このTipsは、若手育成テーマの一部です。
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「動き出しが遅い」。
あるチームの評価を書こうとして、
最初に浮かんだのが、
この言葉でした。
準備をしながら頭に残っていたのは、
「この立ち上がりで、そのあと大丈夫だろうか」
という気がかりです。
立ち上がりの直後、
何から手をつけるかがなかなか決まらない。
一つひとつ相談しながら進めて、
認識をそろえる時間も長い。
意思決定に時間がかかる。
序盤のそのチームは、
確かにゆっくり見えていました。
ただ、
そのゆっくりには別の顔もありました。
全員で認識をそろえてから進むぶん、
手戻りが少ない。
一度決めたことをあとからひっくり返す場面が、
ほかのチームより明らかに少なかった。
急がなかったぶん、
崩れることも少なかった、
とも言える。
立ち上がりに時間がかかっていたのは事実で、
評価で触れるのも自然なことだと思います。
ただ、
それをそのまま
「動き出しが遅いチームでした」
にして返していいのかというと、
少し立ち止まる。
というのも、
「動き出しが遅い」は、
聞く側からすると、
けっこう重たい言葉だからです。
決断力が足りない、
行動力がない
——そんな意味に受け取られてもおかしくない。
こちらは
「序盤に時間がかかっていた」
という事実を言ったつもりでも、
受け取る側には
「うちは動けないチームなんだ」
と残ってしまう。
これは、
私の現場に限った話でもない気がします。
後輩やチームを締めに評価しようとするとき
——半期の面談でも、プロジェクトの振り返りでも——
いちばん印象に残った一場面を、
そのまま全体の評価にしてしまう。
立ち上がりが遅かった。
ミスをした。
あの人ばかりが動いていた。
強く残っているものほど、
評価の真ん中に据えたくなる。
事実を返したいだけなのに、
言葉のほうが勝手に重くなる。
それを避けるために、
口を開く前にやっていることがあります。
