大学に行くとまわりの人の身長が高くて劣等感を感じる。
みんなが175cm以上あるように見える。
172cmあるけれどそう感じる。
このようなコメントを見つけました。
身長に関する議論というのはいろいろありますが、本当に大学に行くと身長が高いなんてことがあるのでしょうか?
さすがに話としては極端なことを言っているような気がしますが、実際のところはどうなのかについて考えてみます。
1 身長が高いから頭が良くなるわけではない
まず身長に関する大前提として「身長が高いから頭が良くなるわけではない」ということがあります。身長が高いと大学に入りやすくなるとか、勉強ができやすくなるとか、そのような事実は一切ありません。
今身長が高い人は大学に行くのに有利とか、身長が低いから大学に入れないのかとかそういうことは何もありませんのでその点は誤解、心配をしないようにしていきましょう。
身長と大学のコミュニティがどうなっているのか、頭の良さはどうなのかということの関連性はあったとしても、それが直接的に何かに影響するものではなく、あくまで全体調査としての話です。
身長175cm以上でないと絶対にモテない、とかそんなことがありえないと同じで、大学は高身長でないとやっていけないとかそういうことはありえないということは理解しておきましょう。
2 全員が身長が高いことはありえない
大学に行くとまわりの人の身長がみんな高く見える。その気持ちはわからなくもないですが、どんな大学であっても身長が高い人もいれば低い人もいるのが当たり前です。
全員が身長が高いなんてことは起こり得ません。もしあったとするのであればその人の所属しているコミュニティが何らかの特性がある等になるでしょう。
例えば大学でスポーツのサークルに入っていて、普段はそことの付き合いが大半になっているのであれば、そのスポーツの特性が出ます。バスケサークルであれば身長は必然的に高くなるでしょうし、他のスポーツでも一般的に身長が高い方が有利なスポーツは多いです。
そういう人達が偶然まわりにいたりすることはあるかもしれません。そうでなくても、大学の友達となると、高校生のときよりもより似たような人達が集まりやすくなります。絶対にクラスがあって固まらなければいけないというようなものでもなくなりますので、似たような人達が集まった結果高身長が多いグループになるということはあり得ます。
かっこいい人はかっこいい人同士で友達になりやすい要素はあるでしょうし、オタク系はオタク系同士で仲良くなりやすい等もあります。そうすると、実は一般的な平均と比べると偏りが大きくなって、そのコミュニティに所属している以上、なんだかまわりの身長が異常に高く見えるということはあるかもしれません。
3 海外で高学歴と高身長が結びつく話がある
高学歴と高身長が関連するような実際のデータがあるのかという話ですが、調べると スウェーデンの研究機関で「高身長の男性ほど高学歴の傾向がある」というようなものが出てきているようです。
また、日本でも東京大学の平均身長は172.4cmで日本の平均より高いなんてことが調査で出てきました。
おそらくこの東京大学のデータはこの資料になると思われます。
http://image01.wiki.livedoor.jp/u/7/ut2010s2317/7428d5dbe26855c1.pdf
このデータを見ると確かに平均が172.4cmとなっていて、日本人の平均より高く見えますが、母集団が50人しかいません。全体調査ではなくあくまで一研究室の調査として50人を集めただけだというと、正確性としてはかなり微妙な値のように思えます。
この調査自体が東京大学が平均身長が高いか低いかという調査ではなく、遺伝との関連性を調べたもののようですし、50人では誰を対象としてピックアップするかによって相当なブレが生じるはずです。
大卒、高学歴に近づくほど平均身長は高くなるとは見られそうではありますが、このデータだけでは根拠不十分になるでしょう。
4 社会的構造としては十分考えられる
大卒に高身長が多いということの具体的な証明としては弱いようなことを書きましたが社会的構造として高身長が多くなっているということは考えられます。
それは日本には昔から「高学歴 高身長 高収入」という3高と呼ばれるものが良いとされる価値観があるからです。今ではその傾向は薄れてきたということはありますが、それでも残っているのは事実ですし、昔になるほどこの傾向は高いかと思われます。
