JR武蔵野線・新三郷駅から徒歩約15分のところにある永井マザーズホスピタルは産科、婦人科、不妊治療、形成・美容外科、小児科の診療を行っているほか、JR三郷駅そばにグループクリニックとして、女性のための健診センター「永井ウィメンズクリニック」を開設。女性とそのファミリーにかかわる総合的な医療を担っているといえます。今回のNewsBizは永井マザーズホスピタルについてご紹介いたします。
永井マザーズホスピタルは2015年、診療所から病院へ
永井マザーズホスピタルの前身は地域医療の貢献を目標に掲げて、1989年に開院された「産科・婦人科永井クリニック」です。2015年、妊娠・出産、育児、不妊治療、更年期まで、女性の心と身体の健康と素敵なライフスタイルを応援する、よりよい医療の提供を目指して、診療所の「産科・婦人科永井クリニック」から病院へと改組。現在の病院名である「永井マザーズホスピタル」となりました。
ところでこの診療所と病院の違いはどこにあるのでしょうか。医療機関は、医療法という法律によって2種類に分類されています。「病院」と「診療所」の違いは患者さんが入院できるベッドの数です。患者さんが入院できるベッドの数が19床以下の医療機関を「診療所」、20床以上ある医療機関が「病院」です。「永井マザーズホスピタル」となって、より多くの患者さんを診ることができるようになりました。
永井マザーズホスピタルの診療科目
永井マザーズホスピタルは出産のための産科、妊娠を希望される方の不妊治療外来、思春期から更年期まで幅広い世代を対象にした婦人科だけではありません。美しさを求める人のための形成・美容外科、そして出産後の子どもの検診や予防接種などを行う小児科も診療科目としています。永井マザーズホスピタルの診療科目について個別にみていきましょう。
永井マザーズホスピタルの産科・麻酔科
永井マザーズホスピタルの産科/麻酔科では自然分娩、つまり陣痛促進剤(誘発剤)や麻酔などの医療介入を行わず、自然の流れにまかせて出産する方法、一般的に経腟分娩といわれる分娩方法を基本としているということです。しかし、妊婦さんと相談しながら、希望にできるだけ沿うような形で分娩方法を決めてもらっているそうです。
永井マザーズホスピタルは同病院の患者さんの70%以上が硬膜外麻酔による無痛分娩を選択されているということを公表しています。
無痛分娩は麻酔科医の協力によって行われる分娩方法です。
局所麻酔の一種で、脊髄神経を包んでいる膜(硬膜)の手前の脂肪層に麻酔剤を入れ、痛みを感じる神経をマヒさせるすぐれた麻酔です。子宮の収縮を止めずに痛みだけを取り除くため、運動と知覚は残るので分娩時には自分でいきむことも必要になります。出典:永井マザーズホスピタル ウエブサイト
海外でもこの無痛分娩を選択することが多いようです。
フランスでは約80%、アメリカでは約60%の妊婦がこの無痛分娩を選択しています。出典:永井マザーズホスピタル ウエブサイト
永井マザーズホスピタルのウエブサイトによると「胎内の赤ちゃんには影響がなく、分娩時間を短縮化できる」ということ、「現在の無痛分娩では妊婦にとって一番安全で楽な出産」なのだそうです。
婦人科
永井マザーズホスピタルの婦人科には気になる症状や心配なこと、からだの不調を診てもらえる一般外来、更年期外来、子宮ガン検診、乳がん検診、婦人漢方外来、家族計画外来、思春期外来、子宮筋腫や卵巣腫瘍などの婦人科手術があります。
また、ブライダルチェックは今後、結婚をひかえている方、そう遠くない将来に結婚を予定されている方の健康診断を行っています。妊娠や分娩をさまたげる婦人科的な問題の有無のチェック、骨盤臓器脱(子宮脱)も行われているのだそうです。
病理診断科
病理診断科というのは聞きなれないかもしれません。この科では、細胞診や患者さんから採取した組織から標本を作成し、組顕微鏡を用いて検査が行われています。病気の確定診断を行う病理組織診断(組織診)、患者さん採取された子宮頸部、子宮体部、乳腺、尿、腹水などの細胞を顕微鏡で観察し、病気の有無の推定やその性状について細胞学的に検査する細胞診断(細胞診)が専門に行われている科ということでした。
不妊治療
永井マザーズホスピタルでは不妊治療を行っておられます。治療に入る前の基本的な検査としては次のような検査が行われているとのことです。
- ホルモン検査(基礎ホルモン・甲状腺ホルモン)
- 子宮卵管造影
- クラミジア検査
- 子宮ガン検査
- 超音波検査
- 感染症検査(ご夫婦)
- 精液検査
基本的な検査を行ったのち、異常が見つかり、医師が必要と判断したような場合にはさらに次の段階の検査を行うそうです。
- 子宮鏡検査
- 抗ミューラー管ホルモン(AMH)
- 子宮内膜炎検査
- 不育症検査
また、不妊の原因の可能性があるポリープ、子宮内膜症や子宮筋腫などが見つかった場合には内視鏡で次のような手術を行うそうです。
- 子宮鏡手術
- 腹腔鏡手術
検査の結果、問題がないと医師が判断した場合には「タイミング療法」や「人工授精(AIH) 」、さらには「生殖補助医療(ART)/体外受精・顕微授精」といった不妊治療を行っているそうです。
形成・美容外科
