Fate/strange Fakeはなぜつまらないのか

Fate/strange Fakeはなぜつまらないのか

Takusiのにっき

Takusiのにっき

『Fate/strange Fake』を第10話まで見た。作画のクオリティが低いわけではないし、世界観にもそれなりに力は入っている。それでも自分には、どうしても「面白い」とは思えなかった。むしろ見ていてずっと同じ温度が続く感じがあり、盛り上がり切らないまま話数だけが進んでいく印象が強かった。

以下、自分がつまらないと感じた理由を整理して書いていく。

1. オープニングから感情が上がらない

まず最初に気になるのがオープニングだ。異国の言語で、しかもずっと一定のトーンのまま流れていくので、見始めた瞬間の高揚感があまりない。

本来、オープニングはこれから始まる物語に向けて視聴者の気持ちを持ち上げる役割があると思う。でも『Fate/strange Fake』のオープニングは、雰囲気はあるものの、ワクワク感につながりにくい。作品全体の重い空気には合っているのかもしれないが、その“合っている”がそのまま“ずっと同じ空気で始まる”ことにもなっていて、第一印象の時点で気持ちが上がり切らない。

2. 戦闘シーンが暗く、熱さより重さが先に来る

戦闘シーンも全体的に暗い。画面そのものが暗いだけでなく、演出としても重く、バトルの盛り上がりが視覚的にも感情的にも立ち上がりにくい。

Fateシリーズに求めているもののひとつは、能力のぶつかり合いや駆け引きの中で、一気に熱量が爆発する瞬間だ。でも本作の戦闘は、その爆発力よりも抑制された雰囲気のほうが前に出ていて、見ていて燃えにくい。戦っているはずなのに、見ているこちらのテンションがそこまで上がらない。

さらに、戦闘中の挿入歌まで異国の言語なので、何を言っているのかが入ってきにくい。音楽としての雰囲気づくりは分かるが、言葉が感情の後押しにならず、結果として「かっこいいけど乗れない」という印象になってしまった。

3. セイバーの声に抑揚が少なく、攻撃が単調に聞こえる

セイバーの声の演技も、自分にはかなり単調に感じられた。冷静さや無機質さを演出しているのかもしれないが、攻撃のセリフにも感情の高まりがあまり感じられず、無感情に技を出しているように聞こえる。

これは演出意図としては理解できる。ただ、見ている側としては、その演出が魅力よりも単調さとして伝わってしまうと、バトルシーンの迫力が落ちて見える。作画が良くても、声に熱量が乗ってこないと、戦いそのものの印象が薄くなってしまう。

4. シリアスな雰囲気はあるのに、強い謎が少ない

第1話には、これから何か大きなことが始まりそうなシリアスさがあった。しかし、その後は雰囲気の重さに対して、視聴者を引っ張っていくような強い謎がそこまで積み上がっていかない印象がある。

シリアスな作品であればあるほど、「この先が知りたい」と思わせるフックが必要だと思う。でも『Fate/strange Fake』は、空気は重いのに、物語の引きがそこまで強くない。そのため、1話で感じた緊張感が、そのまま次の話数以降の面白さにはつながっていないように感じた。

5. 総じて“感情の波”がない

自分がこの作品をつまらないと感じた最大の理由はここだ。全体的に感情の波が少ない。

盛り上がる場面で一気に上がるわけでもなく、静かな場面で深く引き込まれるわけでもない。ずっと一定のトーンで進んでいくので、安定して見られる一方で、悪く言えば平坦に感じる。面白い作品は、明るさと暗さ、緊張と解放、静と動の落差があるから印象に残る。本作はその差が弱く、ずっと同じ温度で進んでしまう。

6. 主人公の見た目に違和感がある

主人公のビジュアルにも、少し引っかかるところがある。金髪で、左側に三つ編みのような髪型をしていて、メガネをかけていて、しかも全体の雰囲気はかなり暗い。このキャラクター性と外見の組み合わせに、自分は妙な違和感を覚えた。

暗い雰囲気のキャラなら、感覚的にはもっと落ち着いた髪色、たとえば黒髪のほうがしっくり来る気がする。もちろん、現実通りである必要はないし、アニメ的なデザインの自由もある。ただ、名前はかなり日本語寄りなのに、見た目は金髪で、しかも染めていそうな性格にも見えない。そこに設定上の説明がなく、印象だけが先に来るので、「何となく変だな」という違和感が残ってしまう。

7. 初見には設定構造がわかりにくい

初見の視聴者に対して、設定の見せ方がやや不親切にも感じる。たとえば大公社のさらに上にいる存在のようなものが示唆されているが、その肝心の存在がほとんど見えてこない。そのため、大公社が何に対して怒っているのか、何を背負って動いているのかが把握しづらい。

設定が複雑なのは悪いことではない。ただ、複雑なら複雑なりに、視聴者が理解するための足場が必要だ。そこが不足していると、「奥深い作品」というより「前提を知っている人向けの作品」に見えてしまう。

8. キャラクターの感情表現に納得しづらい

使徒が「愛しいの君」と言っている対象がサーヴァントで、しかも暗殺者タイプの、顔を隠したかなり暗い存在として描かれている。この感情の向き方にも、自分はすぐには入り込めなかった。

