
結論から言うと、Wi-Fiのパスワードは「読み上げる」より「QRコードを見せる」方が早くて、打ち間違いも起きません。iPhoneはiOS 18以降の「パスワード」アプリ、AndroidはAndroid 10以降の標準設定から、追加アプリなしでQRコードを出せます。
ルーターの裏に貼られた小さなラベルを読み上げて、「それはゼロ? それともオー?」と家族と確認し合ったことはありませんか? 家庭用ルーターの初期パスワードは十数桁のランダムな英数字になっていることが多く、口頭やメモで伝えると、大文字と小文字、数字の「1」と英字の「l」あたりでつまずきやすい部分です。この記事は、実家に帰省した家族や、初めてスマホを持つ子どもに自宅のWi-Fiをつないであげたい方に向けて、iPhone・Androidそれぞれの標准機能でQRコードを表示する手順と、QRコードならではの注意点をまとめたものです。準備するものは「Wi-Fiにつながっている自分のスマホ」「家族のスマホ」「自分のスマホの顔認証・指紋認証かパスコード」の3点だけ。慣れれば1台あたり1分ほどで終わります。個別に質問できる窓口を記事の最後に載せています。
Wi-FiのQRコードには何が入っているのか
Wi-Fi共有用のQRコードの中身は、実はとても単純です。多くの機器が採用している書式では、WIFI:T:WPA;S:ネットワーク名;P:パスワード;; という1行の文字列がそのままQRコードになっています。T は暗号化方式(WPA2やWPA3の場合は「WPA」)、S はネットワーク名(SSID)、P はパスワードです。読み取った側のスマホは、この3つの情報を使って自動で接続設定をしてくれます。
読み取りに対応しているのは、iPhoneならiOS 11以降の標準カメラ、AndroidならAndroid 10以降の多くの機種です。いまお使いのスマホであれば、ほとんどの場合そのまま読めるはずです。
ひとつ押さえておきたいのは、QRコードは暗号ではなく「パスワードを画像にしただけ」だということ。QRコードを読み取ったり撮影したりできる人は、誰でもパスワードを取り出せます。便利さと引き換えに、見せる相手と場所を選ぶ必要がある、という前提で使ってください。

QRコードを読めば、接続した後にスマホの設定画面からパスワードの文字列も確認できてしまいます。家族に渡すぶんには問題ありませんが、来客や一時的な利用者には、後半で紹介する「ゲストネットワーク」の方が安心ですね。
iPhoneでQRコードを表示する手順(iOS 18以降)
- 共有したい自宅のWi-Fiに、自分のiPhoneがつながっていることを確認する
- ホーム画面の「パスワード」アプリを開く(iOS 18から標準で入っているアプリです)
- 「Wi-Fi」をタップし、一覧から自宅のネットワーク名(SSID)を選ぶ
- Face ID・Touch ID・パスコードのいずれかで認証する
- 「ネットワークQRコードを表示」をタップすると、画面にQRコードが出る
- 家族のスマホのカメラをQRコードに向け、表示された「ネットワークに接続」の通知をタップする
メニューの表記はiOSのバージョンによって少し異なることがあります。iOS 17以前のiPhoneではQRコードの表示機能はありませんが、iOS 16以降なら「設定」→「Wi-Fi」→ネットワーク名の右にある「i」マーク→「パスワード」で文字列を確認・コピーできます。
また、相手もiPhoneの場合は、QRコードを使わない方法もあります。相手のiPhoneでWi-Fiのパスワード入力画面を開き、自分のiPhoneを近づけると「パスワードを共有」という表示が出ます。ただしこの方法は、お互いの連絡先にApple Accountのメールアドレスか電話番号が登録されていること、BluetoothとWi-Fiがオンになっていることが条件です。条件がそろわないときにうまく出てこない、というのはよくあるつまずきどころなので、そういう場面ではQRコードの方が確実です。
Androidでの表示手順と、読み取る側の操作
- Google Pixelなど標準に近いAndroid:「設定」→「ネットワークとインターネット」→「インターネット」→接続中のネットワークの歯車アイコン→「共有」→認証するとQRコードが表示される
- Galaxy:「設定」→「接続」→「Wi-Fi」→接続中のネットワークの歯車アイコン→画面下の「QRコード」をタップ
- そのほかの機種:Wi-Fiの詳細画面に「共有」や「QRコード」のボタンがあることが多い(メーカーにより名称が異なる)
- 読み取る側がiPhone:標準カメラを向けるだけでOK
- 読み取る側がAndroid:Wi-Fi設定画面の「ネットワークを追加」の横にあるQRコードアイコンをタップするか、カメラ・Googleレンズで読み取る

