すべての事件の責任は僕が取ります。僕がすべて指示をしました。
土下座して地面に額を擦り付けている時の屈辱を知っているか?質問責めにあいながら、俺の責任でもなんでもないのに俺は謝らなければならない。時々記者がせせら笑う。「どうしてそんなことをしようと思ったんですか?」「どうしてこんな事態になったのですか?」「お金が足りなかったんですか?」
あいつの声が蘇る、「知らねえよって言えばいいじゃん。だって知らないんでしょ?じゃあそう言えばいいじゃない。本当、そういうところダサいよね!」
この場にいたら殺してやるのに。あの女は逃げるのがうまい。俺が殺す前にさっさと自殺しやがった。
遺書には「彼は悪くないです」とご丁寧に走り書き。
そんなわけない。すべて演出だ。あの女はそういう女だ。