ミニスカアラサー処女刑事、コスプレイベント潜入!仮面の殺人者を追え

ミニスカアラサー処女刑事、コスプレイベント潜入!仮面の殺人者を追え

Yamato、AIマネタイズ

Yamato、AIマネタイズ

目次

主な登場人物:

  • 水野 真由美(30):主人公。身長180cm、白のミニスカポリス姿で潜入する敏腕刑事。空手経験者で高い戦闘能力を持つ。身長180cm体重75kgB95cmW65cmH105cm座高103cm股下77cm太もも周り67cm
  • 北島 夏希(29):情報分析担当。真由美の友人であり捜査サポート役。
  • 桐谷 シオン(26):人気コスプレイヤー。ターゲットとなる人物の一人。何かを隠している様子。
  • 仮面の男:殺人事件の現場にたびたび現れる謎の存在。正体不明。

プロローグ:幕張の夜と仮面の殺人者

――午後9時12分/幕張メッセ・控室裏通路

深夜のイベント会場。誰もいないはずのバックヤードに、静かに“足音”が響いた。

「……来てしまったのね」

コスプレイヤーと思しき女性が、震える手でスマホを構える。

だが、その前に現れたのは“黒いフルフェイスの仮面”を被った何者か――

「やめて……近づかないで……!」

悲鳴とともに、会場の灯が落ちた。

仮面の男は、彼女に何かを囁いた――「“君も、罪を被る覚悟はあるか?”」

そして、刃が振り下ろされた。

第1章:潜入!コスプレイベント

午前7時45分/警視庁・特殊捜査課

白いミニスカスーツに黒のインナー、長身の女性刑事がフロアに現れる。

「今日の任務、かなり派手になるわね」

水野真由美(30)。通称“ミニスカアラサー刑事”。彼女は今日、幕張で行われる大規模コスプレイベントに潜入する任務を与えられていた。

先日のコスプレイベントで発生した連続殺人事件。犯人は現場で必ず“仮面の男”の姿をしていたという。目撃者はいるが、誰も顔を見ていない。

「真由美、これが今回のターゲット。桐谷シオン。人気コスプレイヤーだけど、殺された被害者2人とSNSで親しかった形跡がある」

捜査課のモニターに、シオンの画像が映る。猫耳メイド服、セーラー戦士、軍服スタイル――彼女は毎回、完璧な変身を遂げてファンを魅了している。

「彼女が“次の標的”か、“黒幕”かはわからない。ただ、今夜のイベントに彼女も出演予定よ」

真由美はコクリと頷いた。

午後2時15分/幕張メッセ・控室

白の警察官コスチュームに身を包んだ真由美。ミニスカ、ブーツ、そして腰の手錠。

「こんな格好、捜査じゃなきゃ絶対しないけど……やるしかないわね」

胸元を軽く直しながら、真由美は控室を後にした。

会場には数百人のコスプレイヤーと観客たち。大音量の音楽、フラッシュの嵐。その中に、“仮面の男”が紛れているかもしれない。

午後3時/イベント会場内・撮影ブースエリア

「わぁー! 本物の婦警さんみたい!」「その脚線美、最高です!」

観客たちに囲まれながらも、真由美の視線は常に警戒を怠らない。

そのとき――

「次の撮影ステージ、桐谷シオンさん入りまーす!」

拍手の中、セクシーな軍服姿のシオンが登場した。

だが、その後方に不自然に立つ、黒ずくめのフルフェイス仮面の男。

「……いたわね」

真由美の瞳が鋭くなる。

だが、男の姿は一瞬にして観客の波に紛れて消えた。

午後3時20分/ステージ裏の控えエリア

「シオンさん、少しお時間よろしいですか? 取材です」

そう声をかけた真由美。だがシオンは警戒を強めていた。

「……あの、私、今、急いでて」

――そのとき、控室の裏で“爆竹音”が鳴った。

観客が騒ぎ始める。真由美が振り向いた瞬間、誰かが彼女を後ろから突き飛ばした!

「くっ――!」

倒れこむ瞬間、男の腕が見えた。仮面の男――!

しかし、すぐに逃走。

「逃がすかッ!」

白いミニスカスーツのまま、真由美は人混みをかき分けて追跡を開始!

狭い通路、機材の間をすり抜け、真由美の脚が唸る!

「ッらぁあ!!」

跳び蹴り――空中で大きく開脚し、回転しながら男の背中へハイキックを放つ!

