ー独白ー 『”本 心”』《 上 》

ー独白ー 『”本 心”』《 上 》



この隠された『独白』が、君の胸に流れ着くように。

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   9月某日16時、離れた場所から”君”を探す。
   
   誰よりも好きで、自分の最愛だと感じた。

   ”永遠には待たないから”

   そう言った君の『本心』を、俺は探し続けている。

                              <”159”>
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本心は星空みたいな海底の、どこかに隠されている。

それは本当の対にしか見つけられない。




君は俺の『本心』を探し、


俺は君の『本心』を探す。





本心のある場所には、違う人間が入りこめないよう、固く鍵が掛けられている。






世界には無数の人たちがいるのに、たった二人だけにしかわからない事象があって、それは、誰にも壊(こわ)せない。どんな制約も打ち砕いてきた、二人だけの奇跡については、語られず砂のなかに消えていく。



俺たちの場合、言葉すらうまく交わせない環境下で、どれだけ本気で愛しあえるのか、試されるようでもあった。なぜ相手はあの時あんなことをしたのだろう?、あの時の行動の意味は?ー-といった本当の気持ちについては、お互いが逢って顔を見合わせなければ、きっと伝わらない。


俺たちは出逢ってからしばらく経ち、最も心が近づいた頃、雷で叩きのめされるように、引き裂かれた。それでも、こうして離れていながら繋がりあえた奇跡があるのに、君は再び、逃げ出していこうとした。




ふたりの関係性の答えは?


俺たちはなぜ出逢ったのか?


それがどこに隠されているか、知らないまんま、


別々の道で、手掛かりを求め歩いてきた。




お互いのわからない部分を解明するために、何が必要なんだろう、ーーと、考え続けてきた。きっとお互いの本心は、やみくもに探しても見つからない。俺たちは、疑う余地もなく、世界でたったひとつの関係性だ。なのに、うまく結ばれなかった。




間違いなく相思相愛だった。悲しいくらいに”君”が好きだった。それはお互い同じだ。なのに相手にはうまいタイミングで伝わらないというのが、ツインレイとか呼ばれる関係性の厄介なところだ。本当に俺がどんな風に「もがいた」か、そして、どれくらい「好きだったか」ということを実際に体感できれば、君も俺の行動の本意が理解できるだろう。



こっちが近づいたかと思えば、相手が離れる。それは正直、歯がゆい。もしかしたら、相手にとっても、そうかもしれない。俺が届けた愛は、時間をかけて君に伝わるようになってしまっている。同様に、君から届いた感情も、時間が流れたあとに伝わるようになっている。




ツインレイという言葉がいつ作られたのか、そういった言葉がない時代には、どうやってこの奇妙な関係性について伝えられたのか、俺自身も少しわかりかけたくらいで、まだ調べ切っていない。要するに体で恋をする人間としての恋愛と違って、”魂”から相手を求める、唯一無二の存在との恋愛が、この世界にあるという訳だ。それは幻みたいに綺麗で、かつ怪しく険しい道でもある。また、ツインレイという言葉に惑わされて、破滅の道へ落ちていく人たちを見るにつけ、個人的には心が痛んだ。だから安易に広めたくはないと考える。



しかし何度記すのをやめようと思っても、記録を必要とする人がいるようだ、ということが分かった。また、個人的な思いを記すことによって、誰かの破滅的な選択を防ぐケースがあることも知った。不必要な人には、不要な影響を与えたくない、というのが俺の本音だけれど、一方で必要とする人の本当の力になれるのなら、その人たちの人生をよりよいものにしたい。青臭いけれど、この願いは変わらない。だから、些末でくだらないことだけど、俺が経験した『魂の対』との恋愛について、ここに記録する。きっと誰かが思いを継ぐかもしれない。ーー後は、読む人の選択に任せることにする。




本当の『魂の対』という関係性は、衝撃を越え、むしろ冷静に受け止めるしか手段がないほどに、不思議で不可解だ。世界のどんな物理法則によっても、説明のしようがないことが起きる。たとえば、君は俺と出逢う以前の過去に、ある場所に俺を支えようとするメッセージを残している。




