
結論:二拠点なら、回線の本数を減らす前に「どちらを主にするか」を決めた方が早いです。同じ重さで2本持つと、使っていない時間の分まで固定費を払い続けることになるんですよね。
単身赴任先と自宅、通信費は合わせて月いくらになっていますか。二拠点生活は、自宅の固定回線・赴任先の回線・手元のスマホと、契約が三重四重に積み上がりやすいところです。この記事は、これから単身赴任を始める方、すでに始めていて「なんとなく多い気がする」と感じている方に向けて、回線の持ち方を決める順番と、決める前に確認しておく数字を整理します。着地としては、拠点ごとに回線を用意するのではなく、滞在日数の多い側に重心を寄せる方が、費用も手間も落ち着きます。なお、申込前の個別の疑問に答えられる窓口を、記事の最後に載せています。
二拠点で増えるのは「回線の数」より「使わない時間」
二拠点生活の通信費が重く感じる理由は、契約が増えるからだけではありません。どちらの回線も、月の半分前後しか使われないからです。たとえば月30日のうち赴任先に20日、自宅に10日という配分なら、自宅の固定回線は3分の1しか稼働していない計算になります。仮に自宅の光回線が月5,000円だとすると、実際に使う10日で割れば1日あたり500円。同じ金額を赴任先で20日使えば1日250円ですから、割高感はここから来ています。
もうひとつ、赴任先でどれだけ通信するかを見積もれていないケースも多いです。Netflixのヘルプセンターが公表している目安では、動画のストリーミングは標準画質で1時間あたり約1GB、高画質(HD)で約3GBを消費します。平日の夜に2時間、標準画質で見るだけなら月20日で約40GB。ここが読めると、必要なのが固定回線なのかスマホ1台なのかは、かなりはっきりします。
参考までに、楽天モバイルの公式サイトに掲載されている料金表(2026年8月時点、税込)では、月のデータ利用量が3GBまでで1,078円、20GBまでで2,178円、20GBを超えた分は追加料金なしで3,278円が上限になります。契約事務手数料は0円、最強家族プログラムを適用すると1回線あたり月110円が引かれます。ただし使わない月でも最低1,078円はかかるので、そこは織り込んでおいてください。

ここでのポイントは、上限が3,278円で止まる料金体系だと「赴任先でどれだけ使うか読めない」時期でも見積もりが上振れしにくい、という一点です。逆に、使わない月がゼロ円になるわけではありません。
滞在パターン別・回線の持ち方6通り
- A:赴任先はスマホ1台で完結させる — テザリングだけで賄う型です。データ量が月20GBを超えても上限3,278円で頭打ちになるプランなら、追加の回線契約を持たずに済みます。ノートPCで長時間のオンライン会議をする方や、同時に複数台つなぐ方には少し心もとない場面があります。
- B:赴任先にホームルーターを置く — 工事不要でコンセントに挿すだけ、というのが最大の利点です。赴任が2年で終わるかもしれないという不確実さがある場合は、契約期間の縛りが短いものを選んでおくと畳みやすくなります。
- C:赴任先にも光回線を引く — 在宅勤務が中心で、赴任先の滞在が月20日を超えるなら検討する価値があります。ただし開通までの日程と、退去時の撤去費用まで含めて見ないと、あとで効いてきます。
- D:自宅側を軽くする — 家族が自宅にいない、あるいは自宅を使うのが月10日以下という場合は、自宅の光を解約してホームルーターやスマホに寄せる選択もあります。回線を足す発想だけでなく、減らす側も並べて比べてください。
- E:2回線目を赴任先専用にする — 通話用の主回線は今のまま、データ用に2回線目を持つ型です。契約事務手数料が0円で、使わなかった月は3GB以内なら1,078円まで下がる料金体系は、稼働率が読めない時期には置きやすい構成だと思います。
- 決める順番 — 「月あたりの滞在日数 → 1日あたりの通信量 → 建物の条件」の順に潰していくと、6通りのうち現実的なのは自然と2つくらいに絞れます。最初から各社の料金表を並べて悩むより早いです。
決める前に確認しておく数字と条件
- 月あたりの滞在日数:赴任先20日・自宅10日なのか、平日5日・週末2日で毎週往復なのか。ここが全ての前提になります。
- 1日あたりの通信量:動画なら標準画質で1時間約1GB、高画質で約3GBが目安。オンライン会議は1時間あたり0.5〜1GB程度を見ておくと、大きくは外しません。
- 建物の電波状況:鉄筋コンクリートの集合住宅、地下や半地下の部屋、窓のない部屋は、屋内に電波が届きにくい条件が重なります。楽天モバイルは都市部でも建物の奥で弱くなる場面があるので、ここは正直に確認した方がいいです。
- 光回線の導入状況:建物にまだ光が入っていない場合、申込から開通まで1〜2か月かかることがあります。赴任開始に間に合わないなら、その時点でC案は消えます。
- 社宅・賃貸の工事許可:壁に穴を開ける工事は管理会社や大家さんの承諾が要ります。社宅だと会社側の規定で不可のこともあります。
- 端末のデュアルSIM対応:2回線目を同じ端末で使いたいなら、物理SIMとeSIMを同時待受できる機種かどうかを先に確認してください。iPhone 16のように対応している機種なら、端末を2台持ち歩かずに済みます。

この6項目、埋めるのに30分もかかりません。逆にここを飛ばして料金だけで決めると、開通が間に合わなかったり、部屋で電波が入らなかったりして、結局やり直しになりがちなんです。
ここに注意⚠️
- 「工事費実質無料」は、途中解約すると残債が請求される場合があります。多くは工事費を分割払いにして、同額を毎月割り引く仕組みです。赴任が想定より早く終わって解約すると、割引が止まって残りの分割分だけが残ります。赴任期間が読めないうちは、この条件を先に読んでおいてください。
- 家族割やポイント優遇の適用条件に、住所や姓の要件が含まれることがあります。二拠点で住民票を移した場合、これまで適用できていた割引が外れることがあるので、契約中の事業者の条件を確認しておくと安心です。
- 赴任先の回線を短期で畳む可能性があるなら、契約期間・解約時の費用・機器の返却要否をセットで確認します。ホームルーターは端末を返す必要があるものと、そうでないものがあります。
- 電波は、契約前に必ず現地の条件で確認してください。エリアマップ上は対応していても、建物の構造で結果が変わります。地下1階の部屋や、鉄筋の建物の奥まった部屋だと、正直ちょっと厳しいかもしれません。

注意点をひとことでまとめると、「短く畳める形にしておく」です。赴任は期間が延びることも早く終わることもありますから、身軽さそのものが価値になります。ここまでで役に立ったと感じたら、拍手👏を1回もらえると励みになります。
💡 3つの申込ルート、どれが一番お得か
回線の構成が決まったら、次に出てくるのが「どこから申し込むのが得なのか」という疑問だと思います。楽天モバイルの申込ルートには、大きく分けて従業員紹介・三木谷キャンペーン・通常の紹介キャンペーンの3つがあり、それぞれ還元の内容と適用条件が違います。ちなみに、この記事のテーマのように2回線目を追加する場合や、過去に契約していて再契約になる場合は、そもそも対象になるルートが変わることがあります。単身赴任向けに1回線足すつもりなら、ここは事前に確認しておいた方がいいところです。3ルートの違いと、どんな人がどれに当てはまるのかは、下記の解説記事に条件つきで整理してあります。

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次回は、赴任先から自宅の家族に長電話するときの通話料の抑え方を取り上げる予定です。この記事が参考になったら、拍手👏で教えてもらえると次の記事の優先度に反映できます。