だが、仮面の男は回避。物陰に飛び込み、すぐさま煙幕弾を展開!

視界を奪われる中、真由美の耳に男の声だけが残った。

「正義の仮面を被る者が、一番、罪深いんだよ」

――男は消えた。

「……ただの変質者じゃないわね。目的がある」

真由美は手袋をはめ直し、もう一度ステージへと向かう。

「この仮面の男、絶対に私の脚で捕まえてみせる……!」

第2章「仮面の男の挑発、そして――倒された真由美」

午後4時15分/イベント会場・サイドエリア

観客の熱気に包まれる中、真由美は仮面の男の残した煙幕の痕跡を辿っていた。

「どこに逃げたの……?」

会場裏の廊下、警備スタッフの目の届かない場所。そこに、舞台裏専用の緊急通路があることを、真由美は北島夏希からの情報で掴んでいた。

「夏希、例の裏搬入口、もう一度監視カメラで確認して。仮面の男、そっちへ逃げた可能性が高いわ」

《了解、映像回す。あっ、今……いた! 映像右奥――スモークに紛れて、白い箱の後ろに人影!》

「行く!」

真由美は会場を抜け、裏の通路へと駆け出した。

午後4時20分/会場裏・緊急通路

足音だけが響く長いコンクリートの通路。物陰に身を潜めるには絶好のポイントだった。

真由美は慎重に、そして静かに進む。

だが――

「――遅かったな」

その声と同時に、背後からスタンガンの閃光が閃いた!

「くっ!」

真由美はすぐさま反転――だが間に合わず、脇腹にスタンガンが命中!

「うっ、あ……ッ……!」

激しい電流が身体を駆け巡る。脚がもつれ、膝をつく真由美。

そのまま壁に背を預けるように倒れ込み、ブーツの先で男の足元を狙うも――

「甘い」

男は真由美の足を掴み、力任せに地面に叩きつけた。

バンッ!

「ぐ……ッ!」

仰向けに倒れた真由美の顔に、男の仮面が迫る。

「綺麗な顔だな……この顔も、“仮面”でしかないんだろ? 正義の女ってやつの」

「……何が……言いたいの……」

「正義はいつも偽善だ。俺の計画に“お前ら”はいらない」

そのまま、男は真由美の顔を覗き込むと、ポケットから何かを取り出し――

白い紙片。そこには、血文字のような赤でこう書かれていた。

『3人目は、今夜“光の間”で死ぬ』

「次の犠牲者……っ!」

だがその言葉を最後に、仮面の男はスモーク弾を床に投げつけ、姿を消した。

午後4時40分/幕張メッセ・控室(救護エリア)

「――目、覚めた?」

微かな声に、真由美は目を開けた。

「……夏希……?」

北島夏希が、心配そうに真由美を覗き込んでいた。

「イベントスタッフが倒れてるあなたを見つけて、救護室に連れてきたって。でも仮面の男はやっぱり逃げたわ」

真由美は身体を起こそうとするが、腹部に痛みが走る。

「スタンガンと、投げ技……見事に決められたわね。あいつ、戦闘訓練受けてる。素人じゃない」

「むしろ、警察関係者の可能性もある。情報の精度も高いし、私の動きも読まれてた」

夏希は頷くと、持ってきたタブレットを見せた。

「“光の間”っていうのは、今日のイベントのラストステージ。照明演出がすごいからそう呼ばれてるらしい」

「つまり、次の殺人は“観客が見ている目の前”で起きる……」

真由美は顔を上げた。

「……もう、失敗は許されない」

午後5時45分/ステージ裏・光の間前

真由美は、改めて身支度を整え、イベントラストのエリア「光の間」へ向かった。

ミニスカスーツの裾を軽く整え、両脚を動かして感覚を確かめる。

「……いける」

その姿は、まるでこれから“舞台”に立つ女優のようだった。

「犯人が殺人を“演出”として選んだ以上……そのステージで終わらせてあげる」

第3章「照明の中の凶刃、仮面の男が再び舞台に立つ」

午後6時10分/幕張メッセ・光の間ステージ

ラストイベントの始まりを告げるファンファーレが鳴る。

この会場最大の演出――レーザー照明と音響効果に包まれた“光の間”。

そのステージ中央に、人気コスプレイヤーたちが次々と登壇していく。

なかでも大歓声に包まれながら現れたのは、軍服風のコスチュームを纏った――桐谷シオンだった。

「まるで主役ね……」

会場端からステージを見守る真由美は、小さく呟いた。

視線は観客席をくまなく走査する。

(ここで奴が動く。第三の殺人が起きるとすれば――今しかない)

そのときだった。

「シオンさん! ステージ左側に動くな、ってスタッフが……!」

スタッフに扮した誰かが、ステージ裏でシオンに近づく。

その口調。歩き方。黒い手袋――

(違う! スタッフじゃない――あれは!)