もちろん背景には事情があるのだろうし、設定を理解すれば見え方も変わるのだと思う。ただ、そこまでの積み重ねが十分に入ってこない段階で強い感情表現だけ見せられると、「なぜそこまでその相手に執着するのか」がピンと来にくい。その結果、ドラマとしても没入しづらくなる。

9. アサシンのザバーニーヤがアニメだけでは分かりにくい

さらに気になったのが、アサシンの使う「ザバーニーヤ」だ。この技は、ただ一種類の必殺技というわけではなく、過去のアサシンごとに異なる性質を持つ同名の能力群のようなものとして扱われている。つまり、同じ「ザバーニーヤ」という名前でも、中身の能力はそれぞれ違う。

設定としては面白い。ただ、アニメで見ているだけだと、「今使ったのがどのザバーニーヤなのか」が非常に分かりにくい。見た目の演出だけで判別しづらく、補足もほとんどないので、初見だと「何かすごい能力を使っている」以上の理解が難しい。原作小説を読んでいれば分かるのかもしれないが、アニメ単体の情報量としては不足しているように感じた。

こういう部分はファン向けには楽しいのかもしれないが、アニメから入る側としてはかなり置いていかれる。深みというより、説明不足に見えてしまう。

10. いろいろ起きているのに、作品としての“核”が見えにくい

見ていてふと思ったのは、本作が少し『Re:CREATORS』を連想させるところがあることだ。いろいろな陣営、いろいろなキャラ、複数の思惑、重そうな設定。でも、あちらのように音や演出が一気に感情を引き上げる強さがあるわけではない。言ってしまえば、“SEが弱くなったRe:CREATORS”のような印象に近い。

一方で、感覚としては「謎のないオッドタクシー」にも近い。『オッドタクシー』は会話と伏線、先の読めなさが強力な推進力になっていた。でも『Fate/strange Fake』は、意味ありげな雰囲気はあるのに、それを視聴者の「次が気になる」に変える決定力が弱い。だから、作品の核が掴みにくい。何を一番の魅力として見ればいいのか、見ていて分からなくなる。

11. 戦っているのに、目的がはっきり見えない

本作は戦闘シーン自体はある。敵と出会って戦い、少し引いて、また戦う。ただ、その繰り返しに見えてしまうせいで、視聴体験としての前進感が弱い。

もちろん細かく見れば、陣営ごとの思惑や駆け引きはあるのだと思う。でも、少なくともアニメ初見で見ている限り、「今この戦いは何のために行われているのか」「それぞれが何を目指しているのか」がはっきり伝わってこない。戦っているのに、大きな目的地が見えにくい。そのせいで、一つ一つの戦闘が点のまま終わってしまい、線として物語がつながっていかない。

12. まとめ:雰囲気重視すぎて、面白さに届いていない

『Fate/strange Fake』は、雰囲気はある。映像も音も、重くて意味ありげな世界観を作ろうとしているのは伝わる。でも、その雰囲気が視聴者の感情の動きや理解のしやすさにきちんと結びついていないように思う。

オープニングは高揚感に乏しく、戦闘は暗く、声の演技も抑え気味で、設定はアニメだけだと分かりにくい。アサシンのザバーニーヤのように、本来は面白いはずの要素も、知識がないと魅力として受け取りにくい。そのうえ、各キャラクターや陣営が何を目指しているのかが見えにくいため、戦闘が物語全体の前進として感じにくい。

要するにこの作品は、ずっと一定のトーンで進む。その一定さを“重厚”と感じる人もいるだろう。でも自分には、それが“感情の波のなさ”として映った。そして、その平坦さに加えて、説明不足や違和感が少しずつ積み重なった結果、「なぜつまらないのか」がかなりはっきり見えてきた。

知っている人には面白い作品なのかもしれない。ただ、少なくともアニメ初見の立場からすると、『Fate/strange Fake』は、雰囲気に対して快感や理解が追いついておらず、その閉じた感じがつまらなさにつながっているように思う。

必要なら次に、noteにそのまま貼りやすいように、改行を少し減らした完成版にも整えます。


あなたも記事の投稿・販売を
始めてみませんか?

Tipsなら簡単に記事を販売できます!
登録無料で始められます!

Tipsなら、無料ですぐに記事の販売をはじめることができます Tipsの詳細はこちら
 

この記事のライター

Takusiのにっき

政経と時事ネタを動画にしているタレントYoutuber作家投資家 大手企業10年勤務後youtube6年目で収益化し独立しました。 記事を読んで頂いた方へ少しでもお力になると幸いです。

このライターが書いた他の記事

  • ____知るたび、終わる。アイスマジック

関連のおすすめ記事

  • 絵心がなくても、初心者でも7日でジャンプルーキー1位になるAIマンガ完全攻略

    ¥15,000
    1 %獲得
    (150 円相当)
    みちぽっぽ

    みちぽっぽ

  • 60 Days AI漫画プログラム【最初の1冊を確実に出す】

    ¥9,980
    1 %獲得
    (99 円相当)
    カン@AI×Kindle出版

    カン@AI×Kindle出版

  • 🎨✨ 【完全0円】Gemini専用・高品質4コマ漫画生成システム|日本語セリフ&キャラ崩れをなくす「完成版」プロンプト 🖌️📖

    ¥500
    1 %獲得
    (5 円相当)
    すずき

    すずき