
はじめに
「もう、これ以上自分を責めないでください。」
毎日ダイエットに励んで、運動して、食事も我慢して…。なのに、なぜか痩せない。結果が出ないどころか、どんどん気持ちが沈んで、鏡に映る自分を見てはため息をついていませんか?
実は私も、かつてまったく同じ道を歩んでいました。朝はスムージーだけ、夜は炭水化物抜き、週3でジムに通って…。でも、ある日ふと気づいたんです。**「これ、ずっと続けられるわけないじゃん」**と。
そんなある時、何気なく出会ったある言葉が、すべてを変えました。それが――**「努力しない努力をしよう」**という考え方でした。
え?どういうこと?と思いますよね。でも、この一言が私の中の“根性”信仰を溶かし、代わりに“習慣”という柔らかで優しい力に変わっていったんです。
この本では、「頑張ってるのに痩せない」すべての人へ、「もう努力しなくていい」という選択肢をお届けします。努力で痩せようとするのは、例えるなら「毎日気合いで早起きする」ようなもの。一時はできても、続きません。でも、目覚まし時計をベッドから離れたところに置いたら?自然と立ち上がる。こうした“小さな仕組み”こそが、続くカギだったのです。
あなたはもう十分に頑張ってきました。次は「頑張らないことで結果が出る」方法を試してみませんか?
この本では、痩せる人が当たり前のように取り入れている“習慣”を、心理学や行動科学の視点からも交えて、わかりやすく解説していきます。
我慢も、禁欲も、ルールづくしのダイエットも、もういらない。ただ、日々の「ちょっとした選択」を変えるだけ。
あなたの明日は、今日の小さな選択から変わります。この本が、その第一歩になりますように。
📘第1章:痩せない理由は「頑張りすぎ」だった
「ちゃんと努力しているのに、どうして痩せないの?」
そんな声を、何度も聞いてきました。朝から糖質制限、夜はサラダだけ。筋トレも続けている。それなのに、数字は動かず、心だけが疲れていく。
この章では、なぜ一生懸命努力しているのに痩せないのか?そして、「努力」そのものが痩せない原因になっている可能性について掘り下げます。
■1. “やる気”が長続きしない本当の理由
まず大前提として、人間は「意志の力」だけでは行動を継続できない生き物です。
たとえば、こんな経験はありませんか?