EMSは効率的にトレーニングできるものの、電気を筋肉に流すトレーニング機器であるため、使用上の注意点がいくつかあります。
EMS使用上の注意点、使用してはいけない人について解説していきます。
EMSの危険性や副作用・リスクについて
EMSを使用する前に、EMS影響やリスクについて理解しておきましょう。
注意せず使用すると起こり得るリスクは以下3点です。
- 低温やけど
- 下痢
- 肌のかぶれ
例えば、使い方によっては低温やけどをしてしまったり、使用の結果お通じが良くなりすぎて下痢になってしまったり、パッドによってかぶれてしまったりといったものが挙げられます。
--低温やけど
(出典:京都医療センター)
- 使用期間目安を守ること
- 純正パッドを使用すること
EMSのパッドやジェルシートは、通常1ヶ月程度で交換が必要です。
ランニングコストを抑えるために1ヶ月をオーバーして使用したり、純正品より安価な互換パッドや互換ジェルシートなどを購入してランニングコストを抑えたりする方も中にはいらっしゃると思います。
使用期限を超えたパッドやジェルシートの使用や互換パッドや互換ジェルシートの使用は低温やけどのリスクがあります。
パッドやジェルシートの交換期間を超えて使用する場合、粘着力が弱くなります。すると、パッド・ジェルシートと皮膚との接地面積が減少します。
EMSマシンから流れる電気は一定であるため、接地面積が減少すると、一部分に多くの電気が流れることとなります。
結果として、部分的な低温やけどをしてしまうといったことが考えられるのです。
また、安価な互換パッドや互換ジェルシートの場合、パッドやジェルそのものが熱くなってしまい、貼り付けている部分を低温やけどしてしまうといったことが考えられます。
--下痢
EMSを使うことでお通じが良くなったという口コミも散見されます。
これは、特に腹筋ベルト型のEMSの使用の口コミでよく見受けられるものです。
しかし、どのメーカー商品にも、EMSの使用によりお通じが改善されるといった記載はありません。
EMSは筋肉に電気刺激を与えるものであるため、副次的に胃や腸にも刺激を与えているものと考えられます。
お通じが良くなるだけであれば良いのですが、逆に下痢になってしまったという口コミもあるため、その点は注意する必要があります。
--パッドかぶれ
パッド部分については体に直接触れることになります。パッドがお肌に合わない場合、肌トラブルとなるリスクがある点に注意が必要です。
また、パッドの使用期限が切れている場合、パッドが劣化し、同様に肌トラブルとなるリスクがある点に注意が必要です。
EMS機器を使ってはいけない人
中には、EMSの使ってはいけない人もいます。
ペースメーカーを使っている人と妊娠中の人です。
--ペースメーカーを使っている人
ペースメーカーを使っている人はEMSを使ってはいけません。
ペースメーカーは電池で動いており、制御回路と電極から構成されています。EMSの電気刺激がペースメーカーの制御回路に影響を与えてしまい、正常に作用しなくなってしまう恐れがあるためです。
--妊娠中の人
妊娠中の人もEMSを使ってはいけません。
EMSを含め、電気刺激はお腹の赤ちゃんに悪影響を与えることはないとされていますが、確実に安全だというエビデンスもありません。
赤ちゃんに影響がなかったとしても、電気刺激が子宮の筋肉に届いてしまい子宮を収縮させてしまうと、悪影響を与える可能性もあります。
妊娠中の人もEMSを使うことは控えましょう。