
結論:iPhoneからiPhoneへの買い替えなら、eSIMクイック転送を使うと回線の移し替えは設定アプリの中だけで済みます。QRコードの再発行を待つ必要も、店舗に出向く必要もありません。
前回の機種変更で、回線の切り替えにどれくらい時間をかけましたか。店舗の順番待ちや、契約者ページからのeSIM再発行で半日つぶれた、という話はよく聞きます。この記事は、iPhoneからiPhoneへ買い替える楽天モバイル利用者に向けて、eSIMクイック転送という機能で切り替え作業をどこまで短くできるのかを整理したものです。手順そのものは設定アプリの中で完結しますが、つまずくとしたらどこなのか、事前に何を用意しておけばいいのかまで含めて見ていきます。なお、申込や乗り換えについて個別に質問できる窓口を、記事の最後に載せています。
eSIMクイック転送は、何を省いてくれる機能なのか
eSIMは、端末に内蔵されたチップへ通信事業者の情報を書き込む方式のSIMです。プラスチックのカードを差し替える代わりに、プロファイルと呼ばれるデータをダウンロードして使います。ここまではご存知の方も多いと思いますが、機種変更で面倒なのは「そのプロファイルは基本的に1台にしか入っていない」という性質のほうなんです。
従来のやり方だと、新しいiPhoneでeSIMを使うために、契約者ページから再発行を申し込み、QRコードを受け取り、それを新端末のカメラで読み込む、という往復が必要でした。QRコードを表示するための別の画面や別の端末が要る、受付の時間帯によっては手続きが翌日に回る、といったつまずきが起きやすいところです。
eSIMクイック転送は、この往復をまるごと省く仕組みです。AppleがiOS 16で導入したもので、旧iPhoneに入っているeSIMをBluetooth経由で新しいiPhoneへ直接移します。通信事業者のサイトを開かず、iPhoneの「設定」アプリの中だけで完結するのが大きな違いです。楽天モバイルも公式サイトでこの機能の手順を案内しており、対応する回線として扱われています。

いま物理SIMを使っている方でも、my楽天モバイルからeSIMへの変更(SIM交換)を先に済ませておけば、次の機種変更からはこの転送が使えるようになります。カードの郵送を待たなくてよくなるのは、地味ですが効いてきます。
手順:iPhone同士なら、設定アプリの中で7ステップ
- 新旧2台のiPhoneを並べ、どちらもiOS 16以降になっているかを確認します(設定 → 一般 → 情報)
- 両方の端末でBluetoothをオンにし、同じWi-Fiにつないでおきます
- 新しいiPhone側で「設定」→「モバイル通信」→「eSIMを追加」と進みます
- 「近くのiPhoneから転送」を選び、一覧に表示された旧iPhoneをタップします
- 旧iPhone側に確認の画面が出るので、そこに表示された確認コードを新iPhoneに入力します
- 転送が始まります。完了すると、旧iPhone側の回線は自動的に無効になります
- 新iPhoneで発信テストとデータ通信のテストを行い、Rakuten Linkにログインし直します
先に用意しておく5点と、時間の見積もり
- 旧iPhoneと新iPhoneの2台(eSIMに対応するのはiPhone XS・iPhone XR以降の機種です)
- 安定したWi-Fi環境。転送の前後で一時的に圏外になっても、作業を続けられるようにするためです
- Apple Accountのパスワード。新端末のサインイン時に入力を求められることがあります
- my楽天モバイルのログイン情報。転送がうまくいかず、eSIMを再発行し直す場合の保険になります
- Rakuten Linkの番号認証に使うSMSを受け取れる状態。転送が終わったあとの再ログインで使います

転送そのものは、画面の指示に沿って進めれば数分程度で終わることが多いです。ただ、アプリのデータ移行やRakuten Linkの再認証まで含めると、30分ほど空けておくと落ち着いて作業できます。サポートに問い合わせられる時間帯を選んでおくのが無難です。
ここに注意⚠️
- eSIMクイック転送が使えるのは、iPhoneからiPhoneへ移すときだけです。iPhoneからAndroidへ機種変更する場合はこの方法が使えず、eSIMの再発行手続きに戻ることになります
- 転送が終わると旧iPhoneの回線は無効になります。完了を確認するまで、旧iPhoneを初期化したり下取りに出したりしないでください
- デュアルSIMで2回線を使っている場合、転送は1回線ずつです。楽天モバイルの回線を移したつもりが、もう一方の回線だった、という取り違えが起きやすい場面です
- 転送直後は、電波をつかむまで少し時間がかかることがあります。圏外の表示が出ても、機内モードの切り替えや再起動を試す前に、1〜2分待ってみてください
- Androidへ移す場合や、再発行になった場合はAPNの手動設定が要ることがあります。楽天モバイルのAPNは rakuten.jp、MCCは440、MNCは11です。ここを1文字間違えるだけで通信できないので、入力後に見直してください

ざっくり言うと、危ないのは「転送が終わる前に旧端末を手放すこと」と「回線の取り違え」の2つです。ここさえ避ければ、あとは画面の案内どおりで大きく外れません。ここまでで役に立ったと感じたら、拍手👏を1回もらえると励みになります。
💡 3つの申込ルート、どれが一番お得か
ここまでは機種変更の話でしたが、これから楽天モバイルを新規に申し込む方や、家族の分を追加しようとしている方からよく出てくるのが「どのルートで申し込むのがいいのか」という質問です。
楽天モバイルの申込ルートには、大きく分けて従業員紹介、三木谷キャンペーン、通常の紹介キャンペーンの3つがあります。この3つは、受け取れる特典の内容も、適用されるための条件も同じではありません。さらに、2回線目として申し込む場合や、過去に契約していて再契約になる場合は、対象の範囲そのものが変わることがあります。まめ研究員としては、申込ボタンを押す前に、自分がどのケースに当てはまるのかを一度確認しておくことをおすすめします。3つのルートの違いと、どういう条件のときにどれを選ぶことになるのかは、下記の解説記事にまとめてあります。

申込前の個別の疑問については、プロフィールに記載しているLINEでも受け付けています。手順の途中で止まってしまった、という相談もそちらへどうぞ。
📚 動画でも解説しています
文字だけだと、画面のどこを触るのかが伝わりにくい部分もあります。ちなみに、実機の画面を追いながら見たほうが、転送中に出てくるダイアログの雰囲気はつかみやすいはずです。
https://www.youtube.com/@RakuMobaResearch
📖 関連記事もどうぞ




次回は、機種変更のあとに手元へ残った古いiPhoneの使い道(Wi-Fi専用機として使う、サブ回線を入れて2台持ちにする、など)を取り上げる予定です。この記事が参考になったら、拍手👏で教えてもらえると次の記事の優先度に反映できます。
