■ はじめに。「眠りから抜け出せない」のは弱さじゃない
15時間眠らないと回復しない。これはもはや簡単な「過眠」の範囲を超えています。こんなに眠る自分を悪く思ってしまう方もいるでしょうが、これは心や体が「いっぱいいっぱい」になったさけに、スイッチを切ってしまったための「押されるような自然反応」です。
■ 「手放して休む」ことの難しさについて
一般的な表現では「ゆっくりしていいんだよ」と言われても、その「休むこと」自体が罪悪感や無能感を呼び起こしてしまう人がいます。
それは、むかしから「頑張るのが美徳」と教えられてきた人や、過去に精神的な「通らなければ越えられない」経験をしてきた人にとっては特に重い負担になります。
■ 「なぜ働くのか」の実態
やめた方が楽なのは分かっているのに、やめられない。 それは責任感でも、仲間思いでも、または「仕事は守り抜けなければならない」という戦闘本能でもあります。
「生きているから勝手に未来を任されている」この心態は、ひどく下向いている時でさえ、この世界と自分とのコネクションを繰り続けている。そのことを、ここでひとたび意識しておきたいのです。
■ こんな病を抱えながら「目標を見つけたい」と願う人へ
生き抜くのがしんどいのに、まだ「もっとましな自分でいたい」と願っている。 そのこと自体が、あなたがあなたを課役負っていない身を感じている証明です。
それは美徳でも正しさでもなく、ただ「想い」でしかないのに、その想いがこれほどの負担をここまで続けてきた。その想いに、ここから先は「味方を提示する」という形で応えたいと思います。