「運動神経が悪いことに焦点をあてた番組作り」を福祉の観点からどうみるかまとめてみる話

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絵本作家おがさん 発達支援、心の在り方ブログ

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SNSで騒がれていますね

この手の話は昔から注目の対象になります(´・ω・`)

水曜日のダウンタウンの吃音芸人しかり

バリバラの障害やマイノリティを笑いに変える番組づくり

などなど

今回はこの企画が発達性協調運動障害(DCD)と関連づけられ、SNSを中心に議論が活発化したという形ですね

この件について記事としてまとめていきたいと思います

発達性協調運動障害(DCD)とは

発達性協調運動障害(DCD)は

脳性麻痺や筋疾患などの明確な身体疾患がないにもかかわらず、運動の協調がうまくいかず、日常生活や学校生活に支障が出る神経発達症の一種とされています

ASDやADHDといった神経発達症(発達障害)と併存していることが多いです

また、感覚統合の領域からみても、単なる「運動の不器用さ」ではなく、

感覚情報の処理と統合の難しさ 

がDCDの背景にあるという見方が主流です

ボールをうまく投げられない走り方がぎこちない

靴紐を結ぶのが難しい

階段の上り下りに恐怖感を覚える

ジャンプやスキップなどにぎこちなさがみられる日常生活にも影響が及ぶことがあり、例えば「不登校」の根本的な原因を探っていくとこの発達性協調運動障害「DCD」

にいきつくこともざらにあります

こうした特徴が番組内の動きと重なることから、

「笑いの対象にすることは問題ではないか」

という声が上がる一方、「笑いが救いになる」という意見も根強くあります

正直私は、何が正しいか答えが出せない問題だと考えます

福祉関係の問題は「答えがでない」ことが多いんですよね(;´・ω・)

そしてあえて「答えを出さない」選択肢が重要なのです

賛否の意見は大まかにどうなっている?

私の立場としてはこういった番組作りの意見は

「両方」理解できる です

とはいえ、反対、賛成両方の意見があると思いますので、ここにまとめてみたいと思います

番組作りに反対の立場の意見

・出演者の動きが、DCDの特徴と重なる場面が多い。ぎこちない走り方やボール操作の難しさなど、当事者が日常で苦労する動きが「面白いもの」として消費されるのは良くない

・学校現場では、運動が苦手な子どもがからかわれたり、体育の時間を苦痛に感じたりするケースが少なくない。番組が「できないことは笑われるもの」という認識を助長し、いじめや自尊心の低下につながる可能性がある

・DCDは「努力不足」ではなく神経発達に関係する苦手さであるにもかかわらず、周囲の無理解によって二次的な心理的問題を抱えることもある。背景を踏まえると番組が無自覚に差別構造を再生産しているのでは?

・障害者権利条約や多様性尊重の流れが進む中で、「特定の特性を笑いの対象にする」構造そのものが時代遅れだ

番組作りに賛成の立場の意見

・運動が苦手な人にとって、番組は「自分だけではない」と感じられる安心材料になる。出演者が堂々と失敗し、それを笑いに変えている姿は、視聴者に勇気を与える

・笑われることが必ずしも否定ではない。出演者自身が「芸人」として笑いを生み出すプロであり、意図的に誇張した動きを見せることで、視聴者との距離を縮めている

運動が苦手な人が日常で受ける冷たい視線や扱いを、番組が可視化している。現実の体育の場で起きている問題を、笑いを通して社会に提示している

・何でも障害と関連づけて議論することは、かえって表現の幅を狭める。笑いの表現は時代に合わせて変化すべきだが、過度な規制は創作の自由を損なう

・DCDを含む特性があっても、人は挑戦できるというメッセージだと考える。運動が苦手でも、工夫や努力で楽しめることを示す点に価値を見出せる

いつでも大体こういった結論で議論は落ち着きます

この両者に共通するのは、

「運動が苦手な人が生きやすい社会であってほしい」

という願いではないでしょうか

一方で、

福祉の世界では、悪意ある人間の解釈や使い方にとって「言葉」や「行動」が悪意ある意味を持ってしまったり、意味をなさなくなったり事例

が非常に多いです

そういった悪意に晒される経験は、大なり小なり皆さんあると考えます

今回のことも受け手の知識、倫理観による解釈や取り扱いで良くも悪くも転びうるものです

支援者側や関係者からみると、今までの福祉的経緯を鑑み、警戒する立ち回りは全然不自然ではありません

日本の差別意識や福祉に対する認識の低さ

私も嫌というほど経験しているからです 

悪い方に信用してます

日本社会の福祉は全く成熟していません

問題提起はこれからもあり、議論はされるでしょう

でもどうか、

「なぜこれが議論されるのだろう」

という根本を最初に考えてほしいのです

そして

今後求められるのは、笑いの表現を時代に合わせて更新しつつ、障害特性への理解を深める姿勢なのだろうな…と

ちょっと追記

こういった議論の前にかつて興行としてあった

「見世物小屋の変遷」を学んでおくと良いかもしれません

福祉や支援も大事

これからの子ども達への支援も大事 そして

今芸人として「運動が苦手」という属性を自分の芸や食い扶持として昇華してきた歩みを尊重する姿勢も大事

福祉も支援も世論を盾にして押し付ければ相手もその歴史も踏みにじって、生活基盤を危ぶめてしまう可能性もあることは支援者として念頭に置いておく必要があります

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この記事のライター

絵本作家おがさん 発達支援、心の在り方ブログ

児童発達支援センター元児童指導員、現絵本作家として、 保育士・幼稚園教諭・支援員・教員・ご家族の方に、子ども関係の役立つ情報を届けていきたいと思います noteブログで先行発信中!!

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