真由美は即座にステージ裏のスロープを駆け上がる。

「やめなさいッ!!」

その叫びと同時に、男のポケットから銀のナイフが抜かれた!

「――もう、止まれないんだよ」

仮面の男がつぶやく。

シオンが悲鳴を上げる瞬間――!

「はああぁッ!!」

白いミニスカの裾が風を切り、真由美が飛び込む!

跳び蹴り!

ステージ上、観客の視線の中、仮面の男の腹部に真由美のブーツが突き刺さる!

「うぐっ……!」

ステージ照明が一瞬フラッシュ。衝撃で仮面の男が後方へ吹き飛ぶ――

が、その瞬間、男は投げナイフを足元から抜き、真由美へ向けて投擲!

「ッく――!」

咄嗟に横へ跳ぶ真由美。そのナイフはステージ奥の幕に突き刺さり、炎が走る。

スモークと火花――照明が落ちる――

大混乱の中、仮面の男は再び逃走!

午後6時25分/会場外搬入口付近

「逃がさない……!」

真由美は全力で走る。太腿の筋肉が悲鳴をあげても、止まらない。

薄暗い非常口の階段。仮面の男がこちらを見返る。

「やっぱり……キミとは、一度決着をつけておきたいと思ってた」

「私もよ。あんたの“演出”、ここで幕引きにさせてもらう!」

真由美は戦闘態勢に入る。ブーツのつま先を内側に滑らせ、構えた。

仮面の男も、ナイフを捨て、拳を握る。

――素手の勝負。

「来い」

「言われなくてもッ!!」

真由美、先制のハイキック!

しかし、男は紙一重でかわす。逆にカウンターの肘を狙う――

だが!

真由美は身体をねじって空中回転――後ろ回し蹴り!

「うぐっ……!」

男の肩に命中! だが、倒れない。

「っ……お前、本物の戦士だな……」

「“正義の仮面”って言ってたわね。なら、私は――その仮面を引き剥がす者よ!」

再び接近。

男のローキックをブーツで払い、真由美は低姿勢から飛び上がり――

踵落とし!

仮面の男の仮面が割れる。床に落ちたその仮面の下――

顔が見えた。

(この顔……どこかで……)

「お前、まさか……警視庁の……?」

男の顔は、行方不明となっていた元公安部の男・岩井隼人だった。

「なるほど……公安が関わってるなら、この事件、根が深いわね……!」

そのとき、背後から複数の足音。

SP風の黒服たちが押し寄せ、真由美と岩井の間に割って入る。

「引け、これは“計画”の一部だ」

「何ですって……!?」

男は連れて行かれる――その手前、真由美に一言だけ告げた。

「“もう一つの仮面”に気をつけろ……君の中にも、それがある」

午後6時50分/警視庁へ向かう車中

「公安が、コスプレイベントの裏で“別の計画”を進めていた……?」

真由美の表情に、困惑と怒りが混ざっていた。

仮面の男――岩井は何を知っていたのか。そして、「もう一つの仮面」とは何を指すのか。

(次は、“仮面”の正体を暴く。舞台は、まだ終わらない――)

第4章「拘束された真由美、密室の暗号」

午後8時10分/都内某所・廃ビル地下

「……っ」

暗闇の中で、真由美はゆっくりと目を覚ました。

口元には布。両手は後ろ手に縛られ、身体は椅子に縛り付けられている。

(どこ……? いつの間に……!?)

直前の記憶――警視庁へ戻る車の中で、隣の警官が渡してきた水を口にした。だが、その直後に意識が――

(あの警官……“公安”の名札を付けてた)

つまり、公安の一部がこの事件に何らかの形で関与している。そして、自分は“消される側”に選ばれたということだ。

「ようやく起きたか。さすが特捜のエース、気絶してても威圧感があるな」

聞こえてきたのは低くくぐもった男の声。姿は見えないが、背後にいるらしい。

「誰……?」

「名乗る必要はない。ただ、“真実”に近づきすぎた刑事は処理される。それだけだ」

「……公安がこの事件の背後にいるのね。岩井隼人はあんたたちの駒?」

「違うな。奴は“真相に気づいた愚か者”だ。排除したかったが、お前が邪魔をした」

バンッ!

