前回の記事

発達支援のお仕事でよく保育園や幼稚園を巡回していました
保育園や幼稚園の職員からお話を聞くと、多くの園で躓いている「こと」に気づきました
それは感覚統合の視点から見ると、ある意味「もったいなさ」を感じるものでもあります
その一つに 提供している遊びの良さ、性質に気づいていない ことが挙げられます
保育園、幼稚園さんはほぼ毎日、一日中お子さんの「過ごし」、「遊び」を提供しています
感触遊び、楽器遊び、絵の具遊び、外遊び、玩具遊びなどなど
しかし、それは「楽しい」だったり、「感覚の成長を促すため」だったりというところで内容が止まっている
事が多いのです
ここに感覚統合の視点を入れると、見方が大きく広がります
例えば「運動遊び」を例にしてみましょう
マット運動でもトランポリンでも、外での公園遊びでもなんでもいいです
お子さん一人一人の「感覚入力の仕方」に注目します
跳ねるのが好きな人
ぶら下がるのが好きな人
転がるのが好きな人
何も取り組まない人
様々なお子さんがいることに気づきます
跳ねる、転がる遊びをしているお子さんは「前庭覚」に刺激を入れていますし、
ぶら下がるお子さんは「固有覚」に刺激を入れています
おこさんは遊びの中で感覚を入れて自然に成長に向かっているのです
しかし、何も取り組まないお子さんは「何かしらの要因で感覚を取り入れられない状態」になっているとみることができます
そこからお子さんに対して
「何が理由で感覚を取り入れられないのか」
「どうすれば感覚を入れられるのか」
を探ることができるのです
こういった考え方ができると「なぜできないのか、やらないのか」と疑問をもつお子さんの行動へ「根拠をもった仮説」を立て、様々な方法を模索することができます
これは日常的にお子さんに保育や学習提供するを行う大人にとって大きな「やりがい」「指標」になり得るのです
やみくもな方法で「どうすればいいか分からない」と暗礁にのりあげる、いきづまる反復的で思考停止で行う関わりの突破口になり得るのです
次の記事

関連記事


