このTipsは、若手育成テーマの一部です。関連するTipsや全体の流れは、以下のハブにまとめています。

説明したあと、
若手から「わからないです」と返ってくることがあります。
「どこが分からない?」
と聞いても、返ってくるのは、
「全体的に……」
「うまく説明できないです」
といった曖昧な言葉だけ。
そこで最初から説明し直すと、
情報が増え、かえって混乱が強くなることがあります。
この場面で見るのは、
若手が全部を理解できていないかどうかではありません。
どこまで分かっていて、
どこから曖昧になったのか、
その境界を言葉にできているかです。
若手の「わからない」は、
理解がゼロという意味とは限りません。
説明の前半は分かっている。
用語の意味も分かっている。
ただ、途中の一箇所からつながらなくなっている。
それでも本人の中で境界が整理されていないと、
すべてをまとめて「わからない」と表現します。
この状態で説明を足すと、
分かっていた範囲まで新しい情報に埋もれます。
先に必要なのは、
理解不足を埋めることではなく、
すでに分かっている範囲を固定することです。
ただし、
「分かるところを説明して」と広く求めると、
今度は全体を再現しようとして止まることがあります。
ここからは、
理解できている側から境界を引き、説明する箇所を一点に絞る聞き方を整理します。
