「お客様を選ぶなんて、
なんだか偉そうじゃない?」
以前の私は、
ずっとそう思っていました。
商品を買ってくれるなら、
どんな人でもありがたい。
相談してくれるなら、
誰でも全力で対応する。
せっかく自分のところに
来てくれたんだから、
相手に合わせるのが
当たり前だと思っていたんです。
むしろ、
「この人とは合わないかも」
「この人には売らないほうがいいかも」
なんて考えること自体が、
失礼な気さえしていました。
でも、
あるとき気づきました。
これ、
完全に逆だったんです。
お客様は、
選んでいい。
というより、
本当に相手の役に立ちたいなら、
「誰のお役に立つのか」
を先に決めたほうがいい。
ここが曖昧なままだと、
自分も疲れるし、
相手にも、
本来届けられるはずだった価値を
届けられなくなってしまいます。
今日は、
「お客様を選ぶ」
ということについて、
私が感じたことを書いてみます。
これから何かを売りたい人。
すでに商品を持っているけれど、
発信がなかなか定まらない人。
「誰に向けて発信すればいいの?」
と迷っている人ほど、
ぜひ最後まで読んでみてください。
{"type":"divider"}
「来てくれるなら誰でもいい」と思っていた頃、なぜかずっと苦しかった
何かを販売し始めたばかりの頃って、
お客様が来てくれるだけで、
本当に嬉しいんですよね。
一件申し込みが入るだけで、
「やった!」
となる。
反応してもらえるだけでも、
ありがたい。
だから自然と、
「一人でも多くの人に届けたい」
と思うようになります。
この気持ち自体は、
まったく悪いことではありません。
私もそうでした。
でも、
ここには少しだけ落とし穴があります。
売れない時ほど「全員がお客様」に見えてしまう

売上がまだ安定していないと、
どうしても
一人のお客様を逃すことが
怖くなります。
本当は、
「この人が求めているもの、
私が提供したいものとは
少し違うかもしれない」
と思っていても、
断ったら
もう次のお客様が来ない気がする。
だから、
なんとか相手に合わせようとします。
本来のサービスにはないことまで
対応してみたり。
自分があまり得意ではない相談にも
答えてみたり。
相手が求める雰囲気に合わせて、
自分の言葉を変えてみたり。
少し無理をしてでも、
「満足してもらわなきゃ」
と頑張る。
もちろん、
最初のうちはできます。
でも、
だんだん苦しくなります。
なぜなら、
自分が本来持っている力とは
違う場所で頑張り続けることに
なるからです。
たとえば、
じっくり話を聞いて、
一緒に整理するのが得意な人が、
「とにかく結果だけください」
という人ばかりを相手にしたら、
かなり消耗します。
反対に、
結論をズバッと伝えて、
前に進ませるのが得意な人が、
何時間も感情を受け止め続けることを
求められたら、
それも苦しくなります。
どちらが良い悪いではありません。
ただ、
相性が違う。
それだけなんです。
ここを無視すると、
「仕事ってこんなに疲れるものなのかな」

と思うようになります。
そして厄介なのが、
自分に合わない相手ばかりに
合わせていると、
だんだん
「私、この仕事向いてないのかも」
と勘違いしてしまうことです。
でも、
仕事そのものが向いていないとは
限りません。
もしかすると、
届ける相手が
少しズレているだけかもしれない。
私はここに気づいてから、
お客様を見る目が
かなり変わりました。
合わないお客様に合わせるほど、自分の良さが消えていく

これは発信でも同じです。
たとえば、
初心者にも届けたい。
経験者にも届けたい。
会社員にも、
主婦にも、
副業したい人にも、
起業している人にも、
なんなら
まだ何も始める気がない人にも
届けたい。
そう思って文章を書くと、
どうなるでしょうか。
誰にも嫌われない言葉を
選び始めます。
難しいことを言いすぎない。
でも、
簡単すぎてもダメ。
強いことを言うと
嫌われるかもしれない。
だから、
断定しない。
対象を絞ると
読んでくれる人が減りそう。
だから、
なるべく広く書く。
その結果、
ものすごく
「普通の文章」
が出来上がります。
間違ったことは
何も書いていない。
でも、
「これ、私のことだ」
とも思われない。
これって、
すごくもったいないんです。
本当はあなたの言葉を
必要としている人がいるのに、
全員に届けようとしたせいで、
その人にすら
届かなくなってしまうからです。
そこで私は、
「全員に好かれようとしなくていいんだ」
と思うようになりました。
必要な人に、
しっかり届けばいい。
そのほうが、
結果的に相手のためにもなる。
この感覚は、
商品を売るときだけではなく、
人間関係にも少し似ています。
世界中の人と
親友になる必要はありませんよね。
話していて心地いい人。
価値観が近い人。
一緒にいると、
お互いに良い影響がある人。
そういう人との関係を
大切にしたほうが、
ずっと自然です。
仕事も同じだと思います。
{"type":"divider"}
お客様を選ぶことは、わがままではありません

