テレビ番組『ザ!鉄腕!DASH!!』で行われた企画『俺たちのDASHカレー 』で、TOKIOの長瀬さんが考案した『DASHカレー』。日本各地のカレー屋さんを巡り、カレーの本場インドでスパイスの使い方を学び、さらにはメンバー皆でスパイスから育てて723日をかけて出来上がった渾身のカレーですが、番組を見ながら気になったのがそのカレーの味。これはもう作ってみるしか分からないということで、街のスーパーやスパイス屋さんを駆けずり巡って材料をかき集め、DASHカレーを完全再現してみました!
お店を巡りに巡り集めたスパイスたち(全15種類)店舗だとどこで手に入る?
↓スパイス名と実店舗での入手難易度(☆普通のスーパーでもある可能性高い ☆☆大きいスーパーならあるかも ☆☆☆あるとこにはある ☆☆☆☆☆たぶん専門店にしかない)
- ブラックペッパー(☆)
- ガーリック(☆)
- ジンジャー(☆)
- トウガラシ(☆)
- シナモン(☆)
- ターメリック(☆☆)
- ナツメグ(☆☆)
- クミン(☆☆)
- コリアンダー(☆☆)
- カルダモン(☆☆)
- クローブ(☆☆)
- ディル(☆☆☆/カルディで入手)
- フェンネル(☆☆☆/百貨店で入手)
- フェネグリーク(☆☆☆☆☆/スパイス専門店で入手)
- 陳皮(☆☆☆☆☆/スパイス専門店で入手)
完全再現するには全部で15種類のスパイス(煮込み用のローリエも加えると16種類)が必要ですが、今回はできるだけ早く作りたかったので、ネット通販に頼らずに店舗だけで揃えました。
入手の難易度的には、順番が上のスパイスはスーパーでも割と簡単に手に入りますが、下に行くほど専門店でしか取り扱いが少なく、現地調達が難しくなります。
今回の場合『フェネグリーク』と『陳皮』以外はスーパー、カルディ、百貨店の地下食品売り場で入手しました。『フェネグリーク』と『陳皮』だけは一般の食料店のどこを探しても置いてなかったので、スパイス専門店に赴いて無事ゲットできました。もしかして最初から専門店に行けばよかったのでは、という疑念は尽きませんが全部揃ったので良しとします。
まずはスパイスからカレールーを作ります
スパイスや材料などの詳しいレシピは鉄腕DASH公式サイトで見られます。
まずはカレールー作りから始めます。それぞれの分量のスパイスを混ぜフライパンで炒ります。
1分間フライパンで炒ります。油は引かずにスパイスのみを炒ります。
もうこの時点で美味しそうなカレーの匂いが…!
次にあらかじめ皮を除いて冷凍しておいたトマトと、冷凍させた玉ねぎをすりおろします。
キンキンに冷えた状態ですりおろすので、手にダイレクトに冷たさが伝わってきてつらい。ぶっちゃけ全工程の中では断トツでこの作業がしんどいです。
しかし逆を言えばこの工程を抜けたらあとは混ぜるか煮込むだけ。
30秒ごとに叫びながらすりおろし続けること20分、何とか完了しました。
次にすりおろした野菜を煮詰めていきます。
玉ねぎはじっくり時間をかけて炒めることで綺麗な飴色になりました。
どっしりあったトマトは…
煮詰めると水分が抜けてこんなに小さくなりました。
今まで『トマト〇個分』と書いてある市販のトマトペーストを半信半疑で見ていましたが、こんなに濃縮されるなら納得です。あのトマトペーストはたくさんのトマトで成り立っていたのか…。(語彙力)
次にすりおろしニンニクとすりおろしショウガを炒めてペーストを作り、そこにトマトペースト、玉ねぎペースト、すりおろしリンゴ・ハチミツ・ローリエ・塩・水で溶いたブイヨンを入れて火をつけ、混ぜ合わせます。
そこに炒ったカレー粉を入れていきます。だんだんルーに近づいてきましたね。
別のフライパンにラードとバターを溶かし、小麦粉を加えてミルクティー色になるまで中火で4分ほど加熱します。
綺麗なミルクティー色になりました。
ここに今まで作った全部のペーストを加えて混ぜ合わせます。
あとはタッパーに入れて冷蔵庫で冷やせばカレールーが完成!
