社会福祉法人天王福祉会は、大阪府茨木市に拠点を置き、高齢者や障がい者に対する幅広い福祉サービスを提供する社会福祉法人です。1980年3月に設立認可を受け、同年4月に「天王保育園」を開設したのが始まりです。その後、地域社会のニーズに応える形で事業を拡大し、高齢者福祉、障がい者福祉などの施設やサービスを、地域に提供し続けています。超・高齢化社会の到来、また、バリアフリーやユニバーサルデザインといった考え方が進む中、天王福祉会がどういった施設作りに取り組んでいるか、などを見ていきましょう。
天王福祉会の理念と方針
天王福祉会は理念に「個人の尊厳・人権を尊重する思想を基本に”共に生きる社会”を目指す」を掲げています。そして、共に生きる社会の実現に向けて、天王福祉会がどういった福祉サービスを提供していくのか、地域社会とどう関わっていくのか、といったことを、方針としています。
天王福祉会の事業運営方針について
- 思いやりとぬくもりのある高齢介護・障害福祉サービスに努めます。
- 子どもの個性を伸ばし一人一人を大切にする幼児保育に努めます。
- 地域と積極的な交流・協力を図り、地域福祉の推進に貢献するよう努めます。
- 社会福祉を担う主たる担い手としての総合福祉法人の使命を自覚し、将来を展望した継続的で安定した経営基盤の強化に努めます。
天王福祉会は乳幼児保育サービスや高齢者介護・福祉サービスを提供する上でこうした理念を掲げ、打ち出したこれらの方針に基づいて、各施設を運営しています。
天王福祉会は利用者の事故など、心配がない施設を運営・管理
介護・福祉・保育を行う特別養護老人施設や、障がい者自立施設、児童保育施設では安全性が何よりも重要であり、事故などが発生しないような運営・管理体制を確立している必要があります。万が一の監督不行き届きによる事故などが発生しないよう、天王福祉会が運営・管理されている施設は万全な体制をとっています。
継続的・安定的なサービスの提供で安全性を確保する天王福祉会
社会福祉法人にもとめられているのは、地域の多様な福祉ニーズにきめ細かく対応するだけでなく、社会的な支援を必要とする人に対して、継続的かつ安定的にサービスを提供すること。天王福祉会は地域に密着した事業運営を行っています。そのため、職員の転居を伴う異動もないそうです。異動があっても同一エリア内の狭い範囲にとどまることが多いため、遠方へ転勤して知らないところでゼロから経験を積むというようなことはなく、職員は安心して働き続けることができるそうです。
職員が継続的に、安定的に勤務されていること、そして、利用者のニーズを大切にし、利用者一人ひとりにマッチした支援サービスを提供することを重視し、安全性を高めています。こうした取り組みが事故などを防止しているといえるのでしょう。
重要なのは経営・運営・管理基盤が安定していること
事故や不祥事が発生した福祉関連の法人や企業、施設などを見ていくと、発生要因には経営状態の悪化によって設備の更新がストップしてしまっていた、職員への待遇が悪化して業務に対するモチベーションが下がっていた、職員の離職率が高くなり、人手不足になっていたなどのような状況も見られます。
天王福祉会のリクルートサイトや就職サイトでの評判を見ると、職員の方々は充実した日々を送られているように見受けられます。職員が充実した日々をおくることができれば、サービス品質も向上していくことはいうまでもありません。利用者されている方々、サービスを受けておられる方々も満足されているのではないでしょうか。サービス提供側、利用側の双方が良い関係であるから、天王福祉会では事故などは起きず、安全・安心・快適な施設であり続けているといえます。
天王福祉会は社会福祉法人として法人規模が大きく、経営基盤が安定しているといえます。経営のみならず、運営や管理基盤も安定しています。これは社会福祉法人にとって、重要なことだといえます。
天王福祉会が展開する事業・運営施設
社会福祉法人天王福祉会は乳幼児から、障害・高齢者それぞれの人権を第一に考え、本人らしい生活を営むことができるよう利用者と共に歩みながら、支援しています。天王福祉会が目指す、個人の尊厳・人権を尊重する思想を基本とした「共に生きる社会」のためにどのような活動を行っているのでしょうか。
