「魂の繋がりを持つ唯一無二の相手」が、存在する。
――それは、しばしば「ツインレイ」や「魂の片割れ」などと呼ばれる存在と重なる。
現実的な説明を超えた強烈な感情や、不思議なタイミングでの出会いを経験する。
予期せぬところで出逢い、予期せぬ瞬間に恋に落ちる。
それは出逢うことなど考えてもいなかった時に、ふいに訪れる現象だ。
経験すれば、もう二度と相手のことを忘れることはない。
『ーTWIN.LETTER ー』
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経験した恋愛観を基に、個人に影響しないよう独自の表現手法で製作されたものです。
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◇Article Creation Policy_2022/5/14 | Tips

君と一緒にいられた最初の季節。
逢えるのは、オフィスという場所に限られていた。
君はほとんど深夜残業などせず、決まった時間に帰る。
俺はその後ろ姿を見て、毎日”ある感情”に襲われる。
どんな感情を抱いていたか?
それは君が想像もできないような想いだった。
夜、オフィスを出た後の帰路は、決まって一人だけのドライブ。
電話もかけなかったし音楽も選ばなかった。
ただ、街灯の明かりが車のフロントガラスから差し込んでいた。
帰宅途中には、君側のフロアの窓の景色を思い出していた。
大きな木が風に揺れていて、夜中でも時々車の通りがあり、
ヘッドライトの光が、薄暗いオフィスを照らしていた。
たとえ、――ダミーがいろいろ言ったって、
たとえ君が別の人を選ぼうとしたって、
結局、君はここにいて、俺からのこのLETTERを読んでいる。
この頃、特に君の痛みを感じた。
たぶん君は狭いこの現実に、
呼吸ができないほどの窮屈さを感じてしまう。
だからこの『TWIN.LETTER』という、
ふたりにしかわからない暗号みたいな言葉で、君に語り掛けることにした。
あの頃の俺は、ずっとひとりだった。
春から秋頃にかけての季節だ。
会社を出た後、ハンドルを握る手には、まだ君の声の余韻が残っていた。
助手席はいつも空っぽで、
窓の外には、高速道路の照明が一本ずつ、間隔をあけて流れていった。
自分の胸の中の「どうしたい?」という問いだけが繰り返されていて、
ふと赤信号で停まった時、
君がオフィスを出るときに小さく会釈をした光景を、思い出していた。
手を伸ばせば届く距離にいたのに、
なんで何も言えなかったんだろう、と考えた。
―― いや、本当は違う。
言わなかったんじゃない。
言えなかった。
あの頃の俺の本音を言えば、言葉にした瞬間、すべてが壊れる気がした。
そうなったら俺は戻れなくなる。
だから毎日ハンドルを持つ手を、どこかで凍らせていた。
帰り道は、俺にとって“君を諦めるための時間”だったのかもしれない。
けれど、ぶちまければ毎晩、