とある場所まで飛ぶ2枚のチケットと、
誰も知らない駅まで、
乗り継ぐ列車の時刻表。
一緒に暮らすはずだった、
海の近くの部屋の鍵。
二人だけで生きれば、
仕合せになれると思っていた。
けれども君を守るために、
一緒に生きるためにかき集めた道具は、
全て捨てた。
それが二人の運命だからこそ、
君に与えられる、ありったけの言葉をかき集めた。

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◇Article Creation Policy_2022/5/14 | Tips
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記事後半に『地下に流れる導火線』を掲載。
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"The destiny of man is in his own soul."
ー人間の運命は、その者自身の魂の中にある ”Herodotus”
君と一緒に行くはずのカウンティ”county”に向かう、
2枚のチケット。
駅まで歩くための、
二つのスーツケース。
約束の場所まで、たどり着いたら、
海側に向かう列車に乗る。
行先は、君に知らせない。
知らせてしまったら、
多分君は、帰り道を探してしまうだろう。
読めない文字で書かれた列車に乗って、俺だけの後をついてくる”君”。
帰る手段が無いようにするつもりだった。
それが本音だった。
そんな風に、二人で生き抜く場所を、
探していた。
毎朝、波打つ海の色は、
この辺のものとはちがって、季節ごとに全く変わる。
それは、信じられないほどの色に変化するから、
一度その景色を見れば、
君が暮らしていたあの雑然としていた町には、もう戻りたいと思わなくなるだろう。
君から日常を奪っても、
手に入れたいと本気で願っていた、理性のぶっ飛んだ莫迦な奴。
それが俺という訳。
本当はここに書くつもりは無かったけれど、
2枚のチケットは、
出逢ってから数か月後には、すでに手元に用意していた。
けれども、
君の事を知れば知るほど、感じ深まったのは、