
結論:通話が月25分を超えるかどうかと、1回の通話が5分に収まるかどうか。この2つで、選ぶべき回線の型がほぼ決まります。データ容量だけで比べると、通話の多い人ほど損をしやすいんです。
スマホの回線を選ぶとき、多くの人はまず「何GB使うか」で比べます。でも、毎月の請求額を押し上げている正体が、実は通話料だったというケースは珍しくありません。あなたは先月、電話で何分くらい話したか、すぐに答えられますか?
この記事は、仕事で電話を使う人、家族や病院とのやりとりが多い人、逆にほとんど電話をしない人のそれぞれに向けて、「通話の量と長さ」から回線を選ぶ基準を整理したものです。個別に質問できる窓口を記事の最後に載せています。
通話料は「30秒22円」が基準になっている
ドコモ・au・ソフトバンクの各ブランドや、ahamo・povo・LINEMO・楽天モバイルの標準の電話アプリなど、国内の主な回線の多くは、かけ放題を付けない場合の国内通話料が22円/30秒に設定されています。1分に直すと44円です。
この単価だと、月に30分話すと1,320円、60分なら2,640円、120分なら5,280円になります。データ容量を3GBから20GBに上げても差額は1,000円前後のことが多いので、通話の多い人にとっては、データより通話の設計のほうが請求額への影響が大きいんですね。
もうひとつ見落としやすいのが、通話の「長さ」の分布です。かけ放題には「5分以内」「10分以内」「15分以内」のように1回あたりの上限があるタイプと、時間無制限のタイプがあります。月の合計が同じ60分でも、5分の電話を12回する人と、30分の電話を2回する人とでは、向いているオプションがまったく違います。

自分の通話量は、iPhoneなら「電話」アプリの履歴、Androidなら通話履歴で確認できます。ただ合計時間までは出ないので、契約中の会社のマイページで通話料の明細を3か月分見るのがいちばん確実です。1か月だけだと、たまたま多い月・少ない月に引っぱられてしまうんですね。
楽天モバイルの場合は、専用アプリ「Rakuten Link」を使って発信すると国内通話が無料になる、という仕組みが料金の前提になっています。つまり確かめるべきは「Rakuten Linkで発信する運用に自分が慣れられるか」と「データ量に応じた段階制の月額が自分の使い方に合うか」の2点です。楽天モバイルの料金を、使うデータ量ごとに他社と比べた解説は、こちらの記事に整理しています。

