ヘンレ出版社ソナチネアルバムを使ってみた。

増田朋美

増田朋美

皆さんこんにちは。

ずいぶんこのサイトに向かって投稿しなくて申し訳ありません。このサイトに投稿したのもお久しぶりですね。これからはもっと、お箏やピアノなどについて、書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

さて、今回の投稿はピアノについてのネタ。というよりピアノの楽譜についてのネタです。皆さんは、ピアノを習っているのであれば絶対ソナチネという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。ソナチネと言いますと、いろんな作曲家が作曲していますから、単に、それだけ言った場合、誰の作品を指すのかわからないという人も多いと思いますけど。中には、ラベルのソナチネを連想する方もいると思うんですけど、多くの方が直ぐ連想されるのは、全音で知られているソナチネアルバムだと思います。特に第一巻は、ピアノを習う人には、必須ですよね。あるいみではあれをやると、やっと私も曲が弾けてうれしいなという人も多いと思いますが、その一方で、何かいつも同じような感じの曲ばかりでつまらないという方もいらっしゃると思います。確かに、教材としてはものすごくいいんでしょうけど、なんかいつも同じ展開?という感じになってやめてしまう方も多いと思います。私もそうでした。

しかし、ソナチネアルバムと言っても、違うものがあるものです。今回お話しするのは、ヘンレ出版社で出されているソナチネアルバム。全音は2巻でおしまいになっているようですが、ヘンレ版のソナチネアルバムは、3巻まであり、1巻がバロック、2巻が古典、3巻がロマンというように、時代に応じたソナチネが収録されています。

1巻です。バッハ一族のC・P・Eバッハとか、スカルラッティなど、バロックを代表する作曲家の作品が並びます。あまり知られていない作曲家の作品も非常に多いですが、簡単なものから比較的難しいものまであるので、初心者から、上級者まで楽しめます。

2巻は古典派となっていますが、モーツァルトやベートーベンなど有名な作曲家の作品は収録されていません。むしろ、有名でない作曲家で、日の目を浴びれなかった作曲家の作品集というべきでしょうか。それとなく、全音版に収録されている作曲家の作品もありますが、いずれにしても、古典派らしく、ちゃんと曲の形式は守っていて、それでも楽しめるようになっております。なんか、全音のソナチネアルバムよりえらい違いです。同じ古典派の作品を学ぶなら、こちらの方が、よほど楽しいと思うのですけど、なぜか、あまり知られていないヘンレ版のソナチネアルバム。

3巻はロマン派の作品。このころになるとソナチネというジャンルはあまり流行らなくなって、大曲のほうが多くなると思います。こちらの作品集は収録作品の数は少ないのですが、ちょっとした演奏会用にも使えるのではないかと思われる作品もあります。難易度も高いことが多いので、初心者さんには難しいかなと思われますが、子供さんの発表会用などに使用してもいいかも?という感じの曲も収録されています。しっかり、レベル別に配慮されているんだなということがわかる、作品集。

こんなふうに一巻から三巻まで感想を書いてみましたが、ヘンレ版のソナチネアルバムは、全音のソナチネアルバムに比べると、こんな違いがあるのではないかと思います。

1,バロック、古典、ロマンと作曲者の年代がはっきり分かれていること。

2,すべて初心者さん向けの曲から、上級者さん向けの曲まで収録されていること。

3,いつも同じ調性ではなく、様々な調性のものがあり、多種多様な曲が収録されていること。

と、いうわけでつたない説明ですが、ヘンレ版ソナチネアルバムについて記してみました。なかなか、取り上げられることの少ない曲集ですが、いざ買ってみると、日本のソナチネアルバムとは全然違い、すごく楽しい曲が多いことが、驚きでした。やっぱりそういうところは、さすが音楽の本場らしく、しっかり配慮してあるんですね。日本の教材も、こういう風に楽しめるということをもっと打ち出してほしいなと思わずにはいられなかったですね。そういうわけで、いいところもたくさんある、ヘンレ版ソナチネアルバム。無名の作曲家ばかりですが、演奏効果はかなりありますので、もし、曲選びに迷われている方がいらっしゃいましたら、ぜひ、使っていただきたいと思います。それでは、今日はこの辺で!ごきげんよう。


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この記事のライター

増田朋美

琴弾き、ピアノ弾きという二つの草鞋を履いて生活している人です。 このサイトでは、お箏の事について、ピアノの事について、私が学んできた事を、列記していきたいと思います。 まだまだ未熟ですが、お付き合いくださりますとうれしく思います。 SNSでは本名で活動していますので、ご了承くださいませ。

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