「私はA案がいいと思います」までは言えた。でも、ほかの人はB案を推している。どちらにも良さがあって、その先が進まない。
この演習は、そんな場面から、条件を満たす提案と短い発表原稿を作る練習です。司会や書記の役割を覚えるだけでなく、意見の違いを比べ、残す案と見送る案を決めるところまで扱います。
読み終えて作るものは、①条件確認メモ、②案の比較記録、③グループの提案、④発表原稿、⑤条件変更後の修正版です。
「25分」は、この記事で設定する1回分の演習時間です。読む時間や復習時間は含みません。25分でGDが得意になる、選考を通過できる、という約束ではありません。
1|無料で試す:意見が割れたら、比べる軸を言葉にする
まず、次の架空の会話を見てください。
Aさん:「配布資料なら、多くの人が自分のペースで見られます」
Bさん:「ツアーなら、分からないところをその場で聞けます」
ここで「どちらが人気か」を数える前に、2人が何を大切にしているかを整理します。
Aさんが重視していること:時間を合わせなくても情報を受け取れること。
Bさんが重視していること:対面で、具体的な疑問を解消できること。
次の発言にすると、意見を比べる入口を作れます。
「A案は自分のペースで見られる点、B案はその場で質問できる点を重視していますね。今回、どんな人の困りごとを優先するかを決めてから、予算と人員も確認しませんか。」
これだけで結論が決まるわけではありません。ただ、「AかBか」の押し合いから、「今回の目的に対して、何を優先するか」という話に移れます。
【自分で埋める3行】
意見1が大切にしていること:___
意見2が大切にしていること:___
共通の目的に戻す発言:___
相手の意図が分からなければ、勝手に要約せず「その案で、特に解決したいのはどの点ですか」と確認します。沈黙を同意とみなさず、まだ出ていない懸念も聞きます。
この先の演習で使えるもの
- 条件を明記した、大学図書館を題材にする架空の問題文
- 費用、準備・片付けの作業量、当日人員の異なる3案
- 25分の進行表と、そのまま記入できる提案シート
- 意見が割れた場面の会話例
- 優先することが異なる2つの完成提案と発表原稿
- 予算と人員が減る「2周目」の条件変更問題
- 計算、結論、他者との合意を見直す振り返り欄
有料部分は500円です。問題、解説、記入欄はすべてこの記事内にあります。個別講評、採用企業の評価表、動画、別売教材は付属しません。GDの基本的な進め方は、末尾のマイナビなどの無料の公式資料でも確認できます。本記事は、その知識を使って実際に案をまとめるためのオリジナル演習です。
