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【デザインが上達しない人の特徴】【上達への一番の近道である「師匠を持つこと」のメリットとデメリット】

【デザインが上達しない人の特徴】【上達への一番の近道である「師匠を持つこと」のメリットとデメリット】

「デザインが上達しない人の特徴」は全文公開しています。

あなたは

・知識を増やしているのに
・毎日何かしらつくっているのに
・Illustlatorのツールも勉強してるのに
・デザインなんて簡単だと思ってたのに
・プロのデザインを参考にしているのに

それでも

「デザインが上達している気がしない」

と悩んだり、悩んでいる人を見た、という経験はありませんか?

それには、ちゃんとした理由があります。

それを知ればあなたは本来費やすはず時間の半分以下の時間で上達できると、私は考えています。

この記事では、上記で挙げたそれぞれについて理由をお伝えします。

地方で暮らすデザイナー

こんにちは。地方でデザイナーをしているユウイチです。

私は大学(非デザイン系)を卒業後、地方のデザイン会社で働き、その後独立し、ロゴやチラシ、名刺、パンフレットなどの印刷物、冊子、Webなどを、デザイナーとして制作してきました。

なぜこの記事を書いた?

私は社内外問わず、これまで数十人のデザイナーさんに会って話したり、デザイナー、クリエイター志望の学生さんともお話ししたり、制作物を見せていただく機会が何度もありました。

ですが、「同級生」「同年齢」「同経験歴」でも差があるなーと感じたり、「経歴が長いあの人より、短いあの人の方が上手だなー」と思うこともあります。

恐れ多くも周りの先輩方から比べれば私もまだまだ若輩者ではあるのですが、その理由を「上達」という視点で、未経験の方にもわかりやすいようにまとめてみました。

ぜひあなたが上達するためのヒントとしてご活用いただければと思います。

知識を増やしているのに

知識はあるに越したことはありません。しかし「デザイン」をするには「デザイン」に関する本や情報だけを集めてもうまくいきません。なぜなら、あなたが持つデザインの知識それ自体は、クライアントが抱える問題を解決するための「手段」に過ぎないからです。

もしクライアントが何かのメーカーであれば、あなたはその商品のことや会社、業界について知る必要があります。もしクライアントが飲食店であれば、どうすれば売り上げを伸ばせるか、経営的な視点も必要になります。

上記のメーカーの例で言えば、デザインの依頼があった場合、

1. 商品・業界のことを知る
2. 必要な情報を洗い出しまとめる
3. デザインの知識を活かしてその情報を「商品が売れるように」媒体(チラシやWEBなど)に落とし込む
4. 媒体を使用(配布や広告など)
5. 結果が出る(問題解決ができたか否か)

ざっくりとこのような流れになりますが、デザインの知識が使えるのはほとんどの場合「3」になります。

なので、有名なデザイナーのことをどれだけ知っていても、デザインの歴史をどれだけ知っていても、それだけで良いデザインをつくることはできません。

私は、デザインを教えていて知識の豊富な大学教授みたいな人でも、いざ制作してみるとパッとしないということを何度も目の当たりにしてきました。

そしてそういう人たちは、普段から民間のデザイナーと同じようなデザイン業務をしている訳ではありません。つまり実践(上記の「4」と「5」)が圧倒的に足りていないのです。

実際、クライアントを相手にしなければ見えないものがたくさんあります。できなければいけないこと、聞かなくてはいけないこと、やらなくても良いこと、効率化するための方法、綺麗なレイアウトのバランスなど。とにかく経験を積み、自分の中の理想と、実際にできたものの現実、これらを経験と時間を積み重ねることでチューニングしなければいけません。

これは、実際の結果を確認したり、クライアントの反応を見たり、そういったものの積み重ねがなければできません。

知識があるだけの人は、理想は高い(有名なデザイナーの作品はこうなっている)のに、実践が足りていないために、いざつくってみても思うような形にはなりません。

上手な絵をたくさん見ているけど、絵を描いたことがない人が上手に絵を描けないのと同じ、と言うとわかりやすいでしょうか。

知識とは、あなたの理想を高めるものではなく、あなたに足りないものを埋めていくためのものです。せっかく得た知識をよりうまく活用するためには、まずは実践が不可欠です。