「でもやっぱり、
お客様を選ぶって抵抗がある」
と思う方もいるかもしれません。
私も最初はそうでした。
なんとなく、
「あなたは対象です」
「あなたは対象外です」
と人をランク分けするような
イメージがあったからです。
でも、
今は少し違う捉え方をしています。
お客様を選ぶというのは、
人を選別することではありません。
「自分は、誰に一番力を発揮できるのか」
を決めることです。
「誰にでも役立つ」は、実は誰にも刺さらない

たとえば、
「人生に悩んでいる人を助けます」
というサービスがあったとします。
間違ってはいません。
でも、
かなり広いですよね。
仕事に悩んでいる人。
夫婦関係に悩んでいる人。
子育てに悩んでいる人。
自分に自信がない人。
将来が不安な人。
全部、
「人生に悩んでいる人」
です。
一方で、
「頑張って副業を続けているのに、
自分に合う方法が分からず
ノウハウを転々としている人へ」
と言われたら、
当てはまる人は、
「え、私のこと?」
となります。
対象になる人数は、
一見すると減っています。
でも、
対象になった人からすると、
一気に自分ごとになるんです。
ここがすごく大事です。
人は、
「みんなのためのもの」
より、
「自分のためのもの」
に反応します。

だから、
ターゲットを絞ることは、
可能性を狭めることではありません。
必要としている人との距離を
近づけることなんです。
選ぶとは「自分が一番役に立てる人」を決めること
ここで、
少し質問してみたいです。
あなたは、
どんな人から相談されたとき、
つい本気になりますか?
どんな悩みを聞くと、
「それなら私、
力になれるかもしれない」
と思いますか?
逆に、
どんな相談を受けると、
「これは私じゃない人のほうが
力になれそうだな」
と感じるでしょうか。
この感覚って、
意外と大事です。
何か商品を作ろうとすると、
つい
「市場はどこ?」
「何が売れる?」
「稼げるジャンルは?」
と外側ばかり見てしまいます。
もちろん、
需要を見ることも大切です。
でもその前に、
「私は誰に対してなら、
自然と力を出せるんだろう」
を考えてみてほしいんです。
たとえば、
同じ「副業を教える」でも、
完全初心者に
一から丁寧に説明するのが
得意な人もいます。
ある程度行動している人の
つまずきを見つけて、
改善するのが得意な人もいます。
背中を押して
行動させるのが得意な人もいれば、
話を聞きながら
その人自身の答えを引き出すのが
得意な人もいます。
同じテーマを扱っていても、
誰の、
どんな状態に、
どんな関わり方をするのか。
ここは全然違います。
そして、
この違いが見えてくると、
「自分のお客様」
が少しずつ見えてきます。
ターゲットが決まると、発信は驚くほどラクになる

誰に届けるかを決めると、
発信も変わります。
「何を書けばいいんだろう」
が減るんです。
たとえば、
「副業を始めたい人」
だけだと広すぎて、
発信ネタはいくらでもあります。
ありすぎるから、
逆に迷います。
でも、
「本業をしながら副業を始めたけれど、
情報収集ばかり増えて
何をやればいいか分からなくなった人」
と決めたらどうでしょうか。
その人が夜、
スマホを見ながら考えていそうなこと。
休日にPCを開いたときに
困っていそうなこと。
SNSで他人の実績を見て
焦っていそうなこと。
かなり想像しやすくなります。
すると、
「何を書こう?」
ではなく、
「あの人に今、
何を伝えよう?」
に変わります。
文章を書く相手が、
「世の中の誰か」から、
具体的な一人に変わるんです。
商品も同じです。
相手が決まれば、
何を入れるか。
何を入れないか。
どこまで説明するか。
どんな言葉を使うか。
全部、
決めやすくなります。
私は、
ターゲットを決めることって、
マーケティングのためだけに
やるものではないと思っています。
自分が無理をしないためにも
必要なんです。
誰にでも合わせようとすると、
商品も発信もどんどん複雑になります。
でも、
「私はこの人の役に立つ」
と決めると、
余計なものを手放せます。
これは、
かなり大きな違いです。
{"type":"divider"}
あなたは、誰のためなら本気になれますか?