高学歴、高身長、高収入という3高の状態で成功した人が、その後将来子どもを育てて同じことを繰り返すとなると、遺伝的にも環境的にもその人達の方が他の人達と比べて成功しやすい、順調に大学にも入りやすいということが起こるかもしれません。
高身長だからというよりは社会的ステータスが高い人が多いので、その子どももまた同じように大学に入ってくるということです。高身長が直接影響しているというわけではありませんが、理想的なステータスを手に入れる人は高身長が多いというようなところでしょうか。
5 教育意識が高い家は健康意識も高い
教育意識が高く子どもを大学に入学させるために努力をしている家というのは健康面に関しても意識が高い可能性があります。
何事も意識を高くもってきちんとしているからこそ、教育面も上手くいくという面もあるでしょう。(絶対にそうとはいえない例も多々ありますのであくまで平均という見方で言っています)
子どもの健康もしっかりと気をつけていて小さなときから良い食生活をしている、良い食事、健康管理をできるだけのお金があるという家庭。そうした家庭で育った人の方が大学に合格しやすいでしょうし、栄養面等でも良い状態で過ごしてきたので身長も高くなりやすいというのもあるかもしれません。
6 実際にはそこまで驚くほどの差はない
ここまで大学には高身長の人が多い?ということで、そうなる理由を書きましたが、実際にはそこまで驚くほどの差ができるということは考えにくいです。
東京大学の例を見ても、平均で172.4cm。これで平均175cm等であれば明らかに高いと言えるかもしれませんが、172.4cmでは標準が171cmとしても誤差の範囲です。
普通に生活していてまわりの身長が異常に高いと感じるはずがありません。これはただの勘違いで、コンプレックスがあって背が高い人を意識しすぎてしまっているという可能性があります。
何か大学生になって今までの高校生のときは違う世界に行って精神的に圧倒されている、なんだか見た目も凄いように思ってしまっている等があるのではと思ってしまいます。
たまたま自分の友達が高いだけならそれは偶然です。大学に入ると高身長の人が多くなるような傾向はあるかもしれませんが、あくまで平均では1-2cmレベルの話であり、気にするようなことではないでしょう。
7 もしかするとスタイルの差はある?
大学に行くと高身長の人が多く見えるというのはスタイルがよく見える人が多いということはあるかもしれません。
大学に入って大学デビューではないですが、ファッションに興味を持つ人が増える、オシャレに気を使う人が増えて、見た目が細くなるようにコーディネートしてくるということ。
結果特に意識していないような服のときと比べてスタイルが良く見えるので、身長も高く見えるくらいはあるかもしれません。
女性の場合はヒールが出てきますのでその分見た目の身長が上がってくることはおかしくありませんが、男性の場合であれば後はスタイルくらいなのかなとは思います。
8 まとめ
大学では高身長の人が多いのかどうか。これは一般の人達よりは高い人が多くなる可能性はあるということは言えるかもしれませんが、実際の差はどれくらいなのかというと、せいぜい1~2cm程度の差であり、誤差の範囲程度としか言えないものになるでしょう。
ただ大学生となるとファッションに気を使ったりもしますし、垢抜けてきてスタイルがよく見える、今までそういうことと無縁の世界で暮らしてきた人にとっては急に違う世界に見えてスタイルもよく、身長も高く見えてくるということもあるのかもしれません。
身長も高くないと大学に入れないとか、大学はそういう人ばかりとかそんなことは決してありませんので安心してください。
一番いいのは、そんな身長で心配したりコンプレックスを抱いたりしないように中学生・高校生のときから身長をしっかり理想の高さにまで伸ばしておくことです。
伸ばす方法としては今はサプリメントというものも出ています。
⇒プラステンアップαの口コミ・評判は?中学生・高校生への効果が高い?
こういうものを利用してみるのもいいのではないでしょうか。
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中学生・高校生向けのサプリメントについての記事を書いています。大学生になってから身長が欲しいと思っても厳しいことも多いため、できれば中学生・高校生のうちにしっかりと対策をとっておくことをおすすめします。