手軽に運動ができることから、継続しやすいEMS腹筋ベルトですが、日本メーカー、海外メーカーから様々な商品が販売されています。
私の意見としては、基本的には日本製・国内メーカー製の製品を選ぶ方が安全で確実だと考えています。
高い技術力が背景にあり、商品自体の価格は高めですが、長く使い続けるという意味でも、国内メーカー製品はコスパが高いと判断します。
本記事では日本メーカー、海外メーカーそれぞれについて、メーカーの紹介及び展開する商品ラインナップとその特徴を紹介していきます。
日本メーカーのEMSベルト
まずは、日本の各メーカーの紹介及び展開する商品ラインナップとその特徴を紹介します。
本記事で紹介する以外にも多くのメーカーがありますが、本記事ではMTG、マクセル、パナソニック、東レ、ライザップ、TBCの6社について紹介します。
--①MTG
MTGは1996年1月に設立され、愛知県名古屋市に本社を置く美容機器と健康家電のメーカーであり、「SIXPAD」で一躍有名になった会社です。
MTGはEMSのトレーニング効果について40年以上研究を行っている京都大学の森谷敏夫名誉教授をはじめ、産官学の協力を得て研究を続けており、研究成果についても国際学会での発表や研究論文への掲載を積極的に行なっています。
また、プロサッカー選手のクリスティアーノ・ロナウド選手が開発に携わっていることも有名です。
MTGは「SIXPAD」のブランド名でEMSを販売しており、腹筋ベルトとしてはお腹周りを鍛えるAbs Beltと腹筋を集中的に鍛えるAbs fit2の2つのラインナップとなっています。
商品の特徴としては、筋肉に刺激を与える周波数を20Hzとし、継続して効率的なトレーニングを行えること、低周波数特有のピリピリとした痛みを感じにくいことを特徴としています。
また、充電式を採用しており、ボタン電池交換が不要であることと、非常に軽く、かつコードレスであることから持ち運びにも便利です。
アプリとの連携もでき、日々のトレーニングの記録ができることから、習慣化がしやすいことも商品の特徴といえます。
--②マクセル(旧日立マクセル)
マクセルは1960年9月にマクセル電気工業として設立された、京都府乙訓郡に本店を置く電池やデバイス、電気機械器具などの製造及び販売を行っている会社です。
日立製作所の子会社であった時期もあり、材料の調達や日立製作所にOEMで製品の供給を行なっています。
マクセルは「もてケア」というブランドでEMSを販売しており、腹筋ベルトとしては、4極プロフェッショナル、4極女性向けプロフェッショナル、4極スタンダードの3つのラインナップとなっています。
商品の特徴としては、筋肉に刺激を与える周波数を17.5Hzとし、筋肉の表層から深層の広い範囲の筋肉を刺激することとしていること、商品ラインナップのとおりトレーニングの強度や体型によって商品を選べることを特徴としています。
また、4極一体型となっており、電極面積が広いことも商品の特徴です。充電式を採用しており、非常に軽く、かつコードレスであることから持ち運びにも便利です。なお、アプリ等は準備されていませんが、日々のトレーニングは付属のトレーニングシートに記録することができます。
--③パナソニック
言わずと知れた大手電気メーカーです。
パナソニックはEMSトレーナーという腹筋ベルトを販売していましたが、現在は生産終了しています。AmazonやYahoo!ショッピングなどの通販サイトでは2021年2月時点においては購入可能となっています。
商品の特徴としては、通常のEMSモードだけでなく、ハイブリットEMSモードを備えており、ウォーキングや通勤をしながら使用することができることです。
独自のセンシング技術により筋肉が伸びたときに電気刺激をかけて筋肉を収縮させ、効率的にトレーニングすることができます。
他方、少し古いモデルということもあり、アプリ等がないため、トレーニングを継続させる仕組みは各自で工夫しなければならないことに注意が必要です。
--④東レ
東レは1926年1月に東洋レーヨンとして設立され、東京都中央区に本社を置く大手科学企業です。
パッドタイプのEMSであるトレリートを販売しています。商品の特徴としては、固定式ではなくパッドタイプのため気になる部分を集中してトレーニングできることが挙げられます。
他方、充電式ではなく電池式になっているため、電池の交換が必要になることと、周波数が5Hzから80Hzと幅があり、筋肉の張力の低下が速く継続して効率的なトレーニングが行うことが難しいことには注意が必要です。また、アプリ等がないため、トレーニングの習慣化は各自で工夫しなければならないことに注意が必要です。
--⑤ライザップ
ライザップは2003年4月に設立され、東京都新宿区に本社を置く健康食品やパーソナル・トレーニングジムを運営している企業です。
