もしものとき、万が一のとき、を考えて加入するのが保険という商品です。保険商品には生命保険、医療保険などさまざまな種類があります。また、解約時に解約返戻金を受け取れる貯蓄的な保険やそうでない、いわゆる掛け捨ての保険もあり、加入時にどんな保険にしたらよいのか、迷う人は少なくないでしょう。今回、NewsBizでは利率変動型一時払終身保険と呼ばれるタイプの保険で、メットライフ生命が2020年から発売している「ウェルスデザイン」についてまとめました。さまざまな保険がある中、こういったタイプのものもあるという商品事例のご紹介になります。
ウェルスデザインは終身保険
まず終身保険といっても、終身保険がどんな保険なのか、わからない人もいらっしゃると思います。終身保険は死亡・高度障害保障が一生涯続くという生命保険になります。ウェルスデザインは貯蓄性がある保険です。つまり、解約時に払い込んだ保険料に応じた解約返戻金を受け取ることができます。
ウェルスデザインは契約時に選択する準利率保証期間により正式名称が異なります。契約時の基準利率保証期間が10年の場合には「利率変動型一時払終身保険(米ドル建 介護保障型)」、契約時の基準利率保証期間が30年の場合「利率変動型一時払終身保険(米ドル建 介護保障型 22)」の保険商品ということになります。
ウェルスデザインの基準利率について知りたい
ウェルスデザインは基準利率保証期間が10年のものと30年のものがあります。契約時にどちらかを選択することになるのですが、この基準利率とは一体どんなものなのでしょうか。調べてみました。
基準利率というのは積立金(契約時は一時払保険料と同額)に付利する利率のことです。この利率は一時払保険料に付利する利率ではないということなので、契約時、商品選択時には注意が必要だということです。
基準利率は、基準利率保証期間ごとに所定の指標金利をもとに設定されるので、基準利率保証期間などによって異なるということです。つまり10年のタイプと30年のタイプは異なるということになります。
ウェルスデザイン組成しているメットライフ生命のウェブサイトによると、ウェルスデザインの基準利率を、毎月1日と16日に設定しているそうです。このウェルスデザインの基準利率保証期間についてですが、契約時の基準利率保証期間は10年または30年。今年2023年6月1日から6月15日という期間中に契約が成立していた場合に適用される基準利率は10年を選択した場合が年4.11%、30年を選択した場合には年3.38%となるそうです。
ウェルスデザインは介護保障型
ウェルスデザインは「介護保障型」の保険商品であり、被保険者が所定の要介護状態と認定されたときに、外貨建で一時払保険料以上の介護保険金を受け取れます。つまり、介護に備える保険ということになるのではないでしょうか。なお、その場合、介護保険金の受取人は被保険者で、受け取った介護保険金は原則非課税になるそうですが、この非課税というのはあくまでも原則であり、課税になる場合もあるとのことで注意が必要です。
介護に備え、保障を確保しながら資産形成を
メットライフ生命は将来の介護に備えつつ、老後の生活のための資産を外貨建てで形成していく、そして、介護保険金の支払いがなかった場合には死亡保険金を家族に残すことができるという保険になります。
ただし注意が必要なのはこの保険が外貨建てとなるため、為替リスクがあり、運用が行われるため、元本割れリスクもあるということです。しかし、このことについてはウェルスデザインの紹介サイトでしっかりと説明されています。
“この商品は、まとまった資金を運用し、死亡保障や介護保障を確保しながら資産形成を行いたい方を念頭に組成しています。また、貯蓄機能を有していますが、為替変動リスク、金利変動リスク、解約時の元本割れリスクを許容できる方を想定しています。”(出典:メットライフ生命 ウェルスデザインII ウエブサイト)
ウェルスデザインの申し込みを考える場合、必ずこうした注意事項を認識していなければならないといえるでしょう。
ウェルスデザインを申し込めるのは?告知事項は?
生命保険に加入する場合、告知項目、あるいは告知事項というものが決められています。この告知を正しく行わなかった場合、保険金を受け取れなくなってしまうので、この点にも注意が必要です。
ウェルスデザインの告知項目は「公的介護保険制度における要介護・要支援認定の申請歴」「認知症または軽度認知障害の診断」の有無のみとなっており、既往症のある人や健康に不安のある人でも申込みしやすくなっているということです。
ウェルスデザインを発売しているのはメットライフ生命
ウェルスデザインを発売しているのはメットライフ生命株式会社です。アメリカの生命保険会社であるメットライフの日本法人です。メットライフ生命は前身のアリコ時代から50年以上も日本で保険商品を取り扱ってきた歴史を持っています。アリコ時代から続く日本における保険商品名や社名は変わりましたが、メットライフが日本における外資系生命保険会社の第1号であることには変わりありません。
この会社がメットライフという名前になったのは9年前、2014年のことです。それ以前はアリコジャパンでした。アリコはアメリカン・ライフ・インシュアランス・カンパニーの通称で、アリコジャパンは1954年に日本支社として開設されました。日本に住む外国人向けに保険の営業を行っていましたが、1973年から日本人向けの保険の営業を開始。
2011年、アメリカのアリコがメットライフの傘下に入ったことから、アリコはメットライフアリコに変わりました。それに伴い、2012年、日本法人もアリコジャパンからメットライフアリコ生命となりました。さらに2014年には商号がメットライフ生命保険に変わり、保険のブランド名もメットライフ生命に変わりました。
現在のメットライフは世界有数の生命保険グループ会社、米国メットライフの日本法人として、個人・法人の顧客に対して、さまざまな販売チャネルで保険商品を販売しています。
ウェルスデザインを扱っている金融機関
ウェルスデザインは次のご紹介する銀行が募集代理店となっています。特約などは募集代理店よって異なることがあるそうです。
- 足利銀行
- 阿波銀行
- イオン銀行
- 伊予銀行
- 岩手銀行
- SMBC信託銀行
- SBI新生銀行
- 大分銀行
- 大垣共立銀行
- 沖縄銀行
- 香川銀行
- 鹿児島銀行
- 関西みらい銀行
- 北九州銀行
- 紀陽銀行
- 京都銀行
- きらぼし銀行
- 群馬銀行
- 熊本銀行
- 山陰合同銀行
- 三十三銀行
- 滋賀銀行
- 四国銀行
- 静岡銀行
- 七十七銀行
- 十八親和銀行
- 十六銀行
- 荘内銀行
- 常陽銀行
- 仙台銀行
- 第四北越銀行
- 但馬銀行
- 千葉銀行
- 千葉興業銀行
- 中国銀行
- 筑波銀行
- 東邦銀行
- 名古屋銀行
- 南都銀行
- 西日本シティ銀行
- 肥後銀行
- 百五銀行
- 福岡銀行
- 福島銀行
- 北都銀行
- 北海道銀行
- みちのく銀行
- みなと銀行
- 宮崎銀行
- 武蔵野銀行
- もみじ銀行
- 山口銀行
- 横浜銀行
まとめ
メットライフ生命の「ウェルスデザイン」は2022年から、それまでの10年だけでなく、30年が選べる「ウェルスデザインII」となっています。「ウェルスデザイン」に関心を持たれた方はメットライフ生命のウェブサイトや「ウェルスデザイン」の募集代理店となっている銀行などに問い合わせてみてはいかがでしょうか。