市販されているルーの容器に入れて冷やせばさらにそれっぽい雰囲気になりますが、カレールーを作るためにカレールーを買うというジレンマが発生してしまうので今回は割愛しました。笑(手作りチャレンジすると度々こういう矛盾が発生しますね。かまぼこ板を手に入れるためにかまぼこを買うとか…笑)
それにしてもカレールー作りの一番の難所はなんといっても冷凍野菜をすりおろす作業。時間も体力も削られるので、次から作るときには何か対策を立てたいところ。
フードプロセッサーを使うともしかしたら楽になるかもしれません。
カレーライスを作る
ここからやっと一般的なカレーライス作りのスタートラインへ。
正午から始めた作業もすでに夜6時過ぎ。さすがにお腹が空いてきました。
ニンジン、じゃがいも、玉ねぎを切っていきます。
このとき出る野菜の皮もDASHカレーでは有効活用。だしパックに入れて出汁として使います。だしパックはスーパーでも売っています。味噌汁の出汁をとる時にも使えるので、持っておくと何かと便利です。
ニンジンとじゃがいも、だしパックにいれた皮を10分煮込んでスープストックを作ります。
ちょっと味見をしてみましたが野菜の皮がいい旨味を出していて、普通のカレー作りでも応用できそうでした。
さらにフライパンで櫛切り玉ねぎを炒めます。
じゃがいもは素揚げにします。カリっと焼き色がついてこのままでも美味しそう。
次にバラ肉とロース肉の2種類を焼いていきます。最初にバラ肉を炒めて脂をしっかり引き出し、肩ロースを加えて炒めます。
さらにこの脂で薄切り玉ねぎを炒めていきます。
櫛切りに切った玉ねぎ以外をすべて混ぜて5分ほど煮込みます。
そこにカレールーを加えて溶かし、溶けたら櫛切り玉ねぎを加えて5分煮込みます。
さらにすりおろしニンニク・バター・塩を入れます。
隠し味のビール・絞ったいちご果汁・塩辛の汁を入れます。
いかの塩辛をイン。カレー作りでこんな配色見たことない…
これで基本のDASHカレーが完成しました!
どっち派?ブルーチーズを入れた『ポークカレー2020』orキムチ汁を入れた『ワイルドポーク』
ここから2種類の隠し味加えて、最後の完成になります!
ブルーチーズが入った『ポークカレー2020』にするか、キムチの汁を加えた『ワイルドポーク』にするか。今回はぜひ食べ比べてみたかったのでどちらも作っていきます!
2つの鍋に分けて、それぞれにブルーチーズ、キムチの汁を投入します。
8時間かけたDASHカレーがついに完成!そのお味は?
作り始めてから8時間ついにDASHカレーが完成!なんだか完成したら一気にお腹が空いてきました。さっそく食べていきましょう!
写真左がキムチ汁が入った『ワイルドポーク』、右がブルーチーズが入った『ポークカレー2020』です。
まずは『ワイルドポーク』からいただきます。
味は…ちゃんとカレーになっている!そして美味しい!
かなり甘さが全面に出ていて、すぐに旨味も来ます。出汁とか使ってないのにこれだけ旨味が出てるというのはすごい。隠し味の塩辛とビールのおかげですかね。
ブルーチーズの存在感はしっかりあってカレーと確かに合います。
そしてスパイスの配合からか、市販のカレールーとも違うし、お店で食べたどこの味とも違う味です。初めて食べた味。これは作って食べないと分からない味ですね。
次に『ポークカレー2020』を食べてみます。
こちらは意外とあっさり食べられて、よりDASHカレー本来の味を感じられます。
キムチは完全に隠し味としてカレーと馴染んでいます。
カレー全体としてはかなり甘さが強いですが、カレーらしいほどよい辛さも来ます。ほんの少ししかチリを入れてないけどちゃんと主張してくるんですね。
いろんな隠し味のおかげで食べ進めても飽きずに食べられます。ルーから作った愛着とも相まってうまい!うまい!また作りたい!
あ~~~!
8時間作ったあとのカレーとビールはうめえ~~~~!(余ったビールを飲みながら)
材料代的にも時間的にもかなりのコストがかかるDASHカレー作りですが、TOKIOの皆が作りそして食べたカレーをリアルタイムで追体験できるというのは非常に面白く、有意義な時間でした!
興味のある方は今からでも作ってみてはいかがでしょうか?
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