「努力すれば報われる」は幻想?うつ病を悪化させる危険な思い込み

寄り添わない心理カウンセラー【Y】:代表
こんにちは🍵
努力すれば報われると思っている単純すぎる人には寄り添わない心理カウンセラー【Y】です
「努力すれば報われる」
これは多くの人が信じている考え方です
しかし、この考え方はうつ病の人にとって、むしろ症状を悪化させる危険なものになります
努力信仰の落とし穴
努力をすれば必ず良い結果が得られるという考えは、一見すると前向きで健全に思える
しかし、この考え方には大きな落とし穴がある
それは、「努力してもうまくいかない場合、自分の努力が足りないと考えてしまう」ことだ
特に、うつ病を抱えている人にとっては、この考え方が大きな負担になる
「努力すれば何とかなる」と思い込み、心身ともに限界まで頑張ってしまう
結果として、回復どころか症状を悪化させてしまう
うつ病と努力の関係
うつ病になると、脳の働きが通常とは異なる状態になる
集中力や意欲の低下、思考の停滞などが起こる
しかし、努力信仰を持っていると、「こんな状態でも頑張らないといけない」と自分を追い詰めてしまう
「頑張れば元の自分に戻れるはずだ」
「休むなんて甘えだ」
「これくらいのことで諦めたくない」
こうした考えが頭を占め、無理を重ねた結果、心身ともに限界を迎えてしまう
「努力しすぎること」が生む逆効果
無理に努力を続けることで、以下のような負のスパイラルが生まれる
>体調が悪化する
睡眠不足や食欲不振、倦怠感がひどくなり、さらにパフォーマンスが落ちる
>自己否定が強まる
「努力しているのに成果が出ないのは自分のせいだ」と自己嫌悪に陥る
>絶望感が増す
「何をしても意味がない」と感じ、さらに気力を失う
こうした悪循環が続くと、うつ病がより深刻な状態になり、回復が難しくなる
努力よりも「適切な休息」が大切
うつ病の回復には、「努力すること」よりも「休むこと」が重要になる
うつ病になると、脳のエネルギーが消耗しきっている状態だ
この状態でさらに努力を重ねても、回復は遠のくばかり
大切なのは、「努力しないこと」を努力するという発想だ
>休むことを正当化する
「休むのは怠けではなく、治療の一環」と考える
>無理にポジティブにならない
「頑張らなきゃ」と思うより、「今は回復のための時間」と割り切る
>小さな成功を認める
「今日は少し散歩できた」「ちゃんとご飯を食べられた」など、小さな回復の兆しを大事にする
まとめ:「努力すれば報われる」は必ずしも正しくない
「努力すれば報われる」という考えは、一般的には前向きなものだ
しかし、うつ病の状態では、この考え方がむしろ逆効果になりやすい
大切なのは、「努力」よりも「適切な休息」
頑張らないことを意識し、無理なく回復を目指すことが重要だ
「努力しない自分を許せるようになること」
それが、うつ病から抜け出すための第一歩になる