目の前のライトが点いた。

白熱電球の光の下、狭いコンクリートの密室。その中央に、椅子に縛られた真由美がいた。

脚は足元でまとめて縛られ、ミニスカスーツの裾が少し乱れている。だが、彼女の目は決して怯えていなかった。

「“もう一つの仮面”……それが、この施設で進めてる計画と関係あるんでしょ?」

男が一瞬、動きを止めた。

「……言ってはいけない名前を口にしたな。誰に聞いた?」

「岩井。彼は仮面を割って、私に警告した。つまり、まだ間に合うってことよね」

「フン……だが、ここから出る術はない。お前には“消えて”もらう」

男は部屋を出る扉を開け、背を向けた――

その瞬間。

真由美の瞳が鋭くなった。

(今しかない――!)

午後8時18分/同・密室内

真由美は、脚を交差させながら縛めの緩みを確認する。

(右足首の結束が甘い……警官ごっこで学んだ程度ね)

椅子を倒す音を立てないように体重を移動――

カチャン。

足元の結束がほどけた。

(今度は……この腕!)

苦しげに身体をよじらせる。その拍子に、ジャケットの内ポケットに仕込んだヘアピン型ロックピックが落ちる。

(よし……!)

器用に指を動かし、手錠の金具に押し込む。

カチャ――

両腕の自由を取り戻した瞬間、彼女は椅子から転がるように立ち上がった。

そのとき、警報音――

「逃げた!? あの女、縛りを解いたのか!」

外からの怒号が響く。

だが、真由美の動きは早かった。ブーツのヒールで扉のロックを蹴破り、通路へと飛び出す!

「待てェッ!!」

複数の男たちが背後から追ってくる。

「“もう一つの仮面”――それを止めるまでは、絶対に負けられない!」

狭い通路で1人目の男が飛びかかるが、真由美は即座にスライディング回避からの足払い!

「ぐはっ!」

さらに、2人目の男の拳を肩で受け流し――

「お返しよ!」

回転ハイキック!

ブーツの踵が男の顎に直撃し、倒れる!

「こっちは1人でも、止まらないわよッ!」

午後8時30分/ビル外・廃倉庫裏

どうにか外へ脱出した真由美は、通報と共に北島夏希へ通信を入れる。

《真由美!? 今どこ!?》

「拉致されて、今、廃ビルの地下から脱出したところ。公安の一部が動いてる。コードネームは“仮面Ω”」

《“仮面Ω”……公安極秘プロジェクトの噂よ。正式な記録すら残ってない……》

「私は生きてる。まだこの事件、終わってないわ」

第5章「仮面Ωと消された記録、もう一人の“仮面の殺人者”」

午後10時00分/都内某所・公安局地下保管庫(非公式アクセス)

「このデータ、“消されたはずの記録”よ」

北島夏希は、警視庁のデータベースに偽装された裏ファイルを真由美に提示した。

ホログラムに浮かび上がる、タイトル。

【極秘計画:仮面Ω(オメガ)】

内容はこうだった。

――公安の一部が進めていた極秘プロジェクト。標的は「大衆の感情をコントロールする」こと。対象者に“恐怖”や“正義”といった心理を強く植え付け、事件・演出を通して扇動する。