毎日何かしらつくっているのに

手を動かすことはとても重要です。これができない人もとても多いので、できているあなたは自信を持ってください。

しかし、ただ闇雲になんでもつくってしまっている、というのであればそれはもったいないことです。「デザイン」をする以上、明確な目的を持ちましょう。

例えば、まずは自分の名刺をつくりましょう。載せる情報としては、あなたの名前や肩書き、所属、連絡先やSNSなどが一般的です。

そして、この名刺をつくる目的によって、この名刺は役割が変わってしまいます。

もしあなたが

「ファッションセンスが抜群で、一度見たら忘られないタイプ」

だったとします。

そのような場合は、名前を最優先で伝えられる名刺にすれば「あの人か!」となるかもしれません。

そして、それだけインパクトのある人物なのであれば、白地に黒文字のシンプルな名刺ではもったいない気もします。ファッションと同じように独特の色使いをすることで、他の人の名刺と区別ができて、一髪で「これはあの人の名刺だ!」と思い出してもらえるチャンスにも繋がります。

一方で、あなたが

インフルエンサー

のような人であれば、名前よりも肩書き(何系の発信をしているか)やSNSの情報を優先した方が良いかもしれません。そうすることで「商品の宣伝をしたいけど、このジャンルならあの人にお願いしてみよう!」と案件に繋がりやすくなるかもしれません。

そして理想的には、「目的」がどれくらい成果が出たかを検証することが重要です。紙媒体の場合は計測が難しいのですが、本来デザインは成果が出ないのであれば必要がありません。

ですが、もし成果が出なかったとしても「何が原因だったのかな?」「次はこうしてみよう」とその後に活かすことができます。これは目的を持ってデザインした人にしかできないことです。

目的を持ち、成果を確認し、反省し、次に活かす。この反復が多いほど、上達は早くなります。

どんな小さなことでも構いません。「こうするとどれくらい効果が出るかな?」と常に自分のデザインに目的を与えて、実験を繰り返してみてください。気づいた頃には、ライバルとの差が広がっているはずです。

Illustlatorのツールも勉強してるのに

SNSや検索して出てくる情報には「こうするとこの表現がつくれる!!」「簡単にこんな柄をつくる方法!!」といったものが多くあります。こういうものを見るのは楽しいですよね。私もたまに見たりしています。

ですが私も仕事で7年間デザインをしていますが、はっきりいって「ほぼ使いません!!」日常的に使えるものなんてほんのひとつまみです。

基本的なツールが使えるだけでまず困ることはありませんし、もし困ったとしてもその時に調べればすぐに解決できます。

なのでまずは、

・四角や円を描く・線を引く・テキストを入れる
・パスツールで複雑な曲線を描く
・クリッピングパスを使う(任意の形に写真などを切り抜くこと)
・色、グラデーションの調整・レイアウトの基本を押さえておく(並べる・揃える)

このあたりに慣れることに集中しましょう。

追加でいくつか「これも使えると便利!!」と言うものをご紹介します。

・ダイレクト選択ツール

ツールバーの上の方に配置してある上の方に謎の白い矢印があると思いますが、これはグループ化などを無視して、今触りたいものだけを触れるという矢印です。私も会社に入って初めて使いましたが、これは使い慣れて置くと制作がとても楽になります。四角形の角を選択したりすることで台形に変形できたりもするので、いろいろといじり倒してみてください。

・文字のカーニングや行間の調整

カーニングというのは「文字間隔」のことです。狭くしたり広くしたり、行の最後を揃えたりととても便利なツールです。これは制作する時に必ず使っています。図やイラスト、写真だけではなく、文字の配置、見せ方もデザインの出来を大きく左右するので文字だけのレイアウトで美しく見せる練習をしてみるのも良いかもしれません。

