たとえこの恋が報われなかったとしても、
恋をやめる理由にはならなかった。
二度と逢えないまま終わりを迎えそうになったあの時ですら、
自分が心から相手を愛したことを、何かの印にして刻み付けたいと思った。
今ここで、再び君の近くに住み、
『”窓”』の向こうの君の姿を思い出し、
君を身近に感じ始める日常がまた訪れた。
今なら捕まえられると理解する。
伝えなくてはいられない。
伝えたいから記す。
あの時のことは誤解で――
――そんな風に、一瞬一瞬を”君”のために生きる。

------------------------------------------------------------------------
SYUYA
------------------------------------------------------------------------
© 2020 SYUーYA All Rights Reserved
記事の無断転載・複製・引用等を固く禁じます。