永井マザーズホスピタルでは、女性のさまざまなからだの悩みやニーズに応ええるべく、形成・美容外科も診療科目としています。
正常分娩が困難な場合には手術分娩(帝王切開)が行われるのですが、手術創(傷)が残ってしまいます。永井マザーズホスピタルは形成外科を併設しているので、そういった痕についての処置を行うという医療サービスを提供できるのだそうです。
そのほか、形成外科では次のような診療が行われています。
- 皮膚腫瘍(粉瘤・脂肪腫・ほくろ・いぼ)の切除
- 顔面の外傷・鼻骨骨折などの治療
- やけどの跡・ケロイドの治療
- 先天的形態異常の手術
一方、美容外科ではシミ・そばかすの治療やケミカルピーリング(グリコール酸・サリチル酸・乳酸)、レーザー脱毛、ヒアルロン酸注入、二重まぶた手術や隆鼻手術、脂肪吸引、しわとり・フェイスリフトなどの治療が行われています。
小児科
永井マザーズホスピタルには小児科もあります。専門医が新生児から小児の健診を中心に、子どもの発育チェック、そのほか相談などを受けているそうです。健診と予防接種はすべて予約制。予防接種は三郷市以外に住んでいる人も受けられるとのことです。
小さな子どもがいる人も安心して受診できる託児所も併設
また、小さな子どもがいる人が安心して診察を受けられるよう、保育士が子どもを預かる託児所「キッズランド」も併設しています。生後4ヵ月~3歳未満の乳幼児を対象としており、完全予約制。2時間の利用が可能で利用料金は無料となっています。予約は1ヶ月前から受け付けているとのことです。
ご近所のかかりつけ医にー永井マザーズホスピタル併設永井ウィメンズクリニック
永井マザーズホスピタルには予防医療という観点から、女性のための健診センター「永井ウィメンズクリニック」も開設されています。同クリニックは永井マザーズホスピタルの産科の部長で産婦人科医師の引場真理医師が院長を努めていらっしゃいます。
永井ウィメンズクリニックの院長の引場真理医師は同クリニックのウエブサイトで次のようなメッセージを掲出されています。
永井ウィメンズクリニック、ここは女性だけに解放され、『女性医療科』ともいえる婦人科を担います。女性が生涯を通じて美しく健康で過ごせることはご家族のしあわせにもつながり、地域医療に貢献することと考え、充実した婦人科健診(ウィメンズ健診)を中心に皆さまのヘルシーライフをサポートしています。「人間ドックを受ける」というと少し構えてしまいますが、ご近所のかかりつけ医である当クリニックの健診であればとても気軽です。そしてもちろん、体調がすぐれないときにもいつでも気軽にご相談ください。
医療法人泰誠会永井ウィメンズクリニック院長 引場真理
出典:永井ウィメンズクリニック ウエブサイト
同クリニックの「ウィメンズ健診」は人間ドックです。生活習慣病の予防をはじめ、婦人科疾患である子宮ガンや乳ガンの早期発見を目指したプランも用意されているといいます。また永井ウィメンズクリニックにも永井マザーズホスピタルと同様に婦人科・産科も診療科目となっています。
永井マザーズホスピタルの永井泰院長が掲げる理念はメッセージに
永井マザーズホスピタルのウエブサイトに永井泰院長は次のようなメッセージを掲出しています。このメッセージに同病院が掲げている理念があるといえるのではないでしょうか。
当院は、駅前再開発が進み、街が大きな変身を遂げたJR新三郷駅を最寄り駅とし、大規模集合住宅みさと団地を近隣とする立地にあります。
1989年の開院以来、地域医療に貢献することを目標に診療を続けてまいりましたが、さらに充実した医療環境を整え、よりよい医療を皆さまにご提供したいと考え、2015年、診療所から病院へ改組いたしました。
現在当院では、産科、婦人科をはじめ、不妊治療、形成・美容外科、そして小児科と、女性とそのファミリーにかかわる総合的な医療を担っております。また、予防医学の見地から、グループクリニックとして、女性のための健診センター「永井ウィメンズクリニック」をJR三郷駅そばに設けております。
女性たちが生涯を通じて健康で、生き生きと美しくあるために、医療を通して永くお付き合いできればと願っております。どうぞお気軽に、今後とも皆さまの「かかりつけ医」として当院をご利用いただければ幸いに思います。
医療法人泰誠会 理事長 永井マザーズホスピタル 院長 永井泰
出典:永井マザーズホスピタル ウエブサイト
まとめ
1989年に開院した産科・婦人科永井クリニックは2015年に永井マザーズホスピタルとして改組。地域医療の貢献を目標に診療を行ってきた同クリニックは妊娠・出産、育児、不妊治療、更年期まで、女性の心と身体の健康と素敵なライフスタイルを応援する、よりよい医療の提供を目指した病院になりました。改組から8年、同病院には産科・婦人科だけでなく、形成・美容整形外科や小児科も併設されており、女性が生涯を通じて美しく健康で過ごせるよう、医療に取り組んでおられます。
永井マザーズホスピタル概要
- 医療法人泰誠会 永井マザーズホスピタル
- 院長: 永井 泰(産婦人科医師・麻酔科医師)
- 住 所: 〒341-0004 埼玉県三郷市上彦名 607-1
- 電話: 048-959-1311(代)
- 公式ウエブサイト:https://www.nagai-cl.com/