
結論:耳が聞こえにくい家族との連絡は「音声通話をどう聞かせるか」より、文字(メッセージ)と映像(ビデオ通話)を主役にして、電話は補助に回す設計のほうがうまくいきやすいです。緊急時の通報手段だけは、元気なうちに別で準備しておきましょう。
この記事は、加齢で聞こえが弱くなってきた親御さんや、聴覚に障がいのあるご家族と離れて暮らしている方に向けて書いています。あなたのご家族は、最近「電話に出ても聞き返しが増えた」「着信に気づかないことが多い」という様子はありませんか? そうしたときに、どのアプリと設定を組み合わせると連絡が途切れにくくなるか、通信量の目安とあわせて整理します。個別に質問できる窓口を記事の最後に載せています。
「聞こえにくい」の中身で、向いている手段が変わる
ひとくちに「耳が聞こえにくい」といっても、状況はかなり幅があります。補聴器を使えば静かな部屋の会話はできる方もいれば、音声はほぼ頼れず手話や筆談が中心の方もいます。そして見落とされがちなのが、「会話が聞き取れない」問題と「着信に気づけない」問題は別物だという点です。前者は手段の選び方で、後者はスマホの通知設定で解決します。
手段は大きく3系統に分けられます。1つ目は文字で、SMS、Rakuten Linkのメッセージ、LINEのトークなど。記録が残るので、病院の予約時間や住所のように「正確に伝えたい情報」に強いです。2つ目は映像で、LINEのビデオ通話、FaceTime、Google Meetなど。表情や口の動き、手話が見えるので、雑談や気持ちのやりとりに向いています。3つ目は仲介サービスで、後で触れる公共インフラの「電話リレーサービス」のように、通訳オペレーターが文字・手話と音声を橋渡しする仕組みです。家族間の連絡は1と2で十分なことが多いですが、病院や役所など「相手が電話しか受け付けない」場面で3が効いてきます。

ちなみに、ご本人が「まだ電話で大丈夫」と言うケースもよくあります。無理に切り替えるより、まずはメッセージを1本増やすくらいから始めるほうが、定着しやすいと言われています。
家族間の連絡を組み立てる手順
- ご本人の聞こえ方を確認する:補聴器の有無、静かな場所なら会話できるか、手話を使うか。ここで「文字中心」か「映像中心」かが決まります
- メインのアプリを1つに絞る:家族全員がすでに使っているアプリ(LINE等)があればそれを優先。新しいアプリを覚える負担は想像以上に大きいです
- 着信・通知を「見える・震える」にする:iPhoneは「アクセシビリティ」→「オーディオとビジュアル」→「LEDフラッシュ通知」、Androidは機種により「設定」→「ユーザー補助」付近に「フラッシュ通知」があります。バイブも最強に
- ビデオ通話のかけ方をホーム画面1タップにする:よく話す相手のトーク画面やFaceTimeの連絡先をホーム画面に置くと、迷いが減ります
- 字幕機能を試す:iPhoneの「ライブキャプション」や、Androidの「自動字幕起こし」「音声文字変換」など、音声を画面に文字で出す機能があります。対応言語や対応機種は端末によって違うので、設定画面で日本語が選べるか確認しましょう
- 緊急時の手段を別に登録する:次の章で説明する電話リレーサービスやNet119は、事前登録が前提です
家族以外とつながる公的な仕組み
- 電話リレーサービス:2021年7月から公共インフラとして提供されている仕組みで、通訳オペレーターが手話や文字を音声に通訳し、電話の相手とつないでくれます。110番・118番・119番の緊急通報にも対応。利用には登録が必要です(運営:日本財団電話リレーサービス)
- Net119緊急通報システム:聴覚や言語に障がいのある方が、スマホの画面操作と文字で119番通報できる仕組み。お住まいの消防本部(自治体)への事前登録が必要です
- 110番アプリシステム:警察庁が提供する、文字や画像で110番通報できるアプリ。こちらも事前に利用登録をしておきます
- 各社の障がい者向け割引:ドコモ「ハーティ割引」、au「スマイルハート割引」、ソフトバンク「ハートフレンド割引」など、手帳の提示で料金が割り引かれる制度を用意している会社もあります。適用条件は各社公式サイトで確認を

ここがポイントです。Net119も110番アプリも、いざという時に初めて登録しようとしても間に合いません。帰省のタイミングなど、ご家族と一緒にスマホを触れる日に登録まで済ませておくのがおすすめです。
ここに注意⚠️
- ビデオ通話は通信量が大きい:画質や回線で大きく変わりますが、一般にLINEのビデオ通話は1分あたり数MB〜10MB程度が目安とされ、30分なら数百MBになることもあります。毎日長く話すなら、自宅Wi-Fiでつなぐか、データ量を気にしなくていいプランが安心です
- 手話のやりとりは画面の大きさと明るさが大事:スマホを手に持つと手が映りにくいので、スタンドで固定し、顔と手元が両方入る距離にするのがコツです。逆光の窓際は避けましょう
- SMSは相手によって届かないことがある:迷惑メッセージ対策の設定で、知らない番号やリンク付きSMSがはじかれる場合があります。大事な連絡はメインのアプリに寄せておくと混乱しにくいです
- 字幕機能は誤変換がある:固有名詞や数字(日時・金額)は聞き間違えやすいので、重要な内容はあとで文字でも送り直しましょう
- 電話番号だけの連絡先は見直す:病院・薬局・役所にご家族の連絡先として「電話のみ」を登録していると、連絡がつかない原因になります。FAXやメール、家族の代理連絡先を併記してもらうと安心です

通信量の話は数字で考えるとわかりやすいです。楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」は公式サイトの料金表で、3GBまで1,078円、20GBまで2,178円、20GB超はデータ無制限で3,278円(いずれも税込/月)。ビデオ通話を頻繁にするなら上限を気にせず使える価格帯かどうか、ご家族の使い方で判断してみてください。ここまでで役に立ったと感じたら、拍手👏を1回もらえると励みになります。
💡 3つの申込ルート、どれが一番お得か
ご家族の回線を見直すときに迷いやすいのが申込ルートです。楽天モバイルには「従業員紹介」「三木谷キャンペーン」「通常の紹介キャンペーン」といった申込ルートがあり、還元額と適用条件がそれぞれ違います。さらに、ご家族用の2回線目として申し込む場合や、過去に契約したことがある方の再契約だと、条件の当てはまり方が変わることもあります。どのルートが合うかは、下の解説記事で比較表つきでまとめています。

申込前の個別の疑問は、プロフィール記載のLINEでも受け付けています。
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次回も「家族のスマホ」シリーズとして、離れて暮らす家族の見守りと通信まわりを整理していく予定です。この記事が参考になったら、拍手👏で教えてもらえると次の記事の優先度に反映できます。