ライザップは「3D Shaper series」というブランドでEMSを販売しており、腹筋ベルトとしては、3D Coreを販売しています。
商品の特徴としては、腹直筋と腹斜筋をバランスよく刺激する8つのパッド構造であり、くびれ部分にも刺激が届きやすいことと、ポリリズムの刺激を実現しているため、電気刺激の予測がしにくく、毎日使っても飽き憎いことが挙げられます。
他方、充電式ではなく電池式になっているため、電池の交換が必要になることと、周波数が5Hzから80Hzと幅があり、筋肉の張力の低下が速いことから効率的なトレーニングが行うことが難しいことには注意が必要です。
また、アプリ等がないため、トレーニングの習慣化は各自で工夫しなければならないことに注意が必要です。
--⑥TBC
TBCは2003年4月に設立され、東京都新宿区に本社を置き、エステティックTBCやメンズTBCを日本全国で運営するエステティック最大手企業です。
TBCは、腹筋ベルトとしては、スレンダーパッド2 PROを販売しています。こちらの商品はシリーズ累計で70,000台の出荷を記録しています。
商品の特徴としては、TBCのサロンのボディシェイプコースの再現をはかっており、ボディシェイプコースと同様の位置に電極を配置、同様のパルスパターンとなっていることが挙げられます。
筋肉に刺激を与える周波数を20Hzとし、継続して効率的なトレーニングを行えることを特徴としています。
また、充電式を採用しており、ボタン電池交換が不要です。他方、アプリ等がないため、トレーニングの習慣化は各自で工夫しなければならないことに注意が必要です。
海外メーカーのEMSベルト
次に海外の各メーカーの紹介及び展開する商品ラインナップとその特徴を紹介します。本記事で紹介する以外にも多くのメーカーがありますが、本記事ではBMR、プライムダイレクト、アブトロニックの3社について紹介します。
--①BMR
BMR社はアイルランドにあるEMS機器のリーディング・カンパニーです。
BMR社は、腹筋ベルトとしては、スレンダートーンを販売しています。こちらの商品は全世界で販売されており、2018年12月にはシリーズ累計で1000万台を突破しています。
商品の特徴としては、人間工学に基づいたデザインを採用し、身体にフィットする使い心地であることを特徴としています。
ベルトで覆っている筋肉だけでなく、周辺の筋肉まで広範囲に引き締めることができるC.S.Iテクノロジーを採用しており、効率的にトレーニングできるとされています。
また、充電式を採用しており、ボタン電池交換が不要です。他方、アプリ等がないため、トレーニングの習慣化は各自で工夫しなければならないことに注意が必要です。
--②プライムダイレクト
プライムダイレクトは愛知県名古屋市に本社を置く通販会社ですが、プライムダイレクトからは海外製の腹筋ベルトであるバタフライアブスが販売されています。
商品の特徴としては、1分間に4200回の電気振動を実現していることと、またアメリカの医療機器を扱う政府機関であるFDAの基準をクリアしているとされており、品質の担保がされていることが挙げられます。
また、充電式を採用しており、ボタン電池交換が不要です。他方、他の製品に比べるとパッドは小型であり、広範囲への引き締めは期待できないことと、アプリ等がないため、トレーニングの習慣化は各自で工夫しなければならないことに注意が必要です。
--③アブトロニック
アブトロニックは、EMSのパイオニアであり、家庭用運動器具を扱うヘルス&ビューティブランドです。日本では2000年から販売しています。
腹筋ベルトとしては、アブトロニックX8という商品を販売しています。商品の特徴としては、腹直筋に集中的に働きかけることができる8パック型のデザインを採用しており、使用時間は1日10分という短時間でよいとされていることです。
他方、充電式ではなく電池式になっているため、電池の交換が必要になることと、アプリ等がないため、トレーニングの習慣化は各自で工夫しなければならないことに注意が必要です。
やはり日本製を選ぶべき?
海外製も有名製品の品質は優れており、海外製の品質が劣るとは一概には言い切れないものの、安価で無名の海外製については品質に懸念はあります。
例えば無名の中国メーカーですと、日本製の半分以下の値段でEMS腹筋ベルトを購入することも可能です。
ただし、日本製の品質は海外製の有名製品と比較しても高く、故障したときにも保証が受けられるといった費用対効果・安全面を総じて考えると、日本製の方が良いといえます。
腹筋ベルトはどこで買う?
腹筋ベルトについては都市型の大型店舗でないと品揃えは良くないことから、店舗で試着しての比較検討は難しいかもしれません。
そのため、ネットで購入を検討してみてはいかがでしょうか。