その“実験場”として選ばれたのが、今回のコスプレイベントだった。

「観客に“仮面の殺人者”を見せつけ、SNSで拡散させて世論誘導……そんなバカなことを、国家が?」

真由美の声に怒りが滲む。

「でもね、これ……おかしいの。プログラムの操作ログに、“岩井隼人”以外のIDが使われてる」

「つまり、岩井は“全ての実行犯”じゃない。もう一人、いるのよ」

――“もう一人の仮面”岩井があれほど警告した、その存在。

午後11時10分/都内・廃工場跡

岩井隼人――仮面の男として拘束された彼は、極秘裏に監禁されていた。だが、ある協力者の手引きで、一時的に外へ出ることに成功。

真由美は、彼の姿を直接見た。

「……よく生きてたわね」

「お前に蹴り倒された時より、スタンガンの方がマシだったよ」

「答えて。仮面Ωは誰の指示で動いていたの? “もう一人”は誰?」

岩井は目を伏せる。そして静かに口を開いた。

「俺が潜入した目的は、“プロジェクトの暴走を止める”ことだった。だが、その時点で指揮を執っていたのはもう、公安の枠を超えた存在だった」

「超えた……?」

「内部の人間を装っていたが、正体は――**政府と企業をまたぐ情報操作組織“ORGA(オルガ)”**の一員だった」

真由美の目が見開かれる。

「“仮面Ω”は、その“演出”を担当していた。殺人も、暴動も、“実験結果”の一部」

「まさか……今も、それが続いてるってこと?」

岩井は頷く。

「そして、奴は今夜もイベントに現れる。“仮面の殺人者”として」

深夜0時00分/コスプレイベント・シークレットパーティ会場

イベント終了後、関係者限定で開かれる「シークレットパーティ」。会場には限られたVIPやスポンサー、人気レイヤーたちだけが集う。

だが――そこにまた、“仮面の殺人者”が現れる。

(ここで、また殺人が起きれば……それが真の“完成品”になる)

真由美は再び、新たな衣装で潜入する。今回は、黒いボディスーツと白のミニスカートを組み合わせた“公安風スーツコス”。脚線を強調するようなハイヒールブーツ。そして腰には模造拳銃。

「仮面の殺人者を、私が終わらせる」

午前0時45分/会場2階・VIPホール

軽快なBGMが流れる中、パーティは進行していた。

だがその時――突然、停電。

「えっ!?」「なに……?」

ざわつく会場に、静かに足音が響く。

そして、照明が再点灯。

舞台中央に――**“もう一人の仮面の男”**が立っていた。

真由美が叫ぶ。

「全員、下がって!! そいつが“本物”よ!!」

観客が悲鳴を上げて逃げ惑う中、仮面の男がナイフを抜く。

だが、真由美の身体はすでに動いていた。

「――終わりにしましょう!」

走り込みながらの開脚跳び蹴り!

仮面の男の胸部にブーツが突き刺さり、吹き飛ぶ!

だが、起き上がるその身体――

(この動き……あのときの“最初の犯人”と違う。こいつは、鍛えられてる)

真由美が警戒する間もなく、男は手にしたスモーク弾を爆発!

視界が遮られ、パーティ会場が混乱する中――仮面の男は、静かに退場した。

「逃がした……でも、顔は見えた」

真由美は逃走ルートの先に、**公安庁内の特別警護担当・榊涼真(さかき・りょうま)**の姿を確認していた。

(内部にいた……!)

第6章「公安の仮面、そして真由美への最後通告」

午前1時30分/警視庁 特殊捜査課・第3会議室

「――君の行動は、明らかに越権行為だ」

冷たい声が響く中、会議室に詰め寄っていたのは公安庁・警備第七課長、**榊涼真(さかき・りょうま)**だった。

長身で引き締まったスーツ姿、そして鋭い眼差し。彼こそが、“もう一人の仮面の男”として真由美の目の前に立っていた人物。

「……あの時、ナイフを手にしたあなたを、私は見た」

「それは“訓練”の一環だ。仮面Ω計画は公安庁が正式に認可した“群集心理制御実験”だ」

「人を殺す“演出”が? 被害者が3人も出ているのよ」

榊は首を振る。

「すべて“自発的な参加”による犠牲だった。我々は協力者の“選定”を誤っただけだ」

「あなたは仮面を被って、何を“演じて”いるの?」

「国家の未来だよ、刑事・水野。混乱を制御し、敵対世論を排除する。そのために“民衆の恐怖と正義”を操作する必要がある。……正義は、“創られる”ものなんだ」

真由美は立ち上がる。白のミニスカートが揺れる。

「私は、そういう正義には屈しない」

榊の視線が鋭くなる。

「ならば、命令を下す。“水野真由美、今回の一連の捜査から即時撤退せよ”」

「……」

「命令に背くなら、君の立場は危うくなる。……処分も辞さない」

真由美は一瞬、唇を噛んだ。

しかし――迷いはすぐに消える。

「処分は構わないわ。でも、私の目で“本当の仮面”を暴くまでは――辞めない」

榊は目を細めた。

「……愚かだな。君一人で何ができる」

「一人じゃないわ。仲間がいる」

午前2時10分/警視庁・資料保管室(非公式アクセス)

「処分覚悟……マジでやるつもりね、真由美」

北島夏希が、データ端末を接続しながら言った。

「“仮面Ω”の拠点とされている施設を突き止めた。表向きは都内のVR研究施設」

「そこが最終ステージ……」

真由美は立ち上がる。

「準備して、今夜中に突入する」

午前3時00分/都内某所・旧VR研究施設(仮面Ω拠点)