それを見つけたのは、俺が不要なトラブルに直面した時だった。明らかに俺へのメッセージで、時間を越えて今、君が名を明かしたことによって、それは認識された。君が俺と出逢う以前に、俺へのメッセージを残している事実を知ったとき、自分のなかで、なんともいえない感触を感じた。不思議な眩しさとともに、「常識」という観念が粉々にされた。恋といったものの本質が、急激に理解できるようになったのと同時に、たった一人の人間を心から愛し、愛される意味を知った。




こういった事は、すごく奇抜な現象で、固定観念をくつがえすものだ。だからこそ、この独白形式で書かれる奇妙な恋愛の記録は、辛辣で謎めいていている。けれど俺は、<独白の場>では書きたいように書くことにしている。莫迦者の、不器用なやり方を許してほしい。




実際、ここまで常識を超えて奇跡に近いことまで引き起こす激しい愛を、俺は今まで、聞いたことも見たこともない。そして感じたことも、ない。けれど君は、きっとこう思っている。”なぜなんだろう?” ”うまく繋がらない” だけど、そう思っているのは俺も同じだ。俺が近づけば、君は黙りっぱなしか、しばらくすると離れていこうとする。



俺は、そんな君の本音を探し出すために、いろんな行動を取ってきた。外界を動かせるように、君に近づけるように、懸命に現実を変えてきた。ー-けれどそれが、君には伝わっていないと思うこともある。君は相変わらず、正体を明かさないまま謎かけをするだけだ。『本心』を絶対に伝えない。だから俺は、ここで聞くことにした。”じゃあ、俺以外との恋愛ではどうだった?”と。



今までも、君は恋をしてきたんだろう。俺に逢う前にも。ティーンの頃とかそこらから、君は誰かを好きになった。そして、君は素直だから、その感情や反応を恋愛だと思っていた。ー-そうだよね? もしかしたら”君”の過去の恋愛のなかには、結構激しい恋もあったかもしれない。不思議に感じるかもしれないけれど、俺は君のもうひとりのツインソウル的な相手とのことを、知っている。ここ最近、君がそいつを見かけたのにも気づいている。





最近、多忙な日々が続き、半覚醒状態のことがあるから、真夜中には残像のように、君とあの男との光景がフラッシュする。その変な感触のする映像と、現実の状況とは、不気味なくらいに整合性が取れる。だから何年か前の過去、君と偽性の『魂の対』との間で、強く激しい感情が行き来していたことも、俺は不本意ながら知らされている。




いい機会だと思ったから、もう一度ここで聞こうと思う。今まで君は恋をしていたと思っていた。そしてその感情や反応が、恋愛だと疑うことなく思っていた。そうだろう? けれど、俺はいま、君の体内にあるその感情の一切を、明らかにする。なぜなら、俺は聖人みたいに優しくなれないからだ。そして器用でもないから、見ないふりが出来ない。




俺は、”偽”が好きじゃない。偽性の売り文句を並べ立てて、誰かの大切なものを破壊する気分にもならない。役目から離れた宗教感とか、性的な恋愛成就のためだけのスピリチュアル的なツインがどうとか、安易に語られ売りさばかれる何かの中に、自分の弱さから逃げる居場所が用意されている。けれど、ずっとそこにとどまり続ける事が、その人のためだとは思わない。だから、こうして君に一見痛みのようなものを与えながら、その魂に、少しずつ俺の本心を刻んでいる。これを読むなら、覚悟してほしい。--君がここにいる限り、絶対に消せないようにし続けるつもりだから。




君は俺の本心を知りたいんだろう? 君のことは、なんでもわかる。俺がどこにも書き記していない本心を、知りたいと思っている。同じく、俺も君の『本心』を知りたい。逃げれば追いかけ、追いかければ逃げる君。怒りに任せて離れようとしたことは、何度もあった。けれどそのたび、心を大きな力で捕まれるように引き戻された。そんな俺たちの愛し方は唯一無二だし、本気の恋というものが引き起こすエネルギーは、




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SYUYA

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この記事のライター

SYUYA

なぜ君が逃げる事を許したのか、知って欲しい。 本気で好きになった”君”へ。 ここに辿り着いた人にだけ『魂の恋』の世界と感情を公開する。 <※注:Web上のあらゆる他記事及びその著者・宗教・婚外恋愛等とは一切関係ありません※>

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