大人になっても身長が伸びるということがあれば、それは多くの人にとって希望となるような話です。今の身長が理想の身長に達していなくて、止まってしまったということで悩んでいる方はたくさんいるはずです。
「大人になっても身長が伸びるのか」ということについて調べるとウォールストリートジャーナルの記事が出てきました。ウォールストリートジャーナルの記事は海外の翻訳になりますが医師が主張していることとしてこのテーマについて掲載していたのです。
そこではどのようなことについて書かれていたのでしょうか。
大人になって身長が伸びると主張している人は間違い
大人になってから身長が伸びることがあるというように主張している人がいますが、その考えは残念ながら間違いだということです。
なぜ大人になって身長が伸びないかということは骨の成長と関係してきます。骨が成長することによって骨と一緒に身長も伸びていくことになるのですが、その骨の成長に関しては限界があり、だいたい18歳くらいまでには止まってしまっているということです。
まれにその骨の成長が続く可能性もありますが、それでも二十歳ぐらいまでということ。その年齢に達してしまうと骨の末端近くの軟骨が体に吸収されてしまい、それ以上成長することがなくなってしまいます。
このことは今回の海外記事の話だけではなく日本でもよく言われていることです。レントゲンを撮ればその軟骨部分というのは分かるとされており、その部分が失われてしまえばもうそれ以上身長は伸びることがないとされています。
では実際自分はどうなのか、または自分の子どもはどうなのかということが気になるかもしれませんが、レントゲンを撮るということは医療行為に当たるためそう簡単に撮らせてもらえるようなものでもなく、なかなか確認することは難しくなっています。
簡単に多くの人のレントゲンを確認できるわけではありませんし、実際の身長の伸びと成長軟骨部分がどのようになっているのかの比較を行うことができません。そのためこの説に対して正しいともそうでないとも言いにくくなっています。
身長が低い子どもに対してはまだ子どものうちに成長ホルモンを投入する等をして身長を伸ばすことを促すと言った治療は現在でも行われています。 ですがこの成長ホルモン投入による身長アップという方法も結局成長軟骨が無くなってしまうとその効果が出ないということで子どもだけに限定されています。大人になるとホルモン治療も効果がないということで、伸ばす方法がなくなってしまうのです。
背が伸びたと勘違いする原因
大人になっても身長が伸びてくれたと勘違いする原因の一つとして1日の中で身長は意外と大きく変わるということがあります。朝が一番身長が高く夕方になると身長は低くなっていくのです。
それは重力が影響しているからです。寝ている間に体は広がってきて骨の間の隙間ができてきます。朝起きた時には寝ていた分、骨と骨の間が広がっていて身長が高くなりまうす。そして日中普通に立って生活をしている限りどんどん重力でその差は縮まってきて元の身長に戻ってしまいます。
確かに計測する時間によって身長は大人でも伸びたりしているように見えるのですが本当に骨が成長したりしているわけではなくてただ骨と骨の間の隙間が広がったり閉じたりしているだけなのです。一定時間で戻ってしまいますし、頑張ればこの部分を伸ばし続けたりできるというわけではありません。
健康診断の前に、直前まで寝ていたりストレッチをしておけば身長を測る瞬間には若干伸ばすことはできるかもしれません。おそらくその差は1cmくらいでしょうか。
これが身長が伸びたと誤解する原因にもなっているということです。実態としては決して本当に伸びたわけではなくあくまで骨の隙間差の誤差の範囲でしかないということになります。
また、これ以外にも健康診断をする病院によったり、計測をするスタッフによって差が出るということもあるでしょう。 何人もの人を次々と計測していく状態で本当に1ミリ単位で正しい数値が測れているとは思えません。身長や体重といった数値はそこまでの重要事項ではありませんし、多少の前後はそのままスルーされてしまいます。
実際に健康診断を経験している方であればわかるかと思いますが、あの健康診断の身長の測り方であれば1cm程度の誤差が出てきてもおかしくないと感じるのではないでしょうか。
身長は年齢とともに縮んでいく
大人になって身長が伸びるということは考えられないという話をしましたが、身長が伸びるのではなく逆に縮むということであれば実際に起こってきます。重力の影響というのもありますが年齢とともに骨もだんだんとすり減ってきてその分身長が縮んできてしまうのでしょう。
このことに関しては骨を強くすること、カルシウムやビタミンDを摂って骨を守るということで身長が縮むことを防ぐことはできるようです。
身長を伸ばすことができなくても身長が縮むのを防ぐことができれば同年代の人と身長を比較した場合、自分だけが身長が縮むのを防げていれば、相対的に見て自分の身長を高く見せることができるのかもしれません。
ですが、さすがに身長が縮み出すというのはある程度の年齢になってからの話になります。そんな年齢になったときには身長が高い低いでコンプレックスを感じたりするような年齢ではではないかもしれません。
身長での悩みのあるなしに関わらず、骨を丈夫に保っておくというのは健康上からも良いことですので、気をつけるようにはしたいですね。
医師の主張はここまで
医師の主張であったり今回の記事に書かれていることに関してはこれがすべてであり結論として何かを行うことによって大人が身長を伸ばすことは不可能だとされています。
今のところ大人が身長を伸ばせると言ったような科学的根拠はありませんので残念ながらこれ以上の情報というのはおそらく公式情報としては出てくることはないでしょう。
やはり身長を伸ばしたいのであれば大人になってから頑張るのではなく子供の時になるべく栄養、 睡眠、運動というような身長伸ばすのに役立つようなことをきちんとしておくということ。
できれば中学生、 高校生くらいの時には身長伸ばせるように健康的な生活を送っておきたいものです。
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実際にはこの例に当てはまらないようなものも出ている
現時点においての医学的主張としてはこれがすべてであり大人になってから身長が伸びるということは認められてはいないようです。ですが、
・大人になっても本当に伸び続けている
・ストレッチをするようになって身長が伸びている
このような例もあります。
大人になって本当に健康診断で身長を測って、誤差でないレベルで伸び続けている人。
一部では病気の可能性もあるとされていますが、全く当てはまらない人もいます。
なぜ伸び続けたのかはわかっていません。
そしてストレッチをしていた、運動をしていたら伸び続けたという人もいます。
これは、おそらくは姿勢矯正の影響が大きいと言われています。
もともと姿勢が良くなくて骨が曲がっていたのが、ストレッチをしたり運動をすることによって矯正されてその分伸びたということです。これであれば医学的にも説明はつきますし、多くの人が完全にまっすぐということはありえませんので、ストレッチをしてみるのはいいかもしれません。
本当に成長しているわけではなく、曲がっている分が戻ったということですが、結果的に身長は伸びているので、大人であればストレッチ等で頑張ってみるべきでしょう。
まとめ
大人になって身長が伸びることがあるのかということについては、海外記事でもそれはありえないということを主張しています。
多くは誤差の範囲で伸びたと勘違いしているということ。
ですが、実際にはそれに当てはまらないような例も出ています。理由がわからず伸びる例もまれにありますが、伸びた人の多くはストレッチ等で姿勢矯正されたことが理由となるようです。
完全に大人になってからであれば現実的な策としてはストレッチをしてみるのがいいでしょう。
できれば大人になる前に、中学生・高校生くらいのうちに栄養をたくさん摂って伸ばしておきたいですね。
【関連記事】中学生・高校生くらいのうちであればサプリメントを摂って身長を伸ばすことを試みてみるというのも有効です。
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