非定型食物摂取障害(OSFED) 診断名がつかなくても「苦しさ」は本物

寄り添わない心理カウンセラー【Y】:代表
こんにちは🍵
ちゃんと分類されてないから大したことないと思う人には寄り添わない心理カウンセラー【Y】です
非定型食物摂取障害は、摂食障害のひとつで、神経性無食欲症や神経性過食症、過食症などの明確な診断基準を完全には満たさないが、それでも深刻な苦しみを抱えている状態を指す名称です
「典型的ではない」というだけで、その背景にあるこころの痛みは他の摂食障害と同じです
むしろ、はっきりしたラベルがないからこそ、周囲の理解や支援が遅れやすく、孤立を深めてしまうケースも多いです
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OSFEDの代表的なタイプ
OSFEDは、さまざまな症状の組み合わせによって個人差が大きいが、DSM-5では以下のようなタイプが例示されている
・無月経や極端な低体重はないが、典型的な拒食症に非常に近い症状 ・過食と排出をしているが、頻度や期間が基準を満たしていない過食症に類似したケース ・通常より少量の食べ物で過食と感じ、排出行動を取るケース ・「夜間のみ過食する」など、時間帯に限定された摂食パターン ・嚥下や食感の過敏さから、極端に偏った食事を取るケース(ARFIDと重なることも)
どのタイプも、日常生活や人間関係、自己評価に深刻な影響を及ぼしていることに変わりはない
「診断名がない=問題じゃない」ではない
OSFEDの相談者が直面しやすいのは、次のような問題だ
・医療機関で「そこまでひどくない」と言われてしまう ・「ただの偏食」「ただのストレス」として片づけられる ・自分でも「私は本当に摂食障害なのかな?」と悩んでしまう
このように、自分の状態を否定されたり、曖昧なまま放置されたりすることで、回復のタイミングを逃してしまうケースが少なくない
心の中では、典型例よりも複雑な戦いがある
OSFEDの背景にあるこころの問題は、他の摂食障害と同様に深く、むしろさらに複雑であることもある
・「ちゃんと病気になれていない自分」への自己否定 ・細くなりたい気持ちと、「そう思ってはいけない」という葛藤 ・吐けないことで苦しむ過食者の罪悪感 ・見た目に変化が出にくく、誰にも気づかれない孤独
そのため、「食べることをどうにかする」だけでなく、「何に苦しんでいるのか」を丁寧に見つめる心理的な支援が必要になる
一般的な心理カウンセリングでの支援と居場所の提供
非定型というラベルだからこそ、心理カウンセリングでは「あなたの経験そのもの」に焦点を当てる関わりが求められる 主な支援のポイントは以下の通り
・診断名にとらわれず、目の前の体験に寄り添う ・比較やラベルによる自己否定をほぐしていく ・「ここでも苦しんでいいんだ」と感じられる居場所の提供 ・症状の程度より、「どれだけつらかったか」を言葉にする支援
心理カウンセラーの役割は、診断基準の正確さを評価することではなく、「その人の痛みに意味がある」と伝えることにある
その苦しみは、「定型」じゃなくても本物
OSFEDは、「正式な病名じゃないから」と自分の苦しみを軽視してしまいやすい しかし、症状が「枠に収まらない」だけで、苦しさが「軽い」わけではない
だからこそ、誰かが「ちゃんと見ているよ」「そこにいていいよ」と言ってくれることが、何よりの支援になる 心理カウンセラーは、型にはまらないこころにこそ、ちゃんと耳を傾ける存在であるべきだ
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