ちなみに、Androidの共有画面にはQRコードと一緒にパスワードの文字列も表示されます。テレビやゲーム機、パソコンのようにQRコードを読めない機器をつなぐときは、その文字列を見ながら入力するのがいちばん間違いが少ない方法です。
ルーターによっては、本体のラベルに最初からQRコードが印刷されている機種もあります。ただしこれは購入時の初期パスワードのQRコードなので、パスワードを自分で変更している場合は読み取っても接続できません。「ラベルのQRを読んだのにつながらない」というときは、まずここを疑ってみてください。
家族全員のスマホが自宅のWi-Fiにきちんとつながっているかどうかは、通信費にも関わってきます。たとえば楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」は、公式サイトの料金表(税込)では、月3GBまで1,078円、20GBまで2,178円、20GB超は3,278円の段階制です。自宅での動画視聴やアプリの更新をWi-Fiに任せられて、外でのモバイル通信が月3GBに収まった場合、20GBまでの段階と比べて月1,100円、年間で13,200円の差になります。もちろん外で動画をよく見る方は3GBに収まらないので、あくまで「家で使うぶんをWi-Fiに寄せた場合」の試算です。最新の料金は公式サイトで確認してください。
ここに注意⚠️
- QRコードのスクリーンショットをSNSや大人数のグループに送らない。スクショは写真アプリに残り、クラウドに自動で同期されることもあります
- ネット上の「Wi-Fi QRコード作成サイト」にパスワードを入力するのは避ける。入力した文字列が外部のサーバーに送られる可能性があり、スマホの標準機能で十分です
- 2.4GHz帯と5GHz帯でネットワーク名が分かれているルーターでは、QRコードも別々になります。ネットワーク名の末尾が「-g」「-a」などで区別されていることが多いので、どちらを共有するか確認しておきましょう
- パスワードを変更したら、冷蔵庫などに貼っていた印刷済みのQRコードは使えなくなります。古いものは処分して、新しく作り直してください
- 来客用には、ルーターの「ゲストネットワーク」機能(対応機種のみ)で別のネットワーク名とパスワードを用意し、そちらのQRコードを渡すと、家のネットワークと切り分けられます

QRコードは便利なぶん、「誰に見せるか」の管理がいちばん大事です。家族にはQR、お客さんにはゲストネットワーク、と使い分けておけば安心ですね。ここまでで役に立ったと感じたら、拍手👏を1回もらえると励みになります。
💡 3つの申込ルート、どれが一番お得か
家族のスマホを自宅Wi-Fiにつなぎ直したタイミングで、スマホのプランそのものを見直す方も少なくありません。楽天モバイルを検討している場合に知っておきたいのが、申込ルートが「従業員紹介」「三木谷キャンペーン」「通常の紹介キャンペーン」と複数あり、それぞれ還元額と適用条件が違うという点です。さらに、初めての契約か、2回線目の追加か、過去に解約したことがある再契約かによって、どのルートが合うかの答えが変わる場合があります。条件の違いを並べて比べた解説記事を下にまとめているので、申込前に一度目を通してみてください。

申込前の個別の疑問は、プロフィール記載のLINEでも受け付けています。
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次回は、今回少し触れた「ルーターのゲストネットワーク」の作り方を、管理画面へのログインから順番に解説する予定です。この記事が参考になったら、拍手👏で教えてもらえると次の記事の優先度に反映できます。