かつて“体感操作”を研究していたとされる企業施設。現在は閉鎖され、表向きは廃墟。

だが、内部は完全な“演出空間”に変貌していた。

天井を這うレーザー、鏡張りの壁、スピーカーから流れる心拍音――

そして、奥へ進むと現れるステージ。

その中央に、“最後の仮面の男”が現れる。

「……来たか」

仮面の下の声は、榊涼真ではなかった。

「あなた……誰?」

「俺は、**“初期の仮面Ω”のプロトタイプ。岩井が知っていた“最初の演者”だ」「榊も、公安も、皆“自分が支配者”だと思ってる。だが本当は……俺たち全員、“演じさせられてる”だけなんだよ」

真由美は静かに構える。

「ならその“脚本”、ここで終わらせてあげる」

ステージ上――最後の戦い

仮面の男、真由美へ飛びかかる!

が――真由美は滑るように横へステップ!

「はああッ!」

回転ハイキック!

仮面が砕ける。

顔が露わになった――それは、**以前に死亡したとされていた関係者、失踪レイヤー・月森零士(つきもり・れいじ)**だった。

「まさか……生きていたの?」

「死んだことにしてもらったのさ。仮面Ωに人生を“捧げた”からな」

彼は言った。

「演じることが全てだった。だからこそ、死よりもこの舞台を選んだ」

そして、静かに意識を失う。

午前4時00分/警視庁

事件は終わった。仮面Ω計画は表沙汰にはならず、“過激なファンによる事件”として処理された。

だが――

「……“仮面”はまだ、終わってない」

真由美は窓越しに夜明け前の街を見つめていた。

榊は処分されず、むしろ“昇進”という処理を受けていた。

(演出は続いている)

だが彼女は、ミニスカスーツを着て、今日も現場に出る。

「私は私のやり方で、“本当の正義”を貫く」

最終章「仮面の終幕、そして真由美の選択」

午前5時10分/警視庁 特殊捜査課・屋上

薄明の空。東京の街が青白く染まりゆくなか、真由美は静かに屋上へと足を運んだ。

白のミニスカスーツに身を包み、風になびく黒髪。

その姿は、何も変わっていないように見えたが――心の内では、すべてが“終わった”ことを理解していた。

背後から足音。北島夏希が静かに近づく。

「……榊の処分、やっぱり下らなかったね」

「わかってた。彼らは“正義の演出家”を切り捨てることはしない」

「真由美は、どうするの? 本庁はあなたの処分を“保留”にしたまま。つまり――選べる」

真由美は小さく笑った。

「処分されない“ご褒美”として沈黙を選ぶ気はないわ。でも、“戦う場所”がなくなるのは困る。私は、刑事として生きたい」

「……戻るの?」

「ううん」

そう言って、真由美は手にしていた一枚の“仮面”を差し出した。

それは、仮面Ω計画で使われていた“白銀の仮面”。

「これはもう終わった。でも、これを被ってたのは何も彼らだけじゃない。公安も、上層部も、私たちも――“見たいものしか見ない仮面”を被ってたのかもね」

「じゃあ、これからどうするの?」

真由美は振り返り、夏希に笑顔を見せた。

「本当の顔で、現場に立つの。正義を、作るんじゃなくて、守るために。この脚で、まだまだ蹴飛ばす相手がいるんだから」

午前6時00分/警視庁・本庁舎前

出勤する職員たちの中、ひときわ目を引く姿があった。

ミニスカスーツに白いブーツの長身女性――水野真由美。その姿は相変わらずだが、どこかしなやかな強さを纏っていた。

誰もが思う。「なぜ彼女は、あのスタイルを続けるのか」と。

だが彼女はただ、まっすぐ前を向いて歩く。

それが“正義”に対する、彼女なりの覚悟。

ラストシーン/都内の新たな事件現場

「水野警部補、現場確認お願いします」

「了解。……さっそく仮面の仕業かしらね?」

彼女はスカートの裾を整え、ブーツを軽く鳴らす。

事件は終わらない。仮面もまた、新しい形で現れるだろう。

だがそのたびに、彼女は立ち向かう。

ミニスカアラサー刑事――水野真由美。

“真実”と“正義”の名のもとに、彼女は闘い続ける。

― 完 ―


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