Chopin、マズルカ32番を弾いてみた。
増田朋美
皆さんこんにちは。暑い日が続いておりますが、盆がすぎ、晩夏になりました。ちょっといままでの夏とは違うなあという季節になってきましたね。いままでギラギラで暑かった夏ではありますが、それがちょっとかわってきたなと感じるようになりました。
さて、本日はChopinの、マズルカ32番を弾いてみた!という話題。ミクリ校訂版で初めてやってみましたが、まず第一に運指がすごい個性的なんですね。なかなか日本の校訂版ではでてこない運指がでてきます。でも、よくよくやってみるとその方がやりやすかったりする。だから、長年支持されてきたんだろうなあと思います。
曲そのものはといいますと、一般的なマズルカというより、なんかフーガ的な一面もあり、独立した性格的小品といったほうが良さそうです。冒頭は、マズルカのリズムで始まってないし、でてくるのは中間部でやっとです。その、ちょっと変わった部分とマズルカのリズムとの対比がまた面白くなりそうな。
中間部でマズルカらしくなりますが、何度も冒頭部分のフーガみたいなメロディが現れて、それを用いて半音階進行で盛り上がり、最後は悲痛な叫びのようなメロディを聞かせて終わります。
この半音階進行で曲が、盛り上がるというのが結構演奏する側としては大変ですね。なかなか半音階進行って覚えにくいんですよ。異名同音で覚えればよいのかもしれないですけど、それができるわけじゃないので。なかなか、つらいところではあります。
いずれにしても、マズルカというカテゴリからはかなり外れていて、ちょっと変だなと思うかもしれないですが、それを美しくまとめられるところは、やはりChopinならではなのかな?と思います。
ちなみに、このマズルカのみならず、Chopinを本当にきれいに弾きこなせる方に、まだであったことがありません。若手のピアニストさんはタレントみたいな人が多くてなかなか聞く気になれず、年配のかたですと、えらく荒っぽい人もいれば、逆に苦しそうにやりすぎる方もいて、なかなかうまいなあ!という方にお会いできないのが残念です。それだけ、難しい作曲家何でしょうね。いろんな人の演奏きいたり、ディスクを集めたりしたけれど、まだ、ほんとにすごい!という方はであっていないです。
まあ、のんびりやっていきましょう。まだまだであいもあれば、楽しみもあるでしょうから。
そんなわけで今日は、マズルカ32番についてのお話でした。また、いろんな曲についてアップしますので、見に来てくださいね。それではこの辺で。とっぴんぱらりのぷう。