神経性無食欲症(Anorexia Nervosa)

寄り添わない心理カウンセラー【Y】:代表
こんにちは🍵
細くなることしか見えていない人には寄り添わない心理カウンセラー【Y】です
神経性無食欲症は、「太ることへの極端な恐れ」から、極度の食事制限や体重管理を行い、明らかな低体重にもかかわらず「まだ太っている」と感じ続ける深刻な食事障害です
外見へのこだわりだけでなく、自己価値やコントロール感、愛情の問題など、こころの深い層が関係しています 本人の意志だけでは止められない強い強迫感と、不安に支配された状態が続く特徴があります
診断のポイントとDSM-5の基準
神経性無食欲症の診断は、以下のような特徴によって判断される
・年齢や性別、発達に見合わない低体重(著しい制限) ・太ることへの強い恐れ、体重増加への抵抗 ・体重や体型に対するゆがんだ認知(「太っている」と思い込む) ・体重や体型が自己評価の中心にある ・深刻な健康リスクがあっても拒食行動をやめられない
この障害には、以下の2つのサブタイプがあるとされている
制限型(Restricting Type)
制限型は、主に食事制限や断食、過度な運動などによって体重を減らしていくタイプとなる
・過食や嘔吐は見られない ・カロリー計算や栄養制限に異常なまでにこだわる ・常に「太ること」への恐怖と隣り合わせ ・非常に強い自己抑制が特徴で、完璧主義との関連が強い
周囲には「頑張り屋」「ストイック」と見られることが多いが、本人の内面では「安心できない」「休めない」状態が続いている
過食・排出型(Binge-eating/Purging Type)
過食・排出型は、ある程度食べてしまった後に、嘔吐・下剤・利尿剤・過剰な運動などで「太らないように」排出しようとするタイプとなる
・食べることへの強い罪悪感と自己嫌悪がある ・体重は制限型と同様に低く保たれている ・食と感情の関係が密接で、感情のコントロール手段として現れる ・一見、神経性過食症に似ているが、体重が極端に低いのが特徴
食べてしまったことを「失敗」と感じ、すぐに排出行動で償おうとする この繰り返しが身体的・精神的な負担を極端に高めていく
違いがあっても、根底にあるのは「自己否定」
制限型も過食・排出型も行動の表れ方は異なるが、その根底にあるこころのテーマは共通している
・「価値のある自分でいたい」 ・「ちゃんとしていないと愛されない」 ・「太ったら全部ダメになる」
・太っていたことでいじめられた過去 ・「細くなったら褒められた」経験 ・愛されたいけど、どうしていいか分からない気持ち
それらの痛みを回避しようとする中で、拒食や排出行動が強化されていくことがある
このような強い思い込みと不安が、「食べること」「食べないこと」を通して表現されている どちらのタイプも、こころのSOSを「体」で表している状態といえる
心理カウンセリングでの支援とアプローチ
神経性無食欲症の心理支援では、以下のような視点が大切になる
・体重の回復だけでなく「こころの飢え」にも目を向ける ・自己否定やコントロール欲求を言葉にする安全な場の提供 ・「太る=終わりではない」と少しずつ再定義していくプロセス ・栄養士や医師との連携を含めた多職種のチーム支援
心理カウンセラーは、「体型を変える」ことではなく、「生き方を変える」支援者である必要がある
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