主な回線の通話条件を並べてみる
以下は、まめ研究員が各社の公式料金表をもとにまとめた代表的なプランの比較です(税込・2026年時点で確認できた公開情報ベース)。料金やオプションは改定されることがあるので、申込前には必ず公式サイトで最新の条件を確かめてください。
| 回線 | 月額の目安 | データ容量 | 標準の通話料 | 主なかけ放題 |
| 楽天モバイル(Rakuten最強プラン) | 1,078円〜3,278円 | 3GBまで/20GBまで/無制限の段階制 | Rakuten Link発信で国内無料(標準アプリは22円/30秒) | 標準アプリ用に15分かけ放題 1,100円/月 |
| ahamo | 2,970円 | 30GB | 1回5分以内は無料、超過分22円/30秒 | かけ放題オプション 1,100円/月 |
| povo2.0 | 基本料0円+トッピング | 購入したトッピング分 | 22円/30秒 | 5分以内 550円/月、時間無制限 1,650円/月 |
| LINEMO(ベストプラン) | 990円〜2,090円 | 3GBまで/10GBまで | 22円/30秒 | 5分以内 550円/月、時間無制限 1,650円/月 |
海外での利用条件も各社で違い、楽天モバイルは海外ローミングで毎月2GBまで追加料金なしで使える国と地域が案内されています。海外での通話は別料金になるので、出張や旅行が多い人は国別の通話単価もあわせて確認しておくと安心です。
この表を通話の観点で読むと、各社の性格は次のように分かれます。
- 楽天モバイル:Rakuten Linkを使えば、時間も回数も気にせず国内通話ができる。長電話が多い人ほど差が出やすい
- ahamo:5分以内の通話が最初から込み。短い連絡が中心で、データも20GB以上使う人と相性がいい
- povo2.0:必要な月だけ通話トッピングを付け外しできる。通話量が月によって大きく変わる人向き
- LINEMO:データが少なめで、短い通話だけ定額にしたい人に組み立てやすい
- ドコモ・au・ソフトバンクの大容量プラン:かけ放題オプションを付けると月額は上がるが、店舗サポートや通信品質を重視する人には選ぶ理由がある
通話量別、損益分岐の考え方
かけ放題を付けるべきかどうかは、単純な割り算で判断できます。1分44円なので、月1,100円のオプションなら25分、月550円の5分かけ放題なら12.5分が損益分岐点です。ここから、通話のタイプ別に目安を整理するとこうなります。
- 月10分未満(ほぼLINE通話だけ):かけ放題は不要。データ量と月額だけで選んでよく、povo2.0やLINEMOの小容量、楽天モバイルの3GBまでの段階が候補
- 月10〜25分・1回5分以内が中心:5分かけ放題(550円)が付けられる回線か、最初から5分無料のahamoが有利
- 月25分以上・長電話も混ざる:時間無制限のかけ放題(1,650円前後)か、Rakuten Linkで国内通話無料の楽天モバイルが候補
- 月60分以上:かけ放題なしだと通話料だけで2,640円以上。オプション代込みの総額で比べないと判断を誤りやすい
- 0570などのナビダイヤルによくかける:多くのかけ放題やRakuten Linkの無料対象外。通話量が多くても、相手先次第で定額の恩恵が小さくなる
たとえば月60分、そのうち半分が10分を超える長めの通話という人を前提に試算してみます。データは20GB程度とします。かけ放題なしの通話料は2,640円なので、5分以内のかけ放題では長い通話分がはみ出してしまいます。時間無制限のかけ放題を付ける回線ならデータ代+1,650円前後、楽天モバイルでRakuten Linkを使う運用なら20GBまでの段階の2,178円に通話料0円が加わる計算です。年間に直すと、構成によっては1万円以上の差になることもあります。
一方で、月5分しか電話をしない人にとっては、通話無料という特長はほぼ効きません。その場合は、データ容量や通信品質、店舗の有無といった別の軸で選んだほうが満足度は高いと思うんですけどね。

ここがポイントです。比べるのは「プランの月額」ではなく、データ代+通話料(またはかけ放題代)の合計。通話の多い人ほど、この足し算をすると順位がひっくり返ることがあります。
ここに注意⚠️
- Rakuten Linkで国内通話無料になるのは、アプリから発信した場合。iPhoneの標準電話アプリから発信すると22円/30秒がかかるので、履歴からのかけ直しにも注意
- 0570(ナビダイヤル)や188などの特番は、多くのかけ放題の対象外。役所や企業の窓口によくかける人は、相手先の番号の種類も確認しておく
- 「5分以内無料」は1回ごとの上限。5分を超えた分は通常料金で課金される
- 通話品質は場所に左右される。自宅が鉄筋の建物の奥まった部屋や地下なら、契約前に電波状況を確認しておきたい
- 仕事の電話で通話録音や留守番電話を多用する場合、オプションの有無や料金も各社で違う

通話料の落とし穴は、「無料のつもりだったのに対象外だった」パターンがほとんどです。発信の仕方と相手先の番号、この2つを押さえておけば大きな失敗は避けられます。ここまでで役に立ったと感じたら、拍手👏を1回もらえると励みになります。
💡 3つの申込ルート、どれが一番お得か
通話の多さから楽天モバイルが候補に残った方が、次に迷いやすいのが申込の入口です。楽天モバイルには「従業員紹介」「三木谷キャンペーン」「通常の紹介キャンペーン」といった申込ルートがあり、それぞれ還元の内容と適用条件が違います。また、はじめての契約か、2回線目の追加か、過去に解約したことがある再契約かによっても、どのルートが合うかの答えが変わる場合があります。条件の違いを並べて比較した解説は、下の記事にまとめています。

申込前の個別の疑問は、プロフィール記載のLINEでも受け付けています。
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次回は、データ量が月ごとに大きくぶれる人向けに、段階制プランと定額プランのどちらが向いているかを整理する予定です。この記事が参考になったら、拍手👏で教えてもらえると次の記事の優先度に反映できます。