・ガイド

レイアウトをする上で重要な、補助線を引くツールです。これは「定規」を表示させ、定規からドラッグするとガイドを引くことができます。選択して上下左右に移動もできるので調整も簡単です。直線ツールや長方形グリッドツールとは別の扱いができる線で、ショートカットキーで簡単にロック、ロック解除ができ、レイアウトをする際は必ず使っています。もし円形や不定形のガイドが欲しいという際も、任意の図形を描いてから「ガイドを作成」を選ぶことでガイド化することができます。

・キー入力(移動数値の選択)

オブジェクトを選択して、少し移動したいという時に、あらかじめ数値を決めることができます。[環境設定→一般→キー入力]ここで移動したい数値(例えば1mmなど)を決めることができます。

・整列

オブジェクトを任意の場所に揃えたいという時に非常に便利です。ここで、整列には大きく2種類あるということに注意してください。

[選択範囲に整列]

自分が選択したオブジェクト(2つ以上)をどう揃えるかというものです。

[アートボードに整列]

アートボードに対して揃えるというものです。中央に整列すれば、アートボードの中心に移動し、端に整列すればそちらに移動します。「等間隔に分布」もとても便利なので、オブジェクトが多い時は活用してみてください。

あれもこれもできるようになりたい、という気持ちもあるかと思いますが、それはクライアントにとっては関係のないお話しです。

派手な技術よりも地味なバランス調整能力の方がデザインのクオリティに繋がりますし、なにより作業の効率化にもなります。

地味で地道な作業が、あなたを上達への近道です。

デザインなんて簡単だと思ってたのに

デザインは、能力の高い人ほどシンプルなものをつくる傾向にあるかもしれません。コンビニやチェーン店、有名ブランドのデザインもおおよそそのような人たちによるものなので、一見するとまちの中の目に付きやすいデザインがシンプルなために「簡単そう」と勘違いしてしまうのかもしれません。

ですが、実際は真逆です。

身近な例として、コンビニのセブンイレブンのロゴを見てみます。こちらのデザインは、ユニクロや楽天のロゴなどもつくっていることでも有名な佐藤可士和さんによるものです。

まずはその色から見てみましょう。

[セブンオレンジ]Challenge 挑戦。常に上昇、挑戦を続けようとする朝日をイメージした色。
[セブングリーン]Oasis 自然。オアシスの水辺に生きる生命のシンボルである緑を表現した色。
[セブンレッド]Passion 情熱。強い情熱、決意のシンボルである炎を表現した色。
※参照https://www.7andi.com/company/profile.html

この色になった理由はわかりました。では、なぜこの形、フォント、組み方になったのでしょうか?

残念ながらこれに関しては、一般公開されている情報はありません。

ですが、コンビニの場合、オリジナルの商品も多くあるので、それぞれのパッケージに印刷したり、制服やサインなど、あらゆる場面への展開も想定しなければいけません。

おそらく、理由がないわけではなく、この場合は「理由」よりも「機能」が上回ったのだと考えられます。

佐藤可士和さんは1つのロゴに300案以上の提案をすることもある方です。使用用途が多い場合、どれが一番、クライアントにとって良い形なのか、見たり合わせたりしながら確認する方が確実です。

ちょっと極端な例を出してしまいましたが、こうやってロゴが決まるまでの流れを想像するだけでも、「簡単そう」ではなさそう、ということは何となく理解していただけるかと思います。

また、上記の例は商品数が多いコンビニのロゴだから良いのであって、どんなクライアントに対しても最適であるとは限りません。

例えば、あなたが個人経営のお店のお客さんだったとして、

A.[理由]「このロゴは〇〇なお店にしたかったのでこのような形になりました」

B.[機能]「このロゴは看板や商品のパッケージに使いやすかったからこれにしました」

と、どちらの説明がこれから伸びそうなお店だと感じますか?

