
結論から言うと、フリーランスの番号分けは「1台のスマホにSIMを2つ入れるデュアルSIM」がいちばん手間が少ないんです。ただ、通話の量や名刺に載せる番号の性格によっては、050アプリや2台持ちの方が合うケースもあります。
この記事は、個人事業主やフリーランスとして働き始めた方、あるいは副業の連絡が増えてきた方に向けて書いています。あなたの名刺やWebサイトに載っている電話番号、それは家族や友人からかかってくる番号と同じものではないでしょうか。番号を分ける方法は大きく4つあり、それぞれ費用・手間・「仕事を切り離せる度合い」が違います。読み終えるころには、自分の働き方に合った分け方が1つに絞れるはずです。なお、個別に質問できる窓口を記事の最後に載せています。
なぜ番号を分けた方がいいのか
番号を分ける目的は、単に「仕事の電話を区別したい」だけではありません。フリーランスで多いのは、①休日や深夜にも取引先からの着信が鳴ってしまう、②案件が終わった相手にも私用番号が残り続ける、③通話料やスマホ代のうち、どこまでが仕事分なのか説明しにくい、という3つの悩みです。特に②は見落とされがちで、一度名刺に私用番号を載せてしまうと、あとから番号を変えるのはかなり大変なんです。
逆に、仕事専用の番号を最初から持っておけば、営業時間外は着信を止める、案件が減ったら解約する、といった調整が自由にできます。「仕事の連絡が来る経路を自分でコントロールできる状態」をつくるのが、番号分けの本当の価値だとまめ研究員は考えています。

ちなみに、経費の按分(仕事とプライベートの割合で費用を分けること)の考え方は、税理士さんや税務署の案内で確認してくださいね。この記事では「回線をどう分けるか」に絞ってお話しします。
楽天モバイルを仕事用の2回線目として使う場合に確かめたいのは、「仕事でどれくらいデータを使うか」と「通話をRakuten Linkアプリ経由でかけられるか」の2点です。楽天モバイルの料金を、使うデータ量ごとに他社と比べた解説は、こちらの記事に整理しています。

番号を分ける4つの方法を比べる
- デュアルSIM(1台に2回線):物理SIMとeSIMを1台に入れ、私用と仕事用の番号を同時待ち受けする方法。iPhoneならiPhone XS以降が対応しています。端末は1台のまま、着信画面に「どちらの番号宛てか」が表示されます
- 2台持ち:仕事用スマホを別に用意する方法。電源を切れば仕事から完全に離れられるのが最大の利点ですが、端末代と充電・持ち歩きの手間が増えます
- 050番号のIP電話アプリ:SMARTalk(楽天コミュニケーションズ)などのアプリで050番号を取得する方法。基本料0円のサービスがあり、通話料は30秒8.8円が目安です。ただしデータ通信で話すため、電波が弱い場所では音声が途切れやすくなります
- 固定電話番号のクラウドサービス:03や06などの市外局番をスマホアプリで使う方法。会社らしい印象を出しやすい反面、月額の利用料がかかり、契約時に住所確認などの手続きがあります
- 転送・留守番電話だけで運用:番号は1つのまま、時間外は留守電に回す方法。費用は最小ですが、私用番号を取引先に教える点は変わりません
費用だけを見ると050アプリが最も安く、仕事の切り離しやすさで見ると2台持ちが優秀です。その中間で、多くの人にとってバランスが良いのがデュアルSIMという位置づけになります。たとえば楽天モバイルのRakuten最強プランは、公式サイトの料金表によると月3GBまで1,078円・20GBまで2,178円・無制限3,278円(いずれも税込)の段階制なので、仕事用の回線で通話中心・データ少なめなら、月1,078円で番号を1つ追加できる計算です。年間にすると12,936円ですね。Rakuten Linkアプリから発信すれば国内通話は無料(0570などの一部番号を除く)なので、取引先との通話が多い人ほど相性が良くなります。
デュアルSIMで分けるときの設定手順
- 今のスマホがeSIMとデュアルSIMに対応しているか、メーカーの仕様ページで確認する(所要5分)
- 仕事用回線を申し込む。eSIMならSIMカードの郵送を待たずに、早ければ当日中に開通できます
- 設定アプリのモバイル通信で、各回線に「仕事」「個人」などの名前(ラベル)を付ける
- デフォルトの音声回線を私用、モバイルデータ通信を使う回線をどちらにするか決める
- 連絡先アプリで、取引先の連絡先ごとに「この相手には仕事用番号で発信する」と優先回線を設定する
- 集中モード(iPhone)や着信のスケジュール設定(Android)で、営業時間外は仕事用番号の着信を通知しないようにする

ここがポイントです。手順5の「連絡先ごとの優先回線」を設定しておかないと、うっかり私用番号から取引先に折り返してしまうんです。番号を分けた意味がなくなるので、取引先を登録するたびに確認する習慣をつけておくと安心です。
ここに注意⚠️
- Rakuten Linkを使わずに標準の電話アプリから発信すると、通話料は30秒22円かかります。仕事の電話が多い月は差が大きくなるので、発信アプリを統一しておきましょう
- 050番号は110・119などの緊急通報に発信できません。緊急時は必ず携帯番号から発信してください
- SMS認証が必要なサービス(銀行・行政手続き・取引先のツールなど)は、どちらの番号で登録したかを一覧にしておくと、回線を解約するときに困りません
- デュアルSIMは1台で完結する分、その1台を紛失すると仕事と私用の両方の連絡が止まります。予備の連絡手段(メールやチャット)を取引先に伝えておくと安心です
- 仕事用回線を個人名義で契約するか、屋号での請求書が出るかは会社ごとに違います。必要な場合は申込前に公式サイトの法人・個人事業主向けの案内を確認してください

番号分けは「最初にやるほどラク」な作業です。名刺を刷り直す前、取引先が増える前に決めておくのがおすすめですね。ここまでで役に立ったと感じたら、拍手👏を1回もらえると励みになります。
💡 3つの申込ルート、どれが一番お得か
仕事用の回線として楽天モバイルを検討する場合、意外と見落とされるのが申込ルートの違いです。楽天モバイルには「従業員紹介」「三木谷キャンペーン」「通常の紹介キャンペーン」といった申込ルートがあり、それぞれ還元の内容と適用条件が異なります。しかも、すでに私用で楽天モバイルを使っていて2回線目として申し込む場合や、過去に契約していて再契約する場合は、対象になるルートが変わることがあるんです。番号分けのための2回線目はまさにこのケースに当たりやすいので、申し込む前に一度条件を見比べておくと安心です。詳しい比較は、下記の解説記事にまとめています。

申込前の個別の疑問は、プロフィール記載のLINEでも受け付けています。
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次回は、フリーランスの方から質問の多い「テザリングとモバイルWi-Fi、外出先の作業ではどちらが向いているか」を数字で比べてみる予定です。この記事が参考になったら、拍手👏で教えてもらえると次の記事の優先度に反映できます。
