
結論:受験期の通信対策は「速さ」より「止まらないこと」です。容量・支払い・端末・回線の4系統に分けて、出願の2か月前までに一つずつ手を打っておくのが現実的なんですね。
高校受験・大学受験を控えたご家庭では、スマホや自宅のWi-Fiが数時間使えないだけで、出願や合否照会の手続きが一つ遅れることがあります。あなたのご家庭では、出願サイトのIDとパスワードは今どこに控えてありますか。
この記事は、受験生本人の回線と家族の回線をまとめて見直しておきたい保護者の方に向けて、まめ研究員が各社の公開情報と手続きの仕組みから整理したものです。押さえてほしい結論は一つで、通信が止まる原因は電波だけではない、という点になります。なお、個別に質問できる窓口を記事の最後に載せています。
受験期に通信が止まると、何が止まるのか
受験の実務は、この10年でかなりの部分がオンラインに移りました。大学入学共通テストの成績請求票のように紙が絡む書類はいまも残っていますが、私立の大学・高校の一般入試はWeb出願が主流で、入学検定料の決済、受験票のダウンロード、合否照会、入学手続きの意思表示まで、ブラウザ一つで完結する学校が増えています。
ここで効いてくるのが締切の形です。出願期間は「1月25日まで」ではなく「1月25日 17時まで」のように時刻まで指定されているのが普通で、合否照会は「3月8日 10時から3月10日 16時まで」といった短い窓で開くこともあります。窓が開いている数十時間のうち、回線が止まっている数時間が重なると、それだけで一手続き遅れる。受験期の通信対策が速度より安定性に寄るのは、この構造があるからです。
そしてもう一つ。通信が止まる原因を「電波が悪い」だけだと思っていると、備えが電波の話に偏ります。実際には、支払いのつまずきで回線が止まるケースや、端末そのものが手元から離れるケースのほうが、受験期には現実味があります。

家じゅうの回線を二重化する、みたいな大げさな話ではないんです。止まる原因を4つに割って、それぞれ一番安い対処を1つずつ置いておく。それだけでもだいぶ違います。
通信が止まる原因は、大きく4系統ある
- データ容量切れによる速度制限|段階制のプランで3GB・20GBといった段目を超えると、そこから月末まで速度が落ちます。オンライン授業や映像教材を使う月ほど起きやすく、しかも起きるのは月の後半、つまり出願直前と重なりやすい時期です。
- 支払いエラーによる利用停止|見落とされがちですが、受験期に一番怖いのはこれかもしれません。クレジットカードの有効期限切れ、限度額の超過、口座残高の不足。督促から停止までの日数は各社で決まっていますし、止まった後の再開も入金確認を挟むぶん即時とはいきません。
- 端末そのものの故障|落下・水没・バッテリーの劣化。修理に出すと数日から2週間ほど手元を離れます。代替機を借りられるかどうかは、契約している補償サービスの内容で変わります。
- 回線側の障害・屋内の電波弱|基地局の障害だけでなく、鉄筋の建物の奥まった部屋や地下の自習室では、そもそも電波が届きにくいことがあります。楽天モバイルに限らず、どの会社でも屋内は場所差が出る領域です。
- 自宅の光回線・Wi-Fiルーターの不調|家族全員が同時に落ちるので、影響範囲は一番大きくなります。ルーターの再起動で直るのか、回線側なのかを切り分けられる人が家に一人いると復旧が早いです。
- アカウントと認証の喪失|出願サイトのID・パスワードを忘れる、二段階認証のSMSが旧回線の番号に届いたまま、というパターン。乗り換えの直後に起きやすい類型です。
出願の2か月前から、順にやっておくこと
- 家族分の実データ使用量を、直近3か月ぶんそろえる(所要10分)|My楽天モバイルのような各社の会員アプリで月別の実績が見られます。受験生本人が何GB使っているかを数字で押さえないと、次の判断が全部あてずっぽうになります。
- 前提を置いて試算してみる(所要5分)|オンライン授業や映像授業を1日2時間、週5日、4週続けると月40時間です。動画配信各社が公開している目安では標準画質の視聴が1時間あたり0.6〜1GB程度とされているので、標準画質でも月24〜40GB。20GBの段階制プランなら月半ばで足りなくなる計算になります。
- 受験生本人の回線を、容量で止まりにくい側に寄せる(検討30分)|楽天モバイルの公式料金表では、Rakuten最強プランは3GBまで1,078円、20GBまで2,178円、20GBを超えるとどれだけ使っても3,278円で、データ量の上限を設けていません(税込・2026年8月時点)。段階制で20GB上限のプランを使っているなら、受験期の数か月だけでも上限のない側に置く考え方はあります。ただし屋内の電波は場所によって差が出るので、自宅と学校で実際に使えるかを先に確かめてください。
- 支払い方法の有効期限と、請求の通り方を確認する(所要5分)|クレジットカードの有効期限が受験期間中に切れないか。口座振替に切り替えるなら、楽天モバイルの公式サイトでは口座振替に月110円の手数料がかかると案内されています。反映までに1〜2請求ぶんかかることもあるので、動かすなら早めに。
- 予備の通信手段を1つ用意する(所要20分)|親の回線からのテザリングで足りる家庭が多いですが、それも同じ会社なら障害時に一緒に落ちます。povo2.0の公式サイトでは1GB 390円(7日間)といった単発のデータトッピングが用意されていて、必要なときだけ買える仕組みは予備として扱いやすいです。
- 出願サイトのID・パスワード・受験番号を紙に控える(所要10分)|端末が壊れた瞬間に、パスワード管理アプリごと見られなくなる状況を防ぐためです。保護者が保管しておくと、本人が試験会場にいる時間帯でも動けます。
- 端末のバックアップを取り、乗り換えの時期をずらす(所要30分)|iCloudやGoogleアカウントへのバックアップは、故障時の復帰時間を大きく縮めます。乗り換えを検討しているなら、出願がすべて終わったあと、あるいは受験の3か月以上前に寄せるのが安全です。

