二人の間にある決意が、
何度も迷い、振幅を繰り返す。
俺たちは、「約束の場所」を探し始めなければならないみたいで、
お互いの体に埋め込まれたシグナルだけで、
それを探り続けている。
ある午前、俺は一緒にいるためのやり方を探した。
君もきっと例の『夢』を覚えていると思う。
崖の途中で二人は眠り、そのまま朝を迎えた。
俺たちは、不思議なことに同じ夢を見る。
今はうまく繋がらないようになっているけれど、
同じ記憶の中で、何度も伝えあう。
ふたりの共有した夢の場所が、
心を急かす。
あの時の太陽の輝きが、
「一緒に歩めばいい」と、この頃やたらそう伝えてくる。

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SYUYA
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