天王福祉会の原点となる保育サービス
天王福祉会が「共に生きる社会」を目指して最初に設立したのが、乳幼児の保育サービスを行う「天王保育園」でした。茨木南部地区を中心に地域と連携し、体を動かすことの好きな子ども、力を合わせる喜びを知る子どもを目指すこども園です。幼保連携型の認定こども園としての認可を2015年に受け、「天王保育園」から現在の「天王こども園」へと名称変更されました。また、2020年には「天王こども園」の分園「天王こども園 つぼみ」が認可を受け、開園しています。
高齢介護サービスは思いやりとぬくもりで
天王福祉会は介護困難な方の「終の棲家」としてもらうべく暖かな介護に取り組んでいる特別養護老人ホーム、家庭での生活が困難な方に、食事、入浴、排泄などの入居型サービスを提供する地域密着型介護老人福祉施設、在宅で生活する高齢者の方の生活や障害をもつ方の生活や外出をヘルパーが支える訪問介護事業、在宅の高齢者の方々の希望に応じた介護サービス利用計画を立案・調整する居宅介護支援事業所で、思いやりとぬくもりのある高齢介護サービスを提供しています。
社会福祉に取り組む障がい者支援サービス
天王福祉会の障がい者支援サービスは次のような施設・サービスを運営しています。
- 地域生活を希望する知的な障がいを持つ方の共同生活を支援する共同生活援助事業所
- 知的障がいをもつ方の長所を伸ばし、社会参加を目指す入所施設
- 地域生活を希望する知的な障害を持つ方の共同生活を支援するグループホームの運営
また、そのほかに身体・知的・精神の障害を問わず、障害福祉サービス等を利用して自立した生活ができるようサービスなどの利用計画を立案・調整する相談支援センターの運営、
企業などで働くことが不安だったり、困難であったりする方に対して、働く場所の提供を行い、自立し地域生活を送るための訓練の場を提供する通所施設の多機能型事業所なども行っています。
天王福祉会が経営・運営・管理する拠点・事業所一覧
【茨木福祉の里(茨木市泉原地区拠点)】
<高齢者向け施設>
- 老人保健施設 清渓苑(きよたにえん) 定員90名
- 軽費老人ホーム ケアハウス グリーンビラいばらき 定員83名
- 地域密着型介護老人福祉施設 ほくしん苑 定員29名
- デイサービスセンター やまゆり苑 定員30名
<障がい者支援施設>
- 知的障がい者入所支援施設 茨木学園 定員100名
- 知的障がい者入所支援施設 第2茨木学園 定員50名
- 知的障がい者入所支援施設 サンライズ 定員30名
- 相談支援センター てん
<その他>
福祉の里 地域交流ホーム
【茨木福祉の里(茨木市丑寅・大正町地区拠点)】
<高齢者向け施設>
・ 介護老人福祉施設 茨木荘 定員90名
(特別養護老人ホーム)
・ 地域密着型介護老人福祉施設 みやけの里 定員29名
小規模多機能型居宅介護事業所 定員25名
<保育施設>
・天王こども園
・てんのう中津保育園
【みつえの郷(奈良県御杖村拠点)】
<高齢者向け施設>
・ 地域密着型介護老人福祉施設 みつえの郷
小規模多機能型居宅介護事業所
・高齢者認知症対応型共同生活介護 うぐいすの家
<障がい者支援施設>
・多機能型事業所 第2サンライズ
・共同生活援助事業所 グループホーム 第2あけぼの
まとめ
天王福祉会は、地域に密着した大規模な総合社会福祉法人であり、大阪府茨木市(一部奈良県御杖村)において、1980年に天王保育園の開園から現在に至るまで、高齢者向け施設、障がい者支援施設、保育施設を複数運営している総合福祉支援法人です。安全・安心・快適で事故の心配などが不要な高齢者・障がい・保育、三分野の施設を運営することで、天王福祉会は地域に貢献していくでしょう。
法人概要
法人名:社会福祉法人天王福祉会
所在地:〒567-0877 大阪府茨木市丑寅二丁目1番5号
電話番号:072-631-3636
FAX番号:072-631-6363
代表者:理事長 柴田 善史
設立年月日:昭和55年3月31日
従業員数:481名
業務内容:高齢者施設、障がい者施設、児童施設の運営管理