私は、初期は「A」を優先し、成長してきたら「B」も視野に入れる、というのが一つの回答だと考えています。

デザインはシンプルだからといって理由が薄いとは限りません。むしろ、シンプルになるほど理由が足りていなければいけません。

試しに、あなたがセブンイレブンのロゴを制作したデザイナーだと想定して、クライアントに採用されるためにこのロゴの解説をしている場面を想像してみてください。頭の中のあなたは、どのようにしてクライアントに提案をしているでしょうか。

トップレベルの人と、いきなり同じようなことができるようになる必要はありません。ですが、そのような人たちがどのような方法を取っているのかを調べたり、想像することは自分の武器をつくるためにはとても大切です。

地道にコツコツと、一歩ずつ確実に「クライアントに採用される方法」を、あなたの中に蓄積していきましょう。

プロのデザインを参考にしているのに

なんでもかんでもオリジナルにこだわらずに、人のデザインを参考にしてつくることは時短につながります。それでも「思ったようなデザインにならない」ということも多いと思います。

なぜそうなるかというと、多くの場合はそのデザインの「何を参考にしているか」が間違っているからです。

例えばロゴの場合、あなたが「参考のデザインのような雰囲気でつくりたい」と考えていると仮定します。全く同じロゴにするのは流石に盗作になりますが、ではここでいう「雰囲気」とは何を指すのでしょうか?色? 形?

もし参考にしているデザインについて、解説が出てくるようであればまずはそれを調べてみましょう。どのような理由でそのような完成形になったのか、それを知ることができればマネもしやすくなります。

ですが、前項でもお話したように、全てを公開しているところはほとんどありません。基本的には自分で推測し、それらを言語化する必要があります。

こちらも同じくセブンイレブンを例に見てみます。

例えば、どのフォントを使用しているのか(既成なのかオリジナルなのか)。

これはフォント検索のツールを調べて使えばそれに近いものを探してくれます。

色は見たままですね。

理由もわかるのであれば調べておきましょう。もしなかったとしても、別のロゴを調べて「赤の理由はこれ」「緑の理由はこれ」といろいろ探ってみましょう。このあたりは比較的出てくる内容だと思います。

他にも構成を見てみます。

基本的には文字の先端が尖っています。そしてパーツ同士は白線で区切られています。この場合、白線の「太さ」に注目してみてください。これが細かったり太かったりすると、それだけでイメージは変わってきます。

そして、このロゴの場合は日本語が含まれていません。参考にしているけど、自分がつくろうとしているのは日本語名のロゴだ、という時には使用するフォントをより慎重に検討しなければいけません。

さらに、日本語はややこしく、ひらがな、カタカナ、漢字、もしくは混合など、状況によってはとても複雑になるので、参考にしているものが英字だとマネようにもマネできないという場合も大いにあり得ます。

どうしてもできない場合は、1つ2つの参考にこだわらず、つくろうとしているものに近い条件のものをたくさん集めてから再度チャレンジしてみましょう。

今お話ししたことができるだけでも、

「このロゴは、あなた(クライアント)の経営理念が〇〇なので・・・」「文字は〇〇なのでこの書体にしました」「色には〇〇という想いを込めました」「構成は〇〇にすることで、このような場面で使用できます」

こんな感じになります。

ちょっと良い提案ができそうな気がしてきませんか?

さいごに

「デザインが上達しない人の特徴」はいかがだったでしょうか。もしあなたに当てはまっているものがあれば、今回お伝えした内容を試してみてください。

上達への一番の近道である「師匠を持つこと」のメリットとデメリット

この先は有料ページになります。

内容は

上達への一番の近道である「師匠を持つこと」のメリットとデメリット

です。

約6,000字で解説しています。

私は4年間、デザイン会社に勤めていました。中堅社員がいなかったので、社長が私の師匠にあたります。

私個人は、幸いにも結果的には上達できたと実感しているのですが、ではデザイン会社に就職すれば、デザイナーを師匠に持てば、誰もが同じように上達できるか、と言われると不安定な要素が多過ぎて何とも言えませんが、私の経験談を元に、ある程度普遍的な部分を、メリットとデメリットとしてまとめてみました。

書きたいことが出てきたら追加もしていく予定です。

続きが気になる方や、もし今回の記事が役に立った! と感じた方は、¥300ですので投げ銭感覚で購入していただけると励みになります。

ご覧いただきありがとうございました。


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【デザインが上達しない人の特徴】【上達への一番の近道である「師匠を持つこと」のメリットとデメリット】

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ユウイチ

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ユウイチ

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