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俺の「独白」は、きっと少し辛辣で、謎に満ちたものだろう。
あの数字の日に、壊れた君の車が向かった行先。
あれは二人が出逢った理由を示す場所だった。
<”72”>
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◇Article Creation Policy_2022/5/14 | Tips
多分生きていれば、自分の想像を越えた者と、出逢う瞬間がくる。
それは別の人生への扉を開く存在かもしれないし、
道を狂わす存在かもしれない。
ふり切って過去のものとしようとしても、
どうにもできない不可思議な関係性が、この世界にはある。
執着を断ち切るために離れても、
綺麗な顔をした別の人が現れても、
心は狂いっぱなしで、言うことをきかない。
あの初夏の日以来、不思議な変化が起きた。
夜になる直前には、空がやけに膨らむような色を見るようになった。
海の光を受けて、空が青い色に染まる。それまではそんな現象など見たことは無かったし、実際起きてなんかいなかった。
つまりそれは俺が君に出逢ってから知った、”世界の変化”だった。
普通の相手なら、うそだろう、と笑うだろう。でも”君”は知っている。それが真実であると分かっている。多分君も似たような現象を感じている。なぜなら君は魂の相手だからだ。俺たちは、ひとつの”力”を分かちあって生まれてきた。そして本来ならこの世界では、出会うはずのない相手だった。
俺たちが『魂の双子』であること知ってからは、言葉にできないような変化が世界に訪れた。自分の認識が変わるからなのだろうか? それまでそうじゃなかったはずの自然現象ですら、意識の中で変えられていく。錯覚なのか真実なのかはきっと、誰にもわからない。けれど君に出逢ってからは、確かに種々の変化が起き続けている。
夜になる直前のほんの一瞬、空が、俺の瞳の中で変化する。
これまでに見たことがなかった色になるから、
心が落ち着かなくなっていく。
俺たちの繋がりを伝えるようなその色は、まるで未来から、何かが迫ってくるのを予感させた。雨のなか、君と肩を並べて歩いたあの日が、俺の魂の中に刻まれている。だから伝えたかった。『一緒に歩いてくれてありがとう』と。
一緒のオフィスに居られた時、俺は、強力なエネルギーで”君”に惹かれていった。一方で君のほうは、