順番が大事で、まず1と2の「測る」を先にやってください。使用量を知らないまま容量無制限に変えると、必要なかった出費になることもあるので。ちなみに、測るだけなら費用はゼロです。
ここに注意⚠️
- 受験シーズンの真っ最中に乗り換え作業を重ねない|開通のタイミングで、電話とSMSが数分から数時間使えない空白が生まれます。出願期間や合否照会日と重なると、影響が読めなくなります。
- 電話番号が変わるときは、二段階認証を先に付け替える|出願サイト、銀行、Apple ID、Googleアカウント。番号が変わったあとでは自力で戻せなくなる場合があります。番号を引き継ぐMNPなら起きませんが、新規契約で番号が変わるケースは要注意です。
- 未成年名義の契約は手続きが一段増える|親権者の同意書や本人確認書類が必要になり、窓口の受付時間内に動くことになります。急ぎの用件ほど時間帯の制約が効いてきます。
- 速度制限の解除には時間差が出ることがある|追加データを購入しても、反映まで少し待つ設計の会社があります。締切当日ぎりぎりの購入は避けたほうが無難です。
- 「無制限」の表記にも条件が付くことがある|混雑時の速度制御や、テザリング時の扱いは会社ごとに違います。契約前に、注記の小さい文字まで読んでおいてください。

注意点をまとめると、受験期にやるべきは「新しく動かすこと」より「今あるものを止めない準備」なんですね。ここまでで役に立ったと感じたら、拍手👏を1回もらえると励みになります。
💡 3つの申込ルート、どれが一番お得か
ここまで読んで「受験期のあいだだけでも回線を見直そうか」と考えた方が、次にぶつかるのが申込ルートの話です。楽天モバイルには、従業員紹介の枠、三木谷キャンペーンと呼ばれる枠、そして通常の紹介キャンペーンの枠があり、それぞれ適用条件と還元の中身が違います。
やっかいなのは、条件のほうが人によって変わる点です。家族の2回線目として申し込む場合、過去に契約していて再契約になる場合、未成年名義で申し込む場合で、そもそも対象になるルートが変わります。ひとつのルートだけ見て決めると、別のルートなら通っていた条件を取りこぼすことがあるわけです。
3つのルートの違いと、どのケースでどれを選ぶことになるのかは、下の解説記事に条件ごとに整理してあります。申し込む前に一度目を通しておくと、判断が早くなるはずです。

なお、申込前の個別の疑問については、プロフィール記載のLINEでも受け付けています。
📚 動画でも解説しています
料金プランの選び方や、通信量の測り方といった実際の操作は、動画のほうが早いこともあります。手を動かしながら確認したい方はこちらもどうぞ。
https://www.youtube.com/@RakuMobaResearch
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次回は「入学・進学のタイミングで見直すと効く固定費」を取り上げる予定です。受験が終わったあとに待っている、あの出費の話ですね。この記事が参考になったら、拍手👏で教えてもらえると次の記事の優先度に反映できます。
