強迫行為(Compulsions)とは何か

寄り添わない心理カウンセラー【Y】:代表

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「それくらい気にしなければいいのに」と言う人には寄り添わない心理カウンセラー【Y】です

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不安を鎮めるために繰り返される「儀式的な行動」

強迫行為(Compulsions)とは、強迫観念(Obsessions)によって引き起こされた不安や恐怖を打ち消すために、相談者が繰り返し行ってしまう行動や思考のことを指します

頭に浮かぶ不快な考えを振り払おうとする「対処」の形として現れるが、それは一時的な安心しかもたらさない 長期的には不安と行動の悪循環が強まりやすくなる

この行為は本人の意思とは関係なく始まり、「やめたい」と思ってもやめられないことが多い 行動がエスカレートしていくことで、日常の多くが「儀式」に奪われ、仕事・家庭・人間関係にも支障が出るようになる

  

強迫行為の具体例とよくあるパターン

強迫行為には、外から見える「行動」と内面で行われる「思考的な行動(メンタル・リチュアル)」の2つがある

・手洗いや消毒を何度も繰り返す

・鍵やガス栓を繰り返し確認する

・物の並びを何度も整える

・一定の回数で物事を行わなければならない

・不吉な数字や言葉を避ける

・「特定の手順を守らないと災いが起こる」と感じて行動をやり直す

・心の中で数字を唱える、祈る、特定のフレーズを繰り返す

・頭の中で「悪い考え」を「良い考え」で打ち消そうとする

これらの行為は一時的に不安を鎮めるが、すぐにまた同じ不安が湧いてくる 結果的に行動は繰り返され、「儀式」が日常生活の中でどんどん増えていく

たとえば、ドアの鍵を確認するだけで毎日10分かかることがある あるいは、手洗いに30分以上かかり、皮膚が荒れてしまうような状態になることもある こうした支障が出て、ようやく本人が「異常かもしれない」と気づく場合が多い

  

強迫行為がもたらす心理的な苦しみ

強迫行為をしている相談者は、その行動を「自分でもおかしい」と感じていることが多い しかし「やめると不安でたまらなくなる」「悪いことが起きそうで落ち着かない」という感覚が強く、やめることができない

この「分かっているけどやめられない」状態は、強い自己否定感を生みやすい 自分の行動を「ばかばかしい」「時間の無駄」と感じながら、それでもやらざるを得なくなる そのたびに「自分は弱い」「異常だ」という思いが重なり、不安と行動がさらに強化されていく

また、周囲から「気にしすぎじゃない?」といった反応を受けることで、理解されない孤独感や恥の感情も深まる

  

特殊なパターンと見えにくさ

強迫行為には、他者には見えない形で行われるものもある 特に「メンタル・リチュアル」と呼ばれる内的な行動は、心の中で数字を数えたり、考えを打ち消したりするものが多く、外見では何も起きていないように見える

そのため、強迫性障害に悩んでいることに周囲が長い間気づかず、「神経質な性格」と誤解されることもある

さらに、強迫行為は発達障害(とくに自閉スペクトラム症)と重なることがあり、「こだわり」と「不安を軽減する行動」の区別がつきにくいケースもある

  

心理カウンセリングでの支援と治療

強迫行為への心理カウンセリングでは、「曝露反応妨害法(ERP)」が中心となる これは不安を引き起こす状況にあえて直面し、強迫行為を行わずにやり過ごす練習を積む方法となる

たとえば、手を洗いたくなる場面であえて手を洗わずに過ごす、ガスの元栓を確認せずに外出するなどがある こうした「不安に慣れる体験」を繰り返すことで、強迫行為への依存を徐々に弱めていく

心理カウンセラーの役割は、この練習を安全かつ計画的に進められるよう支援すること また、不安の段階を細かく分け、少しずつ挑戦できるよう設計することが求められる

加えて、「強迫行為をやめた結果どうなったか」を相談者と共に振り返るプロセスも重要となる これによって「不安はそのうち過ぎ去るものだ」と実感できるようになる

薬物療法としてはSSRIなどの抗うつ薬が用いられることがあり、心理カウンセリングと併用することで治療効果が高まるとされている

  

「やらなければいけない」が静かに人生を侵食する

強迫行為は、ただの「クセ」や「習慣」ではなく、不安や恐怖から自分を守るために作られた「こころの安全装置」だ しかしその装置が過剰に働くことで、逆に生活を苦しめ、選択の自由を奪ってしまう

「やめたいのにやめられない」という体験は、それ自体が大きなこころの傷になり得る だからこそ心理カウンセリングでは、無理にやめさせようとするのではなく、「不安との付き合い方」を一緒に考える姿勢が重要となる

強迫行為は正しく理解されれば、「意志が弱い」「性格の問題」などではなく、こころの防衛反応として見ることができる それが回復の第一歩にもなる

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