このTipsは、若手育成テーマの一部です。
関連するTipsや全体の流れは、以下のハブにまとめています。

後輩やチームを、
ある期間ずっと見てきて、
締めにまとめて評価を返す。
半期の振り返りかもしれないし、
プロジェクトが終わったあとのレビューかもしれない。
私の場合は、
若手が集まる現場を一週間見て、
最後にそれを言葉にして渡します。
受け取る側にとっては、
その期間がどういうものだったかを決めかねない言葉です。
評価を書こうとすると、
真っ先に出てくるのが、
たいてい終盤のつまずきでした。
あるチームは、とにかく速かった。
立ち上がりの直後から計画を立てて役割を分け、
行き詰まっても重くならない空気が、
最後まで続いていた。
ただ、
速さを優先したぶん設計や確認は後回しになって、
その影響が後半に表に出ます。
先に整理しておけば防げたことが、
終盤に手痛い課題として浮かんできました。
最初に口をついて出そうになるのは、
この「設計を飛ばして後で困った」のほうです。
ついさっき見ていたことだから、
自然とそこへ寄っていく。
触れること自体は、
おかしくない。
本人たちも終盤にはそれを口にしていました。
引っかかるのは、
その先です。
後半に出た問題を、
そのまま「設計のできていなかったチーム」という評価にしてしまっていいのか。
このチームの一週間は、
終盤の課題だけではなかった。
あの速さも、
崩れなかった空気も、
確かにそこにあった。
最後に出た課題だけを持ち帰らせると、
同じ一週間が、
ずいぶん違って見えてしまう。
記憶は、
どうしても直近に引っ張られます。
強く残っているぶん、
まとめの真ん中に来やすい。
ずっと見てきたはずなのに、
口から出るのは終盤の数日で起きたこと
——これは、私の現場に限った話ではないと思う。
触れるのは間違いじゃない。
ただ、
直近のつまずきを全体の評価に化けさせないために、
返す前にひとつだけやっていることがあります。
