リャードフ、アラベスク2番を弾いてみた。
増田朋美
皆さんこんにちは。どうも最近は疲れることばかりであり、不安ですね。眠れないというか、もうこの世も終わりなんかな、とか、本気で考えてしまったこともありました。それくらい、大雨災害や、猛暑、そして地震などが頻発しております。ほんとに、どうしたら良いのかな、と、改めて考える日々です。
さて、本日は、バラキレフのワルツ4番の苦労話を書かせていただきましたが、時間がありますので、もう一本。バラキレフと対をなす作曲家だなとかってにおもってます、リャードフのアラベスク第2番をご紹介。
リャードフの、アラベスクは4曲ありますが、どれも美しい作品です。ですがこの2番が特に好き。調性はイ長調で、中間部は、平行調の嬰ヘ短調。同主調への転調もよくありますが、平行調への転調もよくあります。いずれにしても、雰囲気がガラッと変わって、その明暗の対比がなんともよくできてます。
アラベスクとは、アラビア風ということらしいですが、これはなんだか、中東的な雰囲気はなく、むしろ静かに美しさと、悲しみを背負うような小品という気がいたします。同じくロシアの作曲家でも、バラキレフは、ものすごい個性的で、なかなか覚えるのも難しかったのですが、リャードフは、どちらかといえば、洗練された美しさがあり、人によって違うんだなあとおもうのでした。
ドイツとか、オーストリアとか、いろんな国に作曲家がいるけれど、それぞれの個性がでるというか、出せるというのがすごいですね。日本の音楽は、どうしても同じような動きばかりが繰り返されて、古典箏曲などはつまらないという方がほんとに多くいらっしゃるので、それが残念というか、つらいところです。
いずれにしても、このアラベスク2番は、大変美しく、癒し系としても有能なので、落ち込んだときに弾くのもおすすめです。ぜひ、試してみてください!
ちなみに、こんな美しいメロディをつくる、リャードフですが、かなり怠け癖のあるだらしない人だったという噂も。作品と本人の性格が合致する人もいれば、しない人もいる、ということなんでしょうか。まだまだ、そこら辺は解明されてないってことなんでしょうね。不思議だなあ。