分裂病性障害(Schizophreniform Disorder)とは何か

寄り添わない心理カウンセラー【Y】:代表
こんにちは🍵
「様子を見よう」で放置しがちな人には寄り添わない心理カウンセラー【Y】です
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統合失調症と似ているが「経過」で見極める
分裂病性障害(Schizophreniform Disorder)は、統合失調症に非常によく似た症状を示すが、その持続期間が短いという点で区別される精神障害だ
幻覚や妄想、まとまりのない思考などが現れるが、それが6か月未満で改善される場合、この診断がなされる 長引く場合には、統合失調症への診断変更も考慮されるため、「経過観察」が重要なキーワードとなる
診断のポイントとDSM-5の基準
DSM-5による分裂病性障害の診断基準には、以下のような要素が含まれる
・妄想、幻覚、混乱した発話、混乱したまたは緊張病的行動、陰性症状のうち2つ以上が1か月(またはそれ以下でも治療で改善)続く ・これらの症状が1か月以上、6か月未満続くこと ・気分障害や薬物、身体疾患では説明できない
統合失調症とほぼ同じ症状を示すが、回復までの期間が6か月未満である点が最大の違いとなる
症状の現れ方とそのインパクト
分裂病性障害では、以下のような症状が見られることが多い
・被害妄想、幻聴などの陽性症状 ・会話の支離滅裂、脈絡のなさといった思考障害 ・無表情、無気力などの陰性症状
これらは統合失調症と同様に、相談者や周囲に強い困惑と不安をもたらす ただし、症状の継続期間が短いことから、適切な対応によって早期回復が期待できる
なぜこの診断があるのか――「経過中の仮診断」
分裂病性障害という診断は、「これから統合失調症になるかもしれないが、まだそうとは言えない」状態に与えられる一種の仮診断とも言える
診断の意義は次のような点にある
・はじめて精神症状が現れた人に対して様子を見ながら治療を開始できる ・統合失調症として断定せずに、希望をもった治療計画が立てられる ・薬物治療や心理支援の効果を評価する時間を持てる
一方で、診断名の曖昧さによって、本人や家族が不安を抱えるケースも少なくない
治療と心理カウンセリングの関わり方
分裂病性障害の治療では、統合失調症と同様に抗精神病薬が主に用いられる また、回復を促すためには心理的な支援や生活面での調整も欠かせない
・抗精神病薬の使用と副作用管理 ・生活リズムの再構築とストレスマネジメント ・発症によるショックへの心理的サポート ・再発を防ぐための初期対応と見守り
心理カウンセリングでは、「何が起きたのか」「これからどうなるのか」という不安に寄り添いながら、相談者のペースで回復を支えていく姿勢が求められる
「まだわからない」という不安に対して
分裂病性障害という診断は、ある意味では「まだ確定していない」状態を示す そのため、本人や家族にとっては、「今後どうなるかわからない」という不安がつきまとう
この不確かさはときに大きなストレスとなるが、それでも「今、ここでできること」に目を向けることで、予後を改善するチャンスにもつながっていく
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