始められますが、代わりに1台で2回線分の待受をこなすぶんバッテリーの減りが早くなりますし、機種変更のたびにeSIMを再発行する手間もついてきます。ちなみに、eSIMの発行手数料は各社で扱いが違うので、契約前に条件を見ておくと安心です。どちらを選ぶかは、次の6点を順番に見ていくと整理しやすくなります。
- 手持ちの端末がeSIMに対応しているか(iPhoneはXS・XR以降、Androidは機種ごとに確認)
- サブ端末を新しく買うのか、いま使っていない端末が家にあるのか
- 仕事とプライベートで着信を物理的に分けたいか(分けたいなら2台持ちが向く)
- 2回線を常に同時待受にする必要があるか、片方は使う月だけでいいのか
- 1日の外出時間が長く、1台でバッテリーが持ちきるか
- 毎月のデータ使用量が20GBを超える月が、年に何回あるか

チェックの結果が割れることもあります。ここは判断が分かれるところで、使い方次第としか言えない部分なんですけどね。迷ったら「眠っている端末があるか」を先に見ると、答えが出やすいです。
ここに注意⚠️
- povo2.0は基本料0円ですが、一定期間トッピングの購入がないと利用停止になる場合があります。待機用に持つつもりなら、公式の条件を先に読んでおいてください
- デュアルSIMでも、同時に通信できるデータ回線は原則1本だけです。2回線を同時にフル活用できるわけではありません
- 楽天モバイルの国内通話0円はRakuten Linkアプリ経由が条件で、標準の電話アプリから発信すると22円/30秒がかかります
- 中古のサブ端末を買う場合は、ネットワーク利用制限の判定状況と対応バンドを、購入前に確認しておくと安全です
- eSIMの再発行や機種変更では、回線が使えない時間が数分から数十分ほど発生することがあります。移動中や出張中の作業は避けたほうが無難です

注意点をまとめると、「0円で待機できる回線ほど条件を読む」「デュアルSIMは万能ではない」の2つです。ここまでで役に立ったと感じたら、拍手👏を1回もらえると励みになります。
💡 3つの申込ルート、どれが一番お得か
ここまでは毎月の料金の話でしたが、申し込むときの入り口によっても手元に残る金額は変わります。楽天モバイルには「従業員紹介」「三木谷キャンペーン」「通常の紹介キャンペーン」といったルートがあり、それぞれ還元額と適用条件が違います。今回のテーマのように2回線目として契約する場合や、過去に契約したことがある場合は、同じルートでも条件の判定が変わることがあるため、事前に確かめておきたいところです。3つのルートの違いと、どのケースでどれを選ぶかは、下記の解説記事に整理してあります。

申込前の個別の疑問は、プロフィール記載のLINEでも受け付けています。
📚 動画でも解説しています
文字より動画のほうが掴みやすいという方向けに、料金プランまわりの解説も出しています。
https://www.youtube.com/@RakuMobaResearch
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次回は「2回線を持ったあと、どちらを解約するか迷ったときの判断軸」を書く予定です。この記事が参考になったら、拍手👏で教えてもらえると次の記事の優先度に反映できます。