ここまで読んで、
「じゃあ私のお客様って
どんな人なんだろう?」
と少しでも思ったなら、
ぜひ一度考えてみてください。
ただし、
いきなり
年齢は何歳で、
仕事は何で、
年収はいくらで、
家族構成は……
と細かく決めなくても大丈夫です。
それより先に、
もっと簡単なところから
考えてみてください。
「私は、どんな人を助けたいんだろう?」

これです。
過去の自分を見ると「助けたい人」が見えてくる
もし思いつかなければ、
過去の自分を
振り返ってみてください。
昔、
何に困っていましたか?
どんなことで
眠れないくらい悩みましたか?
何を知らなくて、
遠回りしましたか?
その頃の自分に
今なら何を伝えられますか?
ここには、
お客様を考えるヒントが
たくさんあります。
昔の自分と
まったく同じ人を
相手にする必要はありません。
でも、
自分が一度通ってきた道は、
相手の気持ちを理解しやすい。
「それ、つらいですよね」
が、
ただの言葉ではなくなります。
どこで止まるのか。
何を怖がるのか。
どんな言葉なら
一歩踏み出せるのか。
自分自身が経験しているから、
分かることがあります。
それは、
かなり大きな強みです。
そしてもう一つ。
自分が昔から
なぜかよく相談されることも、
振り返ってみてください。
「話を聞いてほしい」
と言われる。
「どうやって整理してるの?」
と聞かれる。
「それ教えて」
と言われる。
自分では普通すぎて
気づいていないことほど、
他人から見ると
価値だったりします。
お客様を考えることは、
同時に、
「自分は何を渡せる人なのか」
を考えることでもあるんです。
稼ぎ方を考える前に「誰に届けるか」を決めてみる

副業やビジネスを始めると、
どうしても最初に
「何を売ろう?」
と考えがちです。
でも、
その前に一度だけ、
「誰に届ける?」
を考えてみてください。
誰に届けるかが決まれば、
その人が困っていることが
見えてきます。
困っていることが見えれば、
必要な商品が見えてきます。
必要な商品が見えれば、
伝えるべき発信も
自然と見えてきます。
つまり、
ターゲットを考えることは、
ただプロフィール欄に書く
設定を決めることではありません。
これから何を作るのか。
どんな言葉で届けるのか。
どんな働き方をするのか。
その土台を作ることなんです。
そして、
ここで一つ、
忘れないでほしいことがあります。
あなたのお客様ではない人を
決めることは、
その人を否定することではありません。
「私より、
もっと合う人がいる」
と認めることでもあります。
自分が力になれない人まで
無理に抱え込まない。
代わりに、
自分だからこそ
力になれる人に、
ちゃんと時間とエネルギーを使う。
私はそのほうが、
ずっと誠実だと思っています。
お客様は、
選んでいい。
全員から選ばれなくてもいい。
あなたも、
全員を選ばなくていいんです。
大切なのは、
自分が一番自然に力を発揮できて、
相手にも
しっかり価値を返せる場所を
見つけること。
もし今、
発信が定まらない。
商品を作ろうとしても
アイデアが散らかる。
誰に何を届けたいのか、
自分でもよく分からない。
そんな状態なら、
いきなりノウハウを
増やさなくても大丈夫です。
まずは今日、
紙でもスマホのメモでもいいので、
この3つだけ
書いてみてください。
「私は、どんな人を見ると放っておけない?」
「過去の私が、一番助けてほしかったのはどんなとき?」
「今の私なら、その人に何を渡せる?」
きれいな答えじゃなくて構いません。
一言でも大丈夫です。
ここから、
あなたが届けたい相手の輪郭が
少しずつ見えてきます。
そして、
「誰に届けるか」と同時に、
自分自身が
どんな強みを使って収入につなげていくのかも
整理したい方へ。
その部分については、
『数秘別|あなたの強みを収入に変える設計書』
にまとめています。

興味のある方は、
こちらも読んでみてください。
何を売るかを急いで決める前に、
誰に、
どんな自分で届けるのか。
そこが見えてくると、
発信も商品作りも、
今までよりずっと考えやすくなります。
まずは、
「私のお客様って、
どんな人だろう?」
ここから考えてみてください。
その問いが、
あなたらしい仕事を作る
最初の一歩になるかもしれません。
