J.Sバッハの楽譜、選ぶならどれがいい?

増田朋美

増田朋美

皆さんこんにちは。随分このサイトに向かって書こうとしなかったのですが、やっと書いてみようかなという気になりましたので、配信を再開することにしました。このサイトでは、主に、音楽のことについて配信してるんですけど、今回はピアノの楽譜のことを中心にお話したいと思います。

さて、ピアノ音楽の原点といえば、忘れてはならないのが、J.Sバッハですよね。有名なものとしては、インベンションとシンフォニアとか、フランス組曲、パルティータなど、演奏した人は多いと思います。私も、バッハの曲は色々やりましたが、同じ曲でも星の数ほど出版されていますので、正直何を選んだらいいかわかりませんでした。まあ、困ったときは、先生に相談するのが一番なんでしょうが、私の先生は、何でもいいですよ、とのんびり構えているタイプの先生なので、そうなると、自分で決定しなければなりません。そこで、いくつか版を買ってみて、それで比較的良かったものを、レッスンに持っていくことにしました。ときに人に言わせると変な楽譜というものもあって、失敗したこともあったけど、私の先生は、こだわりは少ないようで、楽譜のせいで怒るということは一切ありませんでした。先生によると、自分にあった楽譜は自分で見つけるのが一番だそうです。ホント、のんびりしてますね。

そんなわけで、我が家には、同じタイトルでも、出版社が違い、何冊も同じものがあるという現象が発生しています。それは別に悪いことじゃないけど、楽譜はお試しということができないので、大量にかいすぎて置き場が無い事に繋がってしまい、これなんとかならないかなとか、言われた事あります。でも、いろんな出版社の楽譜を買うことができて、いろんな校訂者の解釈を体験できるわけだから、それは嬉しいなと思います。

前置きがちょっと長すぎましたが、いろんな出版社の楽譜を使ったけど、それでどうだったのか、感想をそれぞれ述べてみたいと思います。私は、音楽学者でもないし、ただの演奏者なので、演奏してみた、使ってみたときの感想しかかけませんが、楽譜選びの参考にしてくださったら嬉しいです。

1,ヘンレ版

ドイツのヘンレ出版社というところから出している楽譜。多分ピアノを習っていると一度は遭遇するんじゃないかと思われるほど有名です。ヘンレブルーといわれる青い表紙と、中身は黄色っぽくなっているのが、特徴だと思われる楽譜ですね。確かに、音符のみやすさはぴかいちであり、非常に使いやすい楽譜だと思います。ただ、バッハみたいな古い時代の音楽家の楽譜の場合、強弱記号は一切書いていないので、ただ音しか書いていない事になり、どう弾いたらわからないという人も出てくると思うので、単独での使用はおすすめできません。

2,ウイーン原典版

こちらはオーストリアから輸入されている楽譜です。非常に少ないですが、日本語に翻訳されたものもあります。原典版と名前が示している通り、できるだけ自筆譜に近づけた楽譜だそうです。やはりヘンレ版と同様、強弱記号は一切ないので、こちらも上級者向きの楽譜かな。ただ、日本語に訳された解説は、一見の価値アリです。日本語訳されていないものがまだまだ多いのが悩みどころ。

3,ペータース版

いつまでも変わらないグリーンの表紙デザインが特徴的な楽譜で、なんか昔の全音が真似したのかなと思われるデザインをしていましたが、最近は結構可愛らしい花柄のものも出ているようです。中身は対して変わりませんが、この楽譜も割りとよく購入されますね。みやすさの面で言ったらヘンレやウイーン原典版より劣りますが、こちらは強弱などがついていますので、割と曲にまつわる情報も多く、初心者さんでも、曲の雰囲気がつかめるのではないかと思います。日本語訳はついていませんが、一応解説も入っていますし、使いやすいのではないかと思います。

4,ブライドコプフ版

正式には、ブライドコプフウントヘルテルと言う出版社で、バッハの自筆譜ではなくて、ブゾーニにより編曲されたバッハ作品を出版しています。でも、キーを変えてしまうなど曲そのものを変えてしまうなどではなく、装飾音を音符にして表したり、強弱記号を細かく示してくれてあるだけのことです。運指も比較的わかりやすく、初心者さんには十分にわかりやすいのではないでしょうか。欠点といえば、比較的音符が小さいので、目が悪い人には見にくいなということくらいです。最近はほんの少しですが、日本語に訳されたものもありますので、それを呼んで見るだけでも大変参考になりますよ。

以上、バッハの楽譜で、私が使った4つの出版社を紹介しました。私は、ピアノの教師でもないし、音楽学者でもありませんので、使ってみた感想を書くしかできなかったのですが、畢竟して言ってしまえば、本当に初心者さんには、ブライドコプフがおすすめですし、上級者さんには、ヘンレがおすすめだと思います。

ただ、先生によって全然違うこともあると思いますので、それは必ず指示に従ってくださいね。

この投稿が、楽譜選びの参考になれましたら、嬉しい限りです。なにかお役に立つことを願っております。


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この記事のライター

増田朋美

琴弾き、ピアノ弾きという二つの草鞋を履いて生活している人です。 このサイトでは、お箏の事について、ピアノの事について、私が学んできた事を、列記していきたいと思います。 まだまだ未熟ですが、お付き合いくださりますとうれしく思います。 SNSでは本名で活動していますので、ご了承くださいませ。

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