
結論:通話の音切れは「端末」「通話方式」「電波」「相手側」の4つに分けて、手元で確かめられるものから順につぶしていくのが近道です。やみくもに再起動を繰り返すより、15分ほどで原因の当たりがつきますよ。
この記事は、電話中に自分の声が相手に届かない、相手の声がブツブツ途切れる、といった症状に困っている方に向けた切り分けガイドです。あなたの音切れは、いつも同じ場所で起きていますか? それとも場所を問わず起きていますか? この質問への答えだけで、疑うべき原因はかなり絞れるんです。順番に確認すれば、ショップやサポートに相談する前に「どこが悪いのか」を自分で説明できる状態になります。なお、個別に質問できる窓口を記事の最後に載せています。
音切れの原因は4つの層に分かれる
通話の音声は、マイク→端末の処理→通話アプリ→電波(またはWi-Fi)→相手の端末という経路をたどります。どこか1か所でも詰まると、症状としては同じ「聞こえない」「途切れる」になるので、見た目だけでは原因が分かりにくいんですね。
そこでまめ研究員は、原因を次の4層に分けて考えることをおすすめしています。1つめは端末(マイク穴の汚れ、ケースや保護フィルムによるふさがり、Bluetoothイヤホンへの音声の行き先)。2つめは通話方式(標準の電話アプリが使うVoLTEか、Rakuten LinkやLINEのようにデータ通信で話すアプリか)。3つめは電波(屋内の奥まった部屋、地下、エレベーター、移動中の基地局切り替え)。4つめは相手側(相手の端末や回線の問題)です。
ここで効いてくるのが、冒頭の「場所を問わず起きるか」という問いです。どこでも起きるなら端末か設定、特定の場所だけなら電波、特定の相手だけなら相手側の可能性が高い、という目安になります。

ちなみに、Rakuten LinkやLINE通話はデータ通信で音声を送るので、モバイル回線の電波が強くてもWi-Fiが不安定だと途切れることがあります。「どのアプリで話したときに起きたか」もメモしておくと切り分けが速いです。
楽天モバイルで使っている場合は、ここまでの4層に加えて「その時間帯に回線側で障害やメンテナンスが起きていなかったか」も確かめておくと安心です。端末をいじり回す前に回線側の状況を見ておけば、ムダな設定変更を避けられます。楽天モバイルがつながらないときに確かめる順番は、こちらの記事に整理しています。

手元でできる切り分け手順(所要15分ほど)
- ボイスメモで録音してみる:iPhoneなら「ボイスメモ」、Androidなら「レコーダー」アプリで10秒ほど話して再生します。録音でも声がこもる・途切れるなら、マイクや端末側の問題が濃厚です
- ケース・保護フィルム・汚れを確認:本体下部のマイク穴がケースでふさがっていないか、ホコリが詰まっていないかを見ます。ケースを外して録音し直すと違いが分かります
- Bluetoothを一度オフにする:イヤホンや車載機器に音声が飛んでいて、本人が気づかないまま「相手に聞こえない」状態になっているケースがあります
- 機内モードを10秒オン→オフ:電波をつかみ直させる操作です。移動中に基地局の切り替えがうまくいかなかったときに効くことがあります
- 端末を再起動する:通話アプリや音声処理の一時的な不具合をリセットします
- 通話方式を変えて比べる:標準の電話アプリとRakuten Link(またはLINE通話)の両方で同じ相手にかけ、どちらで症状が出るかを比べます
- 別の相手にもかけてみる:特定の相手だけで起きるなら、相手側の端末や電波を疑う段階です
見直したい設定と、場所の条件
- VoLTE(4G音声)の設定:iPhoneは「設定 → モバイル通信 → 通信のオプション → 音声通話とデータ」で4Gや5Gが選ばれているかを確認します。Androidは機種ごとに場所が違い、「モバイルネットワーク」の中に「VoLTE」や「4G通話」の項目があることが多いです
- キャリア設定・OSのアップデート:iPhoneは「設定 → 一般 → 情報」を開くと、キャリア設定の更新があれば案内が出ます。OSも最新にしておくと、通話関連の修正が入っている場合があります
- Wi-Fi通話の設定:自宅のWi-Fiが弱い場所でWi-Fi通話に切り替わっていると途切れやすくなります。対応状況は機種やOSで異なるので、公式の対応製品ページで確認したうえで、オン・オフを切り替えて比べてみてください
- 省電力モード・通話中のノイズ処理:一部の機種では省電力モードや音声の加工機能が影響することがあります。一度オフにして比べる価値はあります
- 場所の条件:鉄筋コンクリートの建物の奥まった部屋、地下、エレベーター、トンネル、混雑した駅などは、どの会社の回線でも電波が弱くなりやすい場所です。窓際に1〜2メートル移動するだけで改善することもあります

設定は1つずつ変えて、そのたびに試し通話をするのがコツです。まとめて変えると、何が効いたのか分からなくなってしまうんですね。変えた項目と結果をメモに残しておくと、サポートに相談するときもそのまま伝えられます。
ここに注意⚠️
- ボイスメモでも声が録れない場合は、端末の故障の可能性があります。設定をいじり続けるより、メーカーや購入店の修理窓口に早めに相談した方が時間の節約になります
- 「初期化」は最後の手段です。データのバックアップを取らずに初期化すると、写真やトーク履歴が消えることがあります
- 通話の試しがけに有料の番号を使わないように注意してください。時報(117)や天気予報(177)などは通話料がかかります。家族や友人に協力してもらうのが無難です
- 特定の場所でだけ起きる場合は、端末をいくら設定しても直らないことがあります。その場所の電波状況は、各社のエリアマップや公式の問い合わせ窓口で確認しましょう

正直に言うと、電波が原因の音切れは設定だけでは解決しきれないこともあります。そこは「場所を変えたら直るか」で冷静に見極めるのが大事です。ここまでで役に立ったと感じたら、拍手👏を1回もらえると励みになります。
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次回は、データ通信が急に遅くなったときの切り分けを取り上げる予定です。この記事が参考になったら、拍手👏で教えてもらえると次の記事の